【節約】国保に入って、さらに医療保険は必要か|保険の二重買い

民間の医療保険は必要か|保険の二重買い
【毎日17時更新中!】たまに午前中にも追加投稿します。国民健康保険や会社員の健康保険へ加入したうえで、民間の医療保険にも毎月払う必要はあるのでしょうか。今回は、高額療養費制度などの公的保障、医療費以外に開く可能性がある家計の穴、自分の預貯金...

こんなご質問をいただきました。

「サブスクと言えば、Q太郎さんは民間の医療保険に入っていますでしょうか?医療保険についての考え方を教えてください」

とのことです。ありがとうございます。

Q太郎は民間の医療保険には入っていませんね。若い頃に一度だけ入っていたことがありましたが、やっぱりいらないと思ってやめました。その時は節税のために入っていたというのもありますが、民間保険の税控除はそんなに大きくないので、やめたというのもありますね。

そもそも国民健康保険という、エグいぐらいに高い保険に入っていますしね。

けっこうな金額を毎年払っていますので、もうじゅうぶんなんじゃないかという気もします。これでどうにもならない病気は、もうあきらめたほうがいいんじゃないかという気もしますね。最新医療とか、だいたい効果が不明瞭なものが多いですしね。

ところが世の中では、その国保に入ったうえで、さらに民間の医療保険へ入るのが当たり前のように語られています。

病気になったら大変ですよ。入院したらお金がかかりますよ。がんになったらどうしますか。

そう言われると、たしかに不安になります。テレビCMでも保険の宣伝はやたらと多いです。それだけ儲かっているということでもあります。

ただ、ここで少し変な話があります。

我々はすでに、公的な医療保険へかなりのお金を払っているのですね。

それなのに、その公的保険で何が保障されるのかを知らないまま、同じ病気への不安を理由に、もう一つ保険を買っています。多くの人が、保険の内容をちゃんと把握していない。

結果的に、保険を二重に買っているような状態になっている場合もあるのですね。

そんなわけで、ようこそ、Q太郎のお金の哲学へ。お金に飲み込まれないための生存戦略を独自の視点で解説します。

今回は「国保に入って、さらに医療保険は必要か」を深掘りしていきます。

・三つの話

今日は大きく三つ話します。

一つ目、我々がすでに持っている公的な医療保障。

二つ目、それでも民間の医療保険が必要になるのは何に備えるときか。

三つ目、保険へ入る前に確認したい、自分で負担できる金額です。

最後に、Q太郎が民間の医療保険を基本的に必要ないと考える理由について、Q太郎なりの見立てを置いて終わります。

・一つ目・すでに持っている保険を知らない

それでは一つ目、我々がすでに持っている公的な医療保障です。

日本では、国保や会社員の健康保険など、公的医療保険へ原則として加入します。

この保険のすごいところは、高額療養費制度があることですね。一か月の上限があるので、それ以上は、何千万円かかっても国が払ってくれるわけです。これはかなりすごいことです。安心して医療が受けられるわけですね。

それとあまり知られていないことですが、さらに海外で治療を受けた場合でも、明細書を役場に持っていけば、差額の保険金がもらえたりもします。Q太郎も台湾で虫歯治療したときに、その明細書と医者のサインの入った証明書を持って役場にいって、支払いの一部を返してもらえました。証明書を医者に書いてもらうのがちょっと面倒ですが、お金はちゃんと戻ってきます。

ただ注意が必要なのは、月ごとの請求でないといけないのですね。たとえば8月と9月をまとめて書いた明細書だと、役場では受け付けてくれませんでした。海外だと月を跨いだ場合もまとめて請求してくる場合があるので、月ごとにわけた領収書をもらうように注意したほうがいいです。

そんな感じで、ワールドワイドに万能な感じの保険ですが、もちろん、これは完全無料になるという話ではありません。最低限の自己負担はきっちりあります。

それでも、高額医療費制度のおかげで、「大病をしたら医療費が青天井になる」というイメージとは、かなり違います。

しかも我々は、この制度へ無料で入っているわけではありません。

人によっては、けっこうエグい負担になっています。

すでに高い保険料を払って、医療費が家計を壊さないための仕組みへ入っている。海外で治療した場合でも、あとで請求できる。それなのに、そういう内容をいっさい確認せず、保険会社から「入院が怖くありませんか」と言われて、さらに民間保険へ入るわけです。

保険を検討するとき、最初に見るべきものは、保険会社のパンフレットではありません。

まず見ないといけないのは、自分がすでに加入している、公的保険の中身です。

この順番を逆にしている人が多いのです。

新しい保険を買う前に、もう持っている保険を調べる。

節約としては、かなり当たり前の話なのですが、なぜか保険になると、この順番が飛ばされます。それで同じような内容の保険にまた入ったりするわけです。

・二つ目・医療費以外の穴

二つ目、それでも民間の医療保険が必要になるのは、何に備えるときかです。

高額療養費制度ですべてが賄われるわけではありません。

対象になるのは、基本的に保険診療の自己負担です。患者が希望して入った個室の差額ベッド代、入院時の食費、先進医療にかかる費用などは、原則として高額療養費の対象になりません。

まあ、日本の入院費は大して高くないですし、場合によっては無料ですしね。このあたりはあんまり気にしなくていいとは思います。

治療費より大きな問題になることがあるのが、働けない期間の収入です。現役世代には、こっちのほうが重要ですね。

会社員の健康保険には、一定の条件を満たせば、病気やけがで働けない期間の生活を支える傷病手当金があります。会社員は結構手厚く保護されています。

一方、国保の傷病手当金は、会社員の健康保険と同じように全国一律で当然に受け取れる給付ではありません。Q太郎のような個人事業主や自営業の人は、病気で仕事が止まると、医療費より先に売り上げが止まることがあります。

ですから、「公的医療保険があるから、どんな人にも民間保険はいらない」とまでは言えません。

扶養している家族がいる。貯金がほとんどない。自分が働けなくなると、翌月から生活費が払えない。そういう人にとっては、医療費そのものより、収入が途絶えることのほうが大きな危険です。

ここで大切なのは、「病気が怖いから、とりあえず医療保険」ではなく、病気になったとき、自分の家計のどこに穴が開くのかを見ることです。

治療費なのか。働けない期間の生活費なのか。家族の生活費なのか。それとも、個室へ入りたいという希望なのか。

穴の場所が分からないまま保険へ入ると、必要な保障と、買った保障がずれます。

一日入院したら五千円もらえる。しかし本当に困っているのは、自営業の売り上げが半年止まることだった。これでは、傘は買ったけど、穴が開いているのは屋根だった、みたいな話です。

保険に入っているという安心感はあります。しかし、家計が本当に守られているとはかぎりません。

・三つ目・貯金で払える損失まで保険にしない

三つ目、保険へ入る前に確認したい、自分で負担できる金額です。

保険というのは、本来、起きる確率は低いけれど、起きたら自分では負担できない損失へ備えるものです。

家が全焼する。自動車事故で巨額の賠償責任を負う。家計を支えている人が亡くなり、残された家族の生活が成り立たなくなる。

こういう、自分の貯金では受け止められない損失には、保険を使う意味があります。

一方、数万円や数十万円程度の支出を、すでに持っている預貯金で無理なく払えるのであれば、その損失まで毎月保険料を払って保険会社へ移す必要があるのかは、考えたほうがいいでしょう。入院したら一日にいくらもらえるみたいなやつですね。

保険会社は、集めた保険料から給付金を支払い、会社の経費や利益も確保します。テレビCMのお金もそこから出てきます。新規加入者に抽選であたる松坂牛とかの費用も、すべて皆さんの保険料から出ているわけです。

加入者全体で見れば、払った保険料より多くのお金が全員へ戻ってくる構造ではありません。もし全員が得をするなら、保険会社のほうが先に倒産します。

それなのに、保険会社はバンバンテレビCMを打てますし、松坂牛も配れます。そういうことなのです。

保険は、得をするための商品ではありません。

損をしても耐えられるものは自分で持ち、耐えられないものだけを保険会社へ渡す。その仕分けのための商品です。

ところが医療保険は、「入院したら一日いくらもらえる」という、得をするゲームのように語られることがあります。

入院して十万円もらった。保険へ入っていてよかった。

しかし、その十万円を受け取るまでに、何年でいくら保険料を払ったのかは、あまり話題になりません。そもそも貯金しておけば、十万ぐらい払えるだろうと。

話は少しそれますが、保険のテレビコマーシャルでは、みんな病気になったのに、なぜか笑顔です。給付金が出て安心しました、と言っています。

Q太郎は、あれを見るたびに、病気になってお金を受け取ることを「成功体験」みたいに演出する、なかなか不思議な世界だと思います。なにも成功してませんよ。

保険を使わず健康に過ごせたなら、それが一番よいはずです。

それなのに、保険料を払ったのだから、少しぐらい受け取らないと損だという気分になる。保険まで元を取ろうとすると、何のために入ったのか分からなくなります。お金が尺度の基準になっているのですね。お金がもらえたから得したという話にすり替わっているわけです。

Q太郎なら、民間の医療保険を検討する前に、公的保障を使ったあとで、最大いくら足りなくなるのかを考えます。

その不足分を貯金で払えるなら、保険料として外へ出す代わりに、自分の口座へ残しておく。

自分の貯金には、入院一日につき五千円まで、という使い道の制限もありません。医療費にも生活費にも使えますし、病気にならなければ、そのまま自分のお金として残ります。

保険会社へ安心を預けるのではなく、自分の金融資産で小さな損失を引き受ける。ある程度のお金がある人にとっては、こちらのほうが自由度は高いとQ太郎は思います。

・まとめ・同じ不安へ二度払わない

最後に、Q太郎なりの見立てを置きます。

Q太郎は、民間の医療保険は基本的に必要ないと考えています。

すでに公的医療保険へクソ高い保険料を払い、高額療養費制度もある。海外でも使える。そのうえで、残った自己負担を預貯金で受け止められるなら、同じ病気への不安に、もう一度毎月お金を払う必要はないと思うからです。

あとクレカにも旅行保険や海外保険が無料で付いている場合が多いのですね。そのカードでチケット買うなどの条件があるので、ちゃんと読んでおくといいでしょう。

Q太郎は楽天プレミアムカードに入っていますが、これは条件なしに海外保険もついてきます。以前は無料会員のエポスカードが、何も買わなくても海外保険がついていたので利用していましたが、いまはそうではなくなりましたので、そういう情報もしっかり集めておいたほうがいいでしょう。

貯金が少ない人、扶養家族がいる人、病気で収入が止まる影響が大きい人は、残る穴が違います。契約をやめる場合も、健康状態によってはあとから入り直せない可能性がありますので、現在の保障と家計を確認せず、勢いで解約する話ではありません。

ただ、保険は不安の大きさで買うものではありません。

公的保障を引いたあとに残る、自分では耐えられない損失の大きさで買うものです。

病気が怖い。がんが怖い。老後が怖い。

その気持ちだけで商品を買うと、不安には終了条件がありませんので、保険も際限なく増えていきます。

すでに何を持っているのか。いくらまでなら自分で払えるのか。それでも残る、人生を壊すほどの穴は何なのか。

そこまで見て、初めて民間保険の出番です。

高い国保料を払ったうえで、保障内容を知らないまま、さらに安心料を払い続ける。

Q太郎は、それこそが一番もったいない保険の入り方だと思っています。

皆さんは、いま入っている民間の医療保険について、公的保障を差し引いたあとに何を補っているのか、説明できますか。調べてみたら必要だった、あるいは必要なかったという経験があれば、コメント欄で教えてください。全部読ませていただいています。

数字を味方に。そして、誰の欲望でもない自分の人生を、自分の手で耕していきましょう。

ではまた、Q太郎でした。この動画を気に入っていただけましたら、高評価・チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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