「自分への投資」は本当に投資か?インデックス積立のほうがマシな現実も

「自分への投資」は本当に投資か?インデックス積立のほうがマシな現実も
「自分への投資が投資になっていないケースが多い」というご質問に対する動画です。録音できない環境なのでゆっくり実況形式(セルフボイス)でお送りします。チャンネル紹介ゆっくり実況形式(セルフボイス)について

こんなご質問をいただきました。

「インデックス投資より自分への投資という話ですが、ただお金を捨てるだけの結果になるケースの方が多い気もします。資格をたくさん取っても、ほぼ活かせていないのが現実ではないでしょうか。それだったらインデックスを積み立てたほうがいいと思います。」

とのことです。ありがとうございます。

・導入・チャンネル紹介

「自分への投資」という言葉、Q太郎もこれまで何度か使ってきたんですが、たしかに「投資」と言っている以上、どれだけのリターンが得られているかは重要になってくるとは思いますね。

なんだかよくわからない資格を取るために大金を使って、それが仕事に使えなかったり、収益を生み出せなかったりするのであれば、「投資」と言っている以上、それは正直、無駄な投資になってしまいます。リターンがマイナスなのですから、投資としては損失になってしまいますね。それだったら、質問してくださったかたのおっしゃる通り、インデックスを積み立てたほうがましかもしれません。

「自分への投資」という言葉は、なんとなく響きがいいので、お金を使う理由として、けっこう便利に使われがちなんですね。でも先ほども言ったように、投資という以上、使った金額に対して、あとで何かしらのリターンが返ってくることが前提のはずです。リターンを検証しないまま「自分への投資だから」で片づけてしまうと、それはただの消費を、投資という言葉で美化しているだけになってしまいます。

「将来、何につながるかわからないから、いろいろな経験をしたほうがいい」という考えかたもあるのですが、一方でそれが無駄遣いの言い訳になってしまっているのではないかと、そうも思うのです。

そんなわけで、ようこそ、Q太郎のお金の哲学へ。お金に振り回されないための生存戦略を日々発信しています。

今回は「自分への投資は本当に投資なのか」を深掘りしていきます。

・「投資」である以上、リターンは無視できない

まず前提として、若いうちはそもそもインデックス投資をするにしても、元本が小さいという問題があります。収入を増やさないと、資産拡大はなかなか難しいんですね。

具体的に考えてみると、100万円をインデックスに入れて、10年で2倍になったとしても、せいぜい200万円です。10年かけて100万円増えたところで、人生を大きく変えられるわけではないんですね。

それだったら、なんらかのスキルを身につけて、それで収入を一年で100万円増やしたほうが、よほどインパクトは大きいわけです。10年かけてじわじわ増える100万円と、一年で積み増せる100万円では、複利で効いてくる期間も、人生に与える自由度も、まったく違ってきます。しかも次の年に、もっと年収が上がっているかもしれませんしね。

ドラクエで例えると、「ヒノキの棒」を使って序盤のスライム相手に何百回も戦闘を繰り返してコツコツ経験値を稼ぐのと、一つ上のレベル帯の敵を倒せる「鋼のツルギ」を先に買ってから狩場を変えるのとでは、同じ「レベル上げ」でも効率がまったく違いますよね。自分への投資というのは、早い段階で「鋼のツルギ」を買うかどうかの話だと思うのですよ。

・元本が小さいうちは、稼ぐ力のほうが効く

ここからが、今回Q太郎が一番言いたいところなんですけど。

ここで重要なのは、株式の銘柄を選ぶのと同じで、自分がどのスキルに投資するか、ということなんですね。つまりどの武器を買うかです。

ドラクエは「攻撃力」という物差しがあるのでわかりやすいですが、現実はそういうわけにもいかない。仕事によって、武器の攻撃力が変わってしまうわけです。漢字検定2級があっても、英語圏での仕事では活かしづらいみたいな感じですね。これの見極めが難しい。

あと、そもそもそれは投資なのか、たんなるコト消費じゃないのかという分野も多いです。

たとえば海外留学がわかりやすい例だと思います。正直なところ、半年とか一年、海外へ留学に行っても、ただの観光旅行に毛が生えたぐらいの結果にしかならない場合が、かなり多いとは思います。「体験型観光旅行」という、いわゆるコト消費でしかないので、これは投資というより、消費になってしまうわけです。

いまはAIを使って英会話も練習できるようになりましたし、あえて海外へ行く必要性自体、薄くなってきている部分もあります。

海外の大学に本格的に入るような留学ならまだ話はわかるんですが、たんに語学学校に通うだけという話だと、それはどうなのかなという話になってくるんですね。最初から「体験型観光旅行」だと割り切っているならいいんですが、将来の仕事につなげたい「投資」として考えているのであれば、少し立ち止まって考えたほうがいいかもしれません。

Q太郎の周りでも、20代のころに一年間、なんとなく海外に語学留学したという知人が何人かいるんですが、正直、帰国後のキャリアに直結したという話はあまり聞きません。楽しい思い出にはなったと思うんですが、投資という意味では、リターンが小さかったケースが多い印象です。そうなると、これは投資というより、コト消費だったんじゃないかと、そう思うわけです。

・スキルにも「銘柄選び」がいる

あと、使いどころが微妙な資格というのも、よくある落とし穴です。

Q太郎の知人に、カラーコーディネーターとインテリアデザイナーの資格を持っているかたがいます。それを仕事に使えたかというと、正直、使えていません。このカラーコーディネーターの資格は、取得後に仕事を紹介してもらえるという触れ込みだったそうなんですが、実際にやらされたのは、講師が書いた本の校正作業や、講演会の手伝いといった仕事で、大したお金にもなっていないというのが現実だったそうです。ぶっちゃけバイトですね。

結局、講師だけが儲かる仕組みになっていたというわけです。こういうキラキラした資格は、だいたい発行元だけが儲かっているというのが、実情に近いんじゃないかと思います。資格を取るために大金が必要な資格ですね。

投資で言えば、聞こえのいい投資案件に飛びついたら、発行体だけが得をする仕組みだった、というのに近い話です。何にお金を投じるかを選ぶという意味では、資格もスキルも、投資先を選ぶという点で同じ構造を持っているわけですね。

一方で、同じ知人の中には、簿記や表計算を独学で覚えて、事務作業を効率化するスキルを身につけたかたもいます。資格でも何でもない、ただの実務スキルなんですが、その後の転職で評価され、年収が上がるきっかけになったそうです。派手さのない地味なスキルのほうが、実際の仕事に直結しやすいという、わかりやすい実例だと思います。というか、仕事に合わせて、スキルを選んでいった形ですね。

いずれにしても、元本が小さいとインデックス投資をしても効果は小さいです。インデックス投資を経験として少額でやってみるのはいいんですけど、それだけで人生が変わるということにはなりません。やはり元本が少ない時は、収入を増やす方向でいかないと、状況を大きく動かすのは難しいと思います。

「Wealth Ladder」という本にも書かれていることですが、資産を増やすにも段階があって、資産形成の初期段階では、収入を増やして支出を減らすしかないんですね。投資よりも、そちらのほうが動かせる金額が大きいからです。そうやって資産が育って、十分に大きい元本を作ることができれば、そこから先は、投資そのもののインパクトが大きくなってきます。

・お金を使わなくても学べる時代

だから若いうちは、収入を増やすための投資をしないといけないんですが、「何に投資するか」はちゃんと考えたほうがいいわけです。使えない資格をつかまされて、ただお金が減っただけ、というのでは意味がありません。

いまはネットやAIを使って勉強できる時代ですし、そもそもお金を使わなくても学べることが、意外と多かったりします。動画サイトで基礎を学んだり、AIに質問しながら実際に手を動かしてみたり、図書館で専門書を借りたり。無料でできることは、探せばいくらでも出てくるわけです。

まずお金を使わなくても学べる方法がないか考えて、それでも無理そうだったら、そこで初めてお金を使う。そのぐらいの順番でやったほうがいいんじゃないかと思います。いきなりよくわからない資格に何十万円も投じても、だいたいろくな結果にはなりませんので。無料で試して、それでも本当に必要だとわかったところにだけ、お金を使えばいいわけです。

あとは、いまの仕事に合わせて、必要な資格で強化していくという形ですね。

・まとめ

そんなわけでまとめると、「自分への投資」という言葉に甘えて、リターンを考えずにお金を使うのは、たしかに危険だと思います。質問してくださったかたが感じている違和感は、正直かなり的を射ていると思っています。

ただ、若いうちは元本が小さいので、投資だけでは資産は大きく動きません。ここも重要な点です。だからこそ、稼ぐ力を伸ばす方向への投資は必要になるんですが、そのときに大事なのは、株式の銘柄選びと同じように、どのスキルに投資するかを見極めることです。海外留学やキラキラした資格のように、見た目の華やかさだけで選んでしまうと、発行元や運営側だけが儲かる仕組みに巻き込まれてしまいます。実際にQ太郎の知人が巻き込まれました。

まずはお金をかけずに学べないか考えて、それでも足りない部分にだけ、お金を投じる。この順番を守れば、「自分への投資」も、なんとなくの気休めではなく、ちゃんとリターンのある投資になるんじゃないかと、Q太郎は思っています。

みなさんは、自分への投資として、これはやってよかったと思うものはありますか。それとも、これは失敗だったなと感じるものはありますか。よかったらコメントで教えてください。全部読ませていただいています。

数字を味方に。そして、誰の欲望でもない自分の人生を、自分の手で耕していきましょう。

ではまた、Q太郎でした。

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