米国ETFでポートフォリオを作るとしたら?【米国株投資】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
今回は、質問のあった米国ETFでポートフォリオを組むとしたらどうするのか、その考え方についての話です。
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米国ETFのポートフォリオ
米国ETFのポートフォリオですが、正直なところVTIやVOO、VT、VYMといった優秀なETFがあるので、「ポートフォリオを組む」という考え方でいくと、これらのどれかを持っているだけですでに優秀なポートフォリオになっているとは思います。
どんな場合にポートフォリオを組むのかと言えば、性質の違うもの同士を組み合わせて値動きをなだらかにするために組むというのが一般的とは思います。
そうなると、VTIなどはすでに全部の米国株が入っていますし、組む必要自体がないという話にもなります。
ここでETFとは何か、ETFを組み合わせると何が起こるのかについて考えてみましょう。
まず世界の株式を網羅したVTというETFがあります。これが一番分散されているETFともいえますね。
ここから米国だけを取り出したものがVTI、さらにここから時価総額の高い500社を取り出したのがVOO、NASDAQの100社を取り出したのがQQQ、生活必需品セクターを取り出したのがVDCなどとなります。
ようするにどんどん特定の分野に集中投資する形になっていくのですね。
たとえばVTとVTIを50%ずつ組み合わせるとどうなるかと言えば、VTの半分ぐらいは米国株なので、それに米国株100%のVTIを組み合わせると、米国株75%のポートフォリオが出来上がるわけです。
ようするに米国株の濃度が上がるのですね。
VTIとVOOを組み合わせると、S&P500が重複しますので、VTIだけのときよりS&P500の濃度が上がります。
VTIとQQQもそうですね。組み合わせると、VTIのNASDAQ100の部分の濃度が上がるわけです。
つまりこういう組み合わせは、何が正しいとかはなくて、どの部分を濃くしたいのかという、自分の趣味の話になってきます。
組み合わせに意味が出てくるのは、ETFの中身が重複しないか、重複が少ない場合ですね。
例えばVDCやVPU、VDEなどセクターETFを組み合わせれば、互いに重複することはないでしょう。
またVIGやVYMとQQQを組み合わせれば、グロースと配当系銘柄を組み合わせられます。
しかしこういうのを組み合わせていくと、最終的にはVTIなどすでにあるETFにたどり着いてしまい、管理の手間や手数料が増えてしまって非効率になる場合もあります。
VTIは購入手数料が無料ですし、経費率も0.03%と安いですしね。
そのためETFでポートフォリオを組む時は、何を目標にするかということも考えなければなりません。
ようするに自分のニーズが何かということですね。
ETFの選び方
ここで、自分が何を目指すかでETFを考えていきましょう。
「グロース少なめで、高配当銘柄が多めの方がいい」という方はVYMやHDVとかを選べばいいですし、「連続増配した銘柄だけが欲しい」という方はVIGにすればいいでしょう。
「とにかく高配当」だとQYLDやJEPIとかになりますし、「けっきょく一攫千金を狙うにはグロースしかない」という方はQQQや、さらにレバレッジをかけたレバナスなどになるかと思います。
ただレバレッジETFなどピーキーなETFは、当たれば大きく儲けられますが、外れれば大きな損失を抱えます。
そのため、VTIなどをコアにしつつ、あとは趣味でちょこちょこ買っていくというコア・サテライト戦略になります。
そのため結局のところは、それぞれの趣味になりますね。
VTIとの組み合わせ
仮にVTIでポートフォリオを作ろうと思ったら、何を組み合わせるかと言えば、他国のETFになります。
たとえばインドETFのEPIなどですね。
もしくは株式とは違うアセットを組み合わせます。
例えば債券ETFのAGGや、コモディティETFのGLDやDBA、DBCなどですね。
これで違う動きをするものが入るので、ポートフォリオとしては意味のあるものになります。
まとめとQ太郎の見解
まとめると、
・ETF同士で組み合わせると、重複がある場合は特定の部分を濃くするということになる。(VTI+VOO、VTI+QQQなど)。
・重複の少ないETF同士で組み合わせる(VIG+QQQなど)。ただ最終的にはVTIにたどり着く場合もあり、管理の手間や費用増加で非効率になる。
・債券ETFやコモディティETFなど、株式と違うアセットと組み合わせる(VTI+AGG、GLD、DBCなど)。
・VTIやVTをコアとして、それ以外で自分の関心のある銘柄や面白そうなのをちょこちょこ買う(コア・サテライト戦略)。
というわけで、VTIとかVOOとかVTとかの優秀なETFがあるので、けっきょくのところ、「コアを決めて、あとは趣味でちょこちょこ買いましょう」のようなコア・サテライト戦略みたいになっていくとは思います。
VTIなどで全体を買いつつ、あとは自分の好みでETFや個別株をトッピングしていくのが気楽でいいとは思いますね。
個別株のポートフォリオについてはまた別の機会で動画にします。日本株についてはこちらを参照してください。