「迷う理由が値段なら買え」は正しいか|自分の上限価格を決める

「迷う理由が値段なら買え」は正しいか|自分の上限価格を決める
【毎日17時更新中!】たまに午前中にも追加投稿します。「迷う理由が値段なら買え。買う理由が値段ならやめろ」と言います。しかし、どれだけ好きでも高すぎれば買えませんし、90%OFFなら普段選ばないものを試したくなることもあります。今回は、好き...

こんなご質問をいただきました。

「「迷う理由が値段なら買え。買う理由が値段ならやめろ」と言いますが、いくら好きでも高すぎれば買えませんし、逆に90%OFFなら、それほど欲しくないものでも試してみたくなります。

値段を気にせず、好きなものを買うという考え方を、Q太郎さんはどう思いますか?」

とのことです。ありがとうございます。

「値段ではなく、自分が好きかどうかで買いましょう」

これは、いかにも正しい言葉に聞こえます。

安いという理由だけで、いらないものを買う。高いという理由だけで、本当に欲しいものを我慢する。

そういう買い物を避けるためには、自分の好みを基準にすることが重要です。Q太郎もそうしています。

ただし、「迷う理由が値段なら買え」と言っても、やはり限度があります。

いくらゲームが好きでも、すごく遊びたいゲームが1本50万円なら、多くの人は買わないでしょう。Q太郎も買わないと思います。

反対に、定価5000円のゲームが90%OFFで500円なら、それほど欲しくなくても、ちょっと遊んでみようという気になります。

これは意志が弱いからではありません。

値段によって、その買い物の意味が変わってくるからです。

本命として1万円を払うことはできない。しかし実験として500円なら払える。

好きかどうかと値段のどちらか一方で決めるのではなく、自分が感じる価値と、許容範囲の値段を比べる必要があるのですね。

そんなわけで、ようこそ、Q太郎のお金の哲学へ。お金に飲み込まれないための生存戦略を独自の視点で解説します。

今回は「好きなら値段を気にするなは正しいか」を深掘りしていきます。

・三つの話

今日は大きく三つ話します。

一つ目、好きかどうかにも金額による境界があること。

二つ目、お金の使い方は、自分の価値観への配分であること。

三つ目、安いから試すことにも価値があることです。

最後に、値段と好みをどう組み合わせて買い物を判断すればよいのか、Q太郎なりの見立てを置いて終わります。

・一つ目・好きなものにも上限価格がある

それでは一つ目、好きかどうかにも金額による境界があることです。

人は、好きなものなら何でも買うわけではありません。

好きにも「強さ」があります。

500円なら試したい。3000円なら欲しい。1万円なら迷う。5万円なら買わない。50万円なら論外。

同じ商品でも、値段によって判断は変わります。

つまり買い物は、好きか嫌いかの2択ではありません。

「その商品に、いくらまでなら払いたいか」という問題にもなります。

経済学には「支払い意思額」という言葉があります。

ある商品やサービスに対して、「ここまでなら払ってよい」と本人が考える最大の金額です。

例えば、あるゲームには5000円まで払ってよいと思っているとします。

販売価格が3000円なら買う。8000円なら買わない。500円なら、普段は選ばないジャンルでも試してみる。

値段を判断材料にすることは、悪いことではありません。

むしろ、自分がその商品をどれだけ欲しいのかを、具体的にするために必要です。

ただし、支払意思額が、そのまま好きの強さを正確に表すわけでもありません。

同じぐらいゲームが好きでも、十分な資産がある人と、今月の生活費が足りない人では、払える金額が違います。

何にいくら払えるかは、好みの強さだけでなく、収入、資産、今後の支出、家族の事情にも左右されます。

そのため、他人が10万円払ったから、自分よりその物を好きだとはかぎりません。

お金を多く持っているので、払いやすかっただけかもしれません。

大切なのは、世間の相場や他人の支払額ではなく、自分の家計の中での上限です。

好きなものを買うことと、値段を無視することは、まったく別なのですね。

そのため、「迷う理由が値段なら買え」は、支払い意思額を考慮していない感じがするので、ちょっと雑な感じはしますね。

まあ、自分の払える許容範囲内であれば、「迷う理由が値段なら買え」は正しいとは思います。ただ、やはり上限金額というものはあるわけです。

・二つ目・お金の使い方は価値観への配分

それでは二つ目、お金の使い方は、自分の価値観への配分であることです。

同じ50万円でも、何に使えるかは人によって違います。完全に主観の世界です。

ゲームに50万円は出せない。しかし車には300万円出せる。

腕時計には5万円も出したくない。しかし旅行なら50万円でもよい。

外食には興味がない。しかし本には毎月3万円使える。

どれが正しいという話ではありません。

その人が、限られたお金を何へ多く配りたいかという価値観の違いです。

よく、「そんなものに何万円も使うなんて理解できない」と言う人がいます。

しかし自分も、別の何かには同じ金額を使っています。

ゲームへ10万円使う人を笑いながら、車のオプションへ50万円使っているかもしれません。

推し活へお金を使う人を批判しながら、毎月の酒やたばこには、それ以上使っているかもしれません。

人は、自分が価値を感じないものだけを高いと感じるのですね。

以前の動画で、自分の定番ジャンルを決め、そのジャンルについては細かく悩まずに買うという話をしました。

この考え方も、上限がないという意味ではありません。

ゲームが自分の定番ジャンルでも、ゲームならいくら払ってもよいわけではない。

本が好きでも、すべての本を買う必要はありません。

自分の好きなジャンルだからこそ、年間でどこまで使うのか、1本や1冊にいくらまで出せるのかを決めておいたほうがよいでしょう。

その上限は、世間の常識に合わせる必要はありません。

他人には高く見えても、自分にとって重要なら多めに配分すればよい。

反対に世間では普通の支出でも、自分に価値がないなら使わなくてよい。

支出の最適化とは、すべてを安く買うことではありません。

自分が大切にしたいものへ多く配り、どうでもよいものへの支出を減らすことです。どう配分するかの問題なのですね。

・三つ目・安いから試すことにも価値がある

それでは三つ目、安いから試すことにも価値があることです。

「定価でも買うか考えましょう」という買い物の助言があります。

セールだから欲しくなっただけの商品を避けるには、役立つ考え方です。Q太郎も基本的にはそうしています。

ただし、何にでも当てはめる必要はありません。

定価5000円では買わないゲームでも、90%OFFの500円なら試してよい場合があります。

実際に触れなければ、自分に合うか分からない作品もあります。

500円で新しいジャンルを試し、自分の好みが分かるなら、それは実験代です。

価格が下がったことで、失敗してもよい範囲へ入ったのですね。

ただ実験した結果はちゃんと次に活かすべきで、おなじようなジャンルをまた買って失敗したら、何も学んでいないことになるわけです。お金を投じて失敗した以上、「そのジャンルは自分に合わない」という学習をして、次回からはいくら安くても買わないようにする必要があるのですね。

前回のゲームセールの動画では、買い物を本命、実験、安心に分けました。

本命なら、ある程度高くても買う。

実験なら、安くなったから試す。

安心のためなら、買っても次の欲しいものが現れるので注意する。

同じセール品でも、目的が違います。

ここで気をつけたいのは、「定価5000円の商品を500円で買ったので、4500円得をした」と考えることです。

本当に5000円の価値を得たとはかぎりません。

遊ばなければ、500円を使っただけです。

90%OFFだから得をしたのではなく、500円で試す機会を買ったと考えるほうが正確でしょう。絶対値で考える必要があるのですね。

500円なら失敗しても気にならず、新しい経験ができる金額なら、価格が買う理由になってもよいと思います。

値段だけで買うのが問題なのではなく、安さによって何を得ようとしているのかが分からないまま買うことが問題なのですね。

・Q太郎の見立て・値段は価値観を映す物差し

ここからは、Q太郎なりの見立てです。

Q太郎的には、やはり買い物では、好きかどうかだけでなく、値段も重要な情報になります。

好きにもグラデーションがあって、いくらまで出せるかは、人それぞれ違ってくるわけです。

ゲームには一万円出せるけど、服には3,000円までしか出せないといった感じですね。

それと、我々のお金には限りがあります。

一つのものへ使ったお金は、別のものには使えません。

50万円のゲームを買えば、50万円分の旅行、食事、投資、生活の余裕を手放します。

だから、いくら好きでも、どう分配するかは考える必要があるのですね。

一方で、安ければ何でも悩まず、「実験だから」と買ってよいとも思いません。

500円のゲームでも、興味のないものを何十本も買えば、お金だけでなく、ライブラリの管理や「いつか遊ぶ」という義務が増えます。そもそも合わないものをそんな大量に買っている時点で、なにも学習していないことになります。

以前紹介した0.01%ルールも、判断の補助線にはなります。

例えば2000万円の資産があり、欲しいものが0.01%にあたる2000円なら、自分の定番ジャンルについては細かく悩まない。

ただし、自分の好みが絞れていないなら、2000円でも考えたほうがよい。

少額だからすべて買うのではなく、自分が好きなものに限って、判断の手間を減らすためのルールです。

結局、必要なのは、好きの強さと値段のバランスです。それには、自分の資産の把握や、その商品を選ぶことで諦めるものを合わせて、自分の上限価格を決めることが必要になってきます。

上限価格は、商品に書かれていません。

自分の価値観の中にあります。人それぞれ違うので、完全に主観の世界です。

「好きなら値段を気にするな」ではなく、「好きだからこそ、自分はいくらまで払えるのかを決める」。

値段は欲望を邪魔する敵ではありません。

その商品が自分の人生で、どの程度の価値があるかをはかる物差しなのですね。

皆さんは、好きなものにいくらまでなら払えますか。

また、安かったから試してみて、よかったものがあれば、コメント欄で教えてください。全部読ませていただいています。

数字を味方に。そして、誰の欲望でもない自分の人生を、自分の手で耕していきましょう。

ではまた、Q太郎でした。この動画を気に入っていただけましたら、高評価・チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

 

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