本当の豊かさは、嫌な人たちと時間を過ごさないことなのか

【FIRE】「嫌な人と過ごさない」が最高の豊かさ?現実的な対処法と生存戦略
「嫌な人から離れるのが最高の豊かさ」というのは理想論なのか?離れられない家族や仕事の人間関係にどう立ち向かうべきか、現実的な生存戦略を解説します。この動画では、・書籍「ウェルス・ラダー」が語る悪縁の毒性・ノーベルの孤独と人間関係という隠れた...

こんなコメントをいただきました。

「自分の好きな人と一緒に時間を過ごすことも大切ですが、嫌な人と過ごさないことも大切だと思います。FIREしたい人が多いのは、会社の嫌な人間関係を断ち切るためというのもあると思います。」

とのことです。ありがとうございます。

すごく本質的な指摘だと思います。お金の話をしていると、つい「何を手に入れるか」ばかりに目が向きがちですが、実は「何から離れるか」も、同じくらい人生の質を左右します。FIREを目指す理由を尋ねると、投資の話よりも先に、職場の人間関係の話が出てくることは、Q太郎の周りでも珍しくありません。今日は、この「嫌な人と時間を過ごさない豊かさ」というテーマについて、Q太郎なりに掘り下げていきたいと思います。

そんなわけで、ようこそ、Q太郎のお金の哲学へ。お金に振り回されないための生存戦略を日々発信しています。今回は「本当の豊かさは、嫌な人たちと時間を過ごさないことなのか」を一緒に考えていきます。

・「ウェルス・ラダー」が説く、豊かさの正体

このテーマ、実はベストセラー本「ウェルス・ラダー」でも取り上げられています。著者は、かなり辛辣な言い方で、「本当の豊かさとは、嫌な人たちと時間を過ごさないことだ」と述べています。悪い人間関係を断ち切ったり、ろくでもない上司から離れるために転職したりすることは、予想以上に人生を良い方向に変えてくれる、というんですね。

さらに、「悪い人間関係は、インフルエンザのようなものだ」とも表現しています。インフルエンザというのは、うつってしまえば、体調はもちろん、仕事の能率も、気分も、まとめて悪くなります。悪い人間関係も同じで、その人と接している時間だけでなく、接していないはずの時間、たとえば帰り道や、翌朝の憂うつな気分にまで、じわじわと侵食してくるものです。しかも厄介なことに、インフルエンザなら数日で治りますが、悪い人間関係は、離れない限り、ずっと感染し続けるわけです。

・良い人間関係は、幸福と健康を押し上げる

逆に、良い人間関係が人生を幸福にし、さらには健康にもよい影響を与えることは、多くの研究でわかっています。アメリカのある大規模な調査では、日々のつながりの薄さ、いわゆる孤独や社会的孤立が、寿命に与える悪影響は、1日に15本のタバコを吸い続けるのと同じくらいだ、という結果まで出ています。人付き合いというのは、単なる気分の問題ではなく、健康診断の数値と同じくらい、実質的な意味を持っているんですね。

裏を返せば、良い人間関係を維持することは、それ自体が一種の健康投資であり、資産運用と同じくらい、長い目で見てリターンのある行為だと言えます。にもかかわらず、お金の勉強はしても、人間関係の質について立ち止まって考える人は、意外と少ないんじゃないかと思います。

・お金は、一緒に使う相手がいて意味を持つ

「ウェルス・ラダー」では、お金を貯める意味についても触れています。結局のところ、そのお金を一緒に使う相手がいなければ、貯めたお金にはあまり意味がない、というんですね。せっかく資産を築いて、時間の自由を手に入れても、その時間を分かち合う相手がいなければ、旅行も、食事も、ただの消費で終わってしまいます。資産そのものの金額よりも、それを誰と、どう使うかのほうが、幸福度を大きく左右する、ということなんだと思います。

これは、以前の動画でも触れた話とも重なります。お金は増やせますが、時間は増やせません。そしてその時間を、誰と過ごすかという選択も、実は同じくらい取り戻しがきかないものなんですね。

・ノーベルの手紙が物語ること

このことをよく表しているのが、ノーベル賞の創設者、アルフレッド・ノーベルのエピソードです。ダイナマイトの発明で莫大な富を築いたノーベルですが、兄の妻にあてた手紙の中で、「私には、生きがいとなる家族もいなければ、愛情深く育ててくれる友人もいない」という趣旨の嘆きを綴っています。

一代で財を成し、歴史に名を残すほどの発明もした人物です。それでも、そばにいてくれる家族や友人がいなければ、これほどの孤独に苛まれる、ということなんですね。お金や名声を、どれだけ積み上げても、それとは別の口座に、人間関係という資産を積んでおかなければ、最終的な残高は寂しいものになってしまう。ノーベルの手紙は、そのことを静かに、しかし強く物語っていると思います。

ちなみに、ノーベル賞の創設については、もう一つ有名なエピソードがあります。1888年、兄のルドヴィグが亡くなった際、フランスの新聞が誤って、アルフレッド本人が死亡したと報じてしまいました。しかもその記事は、「死の商人、死す」という見出しで、彼をダイナマイトで富を築いた死の商人として書き立てたとされています。自分の訃報をそんな形で読んでしまったことにショックを受け、死後の評判を変えるためにノーベル賞を創設した、というのが、広く語られている美談です。

ただ、これは近年の研究で、かなり怪しいとされています。兄の訃報がアルフレッド本人のものと誤って報じられた出来事自体は史実のようですが、「死の商人」という強烈な見出しが実際にあったのか、それがノーベル賞創設の動機になったのか、という部分は、1959年に出版された伝記の中で作られた脚色である可能性が高いというんですね。美談として広まりすぎて、いつのまにか史実のように扱われてしまった、というのは、なかなか皮肉な話だと思います。

・理屈だけでは片づかない現実

ここで、Q太郎の考えも挟ませてください。「本当の豊かさは嫌な人と時間を過ごさないことだ」という考えかた、Q太郎もまったくその通りだと思います。ただ、現実には、そう簡単に嫌な人から離れられないケースがあります。たとえば、嫌いな相手が家族だった場合です。友人や同僚であれば、距離を置くという選択肢もありますが、家族となると、そう簡単には切り離せません。しかも、それが親で、介護をしなければならない立場だったりすると、話はさらにやっかいになります。逃げ場のない距離感で、長期間、顔を合わせ続けなければならないわけですからね。

昔は、妻が夫の両親の介護を担うのが当たり前、という風習がありました。それを見越して結婚する男性もいたと聞きます。血のつながりのない相手の介護を、法律上の義務でもないのに、なんとなくの空気で背負わされていたわけです。もし今も、こうした前提で結婚生活を送っているという方がいるなら、Q太郎としては、さっさと離婚することをおすすめします。そこは無理して頑張らなくていい部分だと思います。人生を差し出してまで守るべき風習では、まったくありません。

・台湾の知人が下した決断

台湾に住む知人の話を紹介させてください。夫の母親、つまり義理の母親の介護を任されそうになったとき、この知人はすぐに動きました。その義母というのが、裕福な家庭で育ったせいか、知人が作った料理を平気でゴミ箱に捨てるような人だったそうです。長年、そうした扱いを受け続けていれば、介護という名目でさらに深く関わることに、抵抗を感じるのは当然だと思います。

知人は、うまく話をつけて、義母を施設まで連れて行き、そのまま入居させてしまいました。当然、文句は言われたそうですが、「知らんがな」で押し通したと聞いています。情に流されず、自分の生活を守るための決断を、迷わず実行したわけですね。

ちなみに、この知人の夫のほうも、今はアルツハイマーで入院しています。元気だった頃はそれなりに稼いでいた人だったそうですが、外食とギャンブルに使いすぎて、自分の子どもにまでお金を借りるような有様だったそうです。母子そろって、贅沢が染みついてしまっていたんですね。知人は、視界に入らないところに早めに移しておくのが正解だった、と振り返っていました。感情的な罪悪感よりも、自分の生活の質を優先する。これもまた、一つの豊かさの守りかたなんじゃないかと思います。

・逃げられない相手には、現実的な対処を

そんなわけで、現実には、家族や義理の関係があると、嫌な人と縁を切るのは簡単ではありません。仕事もそうです。転職したところで、新しい職場に嫌な人がいないとは限りませんし、お客さんを選ぶことができない仕事も多くあります。窓口業務や接客業であれば、理不尽なクレームを言ってくる相手からも、簡単には逃げられません。「嫌な人から離れろ」と言われても、それをそのまま実行できる人ばかりではないんですね。

成功している人たちが「嫌な人とは付き合わない」と言えるのは、そうしても生活が揺らがないだけのお金があるからでもあります。会社を辞めても、次の仕事を選べる余裕があり、気に入らない取引先とは、契約を切る自由がある。多くの人にとっては、そう簡単にはいきません。だからこそ、Q太郎は、嫌な人から完全に離れることよりも、現実的に対処していく力、いわばトラブル対処能力を身につけていくほうが、実用的だと思っています。嫌なことから逃げ続けるだけでは、この対処能力自体が育たなくなってしまいますからね。

具体的には、接触する時間そのものを短くする、会話をできるだけ最小限にとどめる、といった工夫が現実的な落としどころだと思います。用件だけを手短に伝えて切り上げる、雑談には深入りしない、感情的な話題には反応しない。完全に縁を切れないなら、うまく距離を置きながら流していく技術を磨いていくしかないんですね。

・Q太郎の結論

ここまで話してきたことをふまえて、Q太郎なりの結論を言わせてください。「本当の豊かさは、嫌な人たちと時間を過ごさないことだ」という考えかたには、Q太郎も強く同意します。可能であれば、それを実行に移すべきだとも思います。ただ、それを理想論のまま終わらせず、逃げられない相手がいるという前提で、どう距離を取るか、どう対処していくかまで考えておくことが、現実的な豊かさにつながるんじゃないかと思います。

理想は理想として掲げつつ、手元にある選択肢の中で、できる範囲の距離を取っていく。この現実的な粘り強さこそが、本当の意味での生存戦略なんだと思います。

・まとめ

そんなわけでまとめると、良い人間関係は幸福度と健康を押し上げ、悪い人間関係はインフルエンザのように人をすり減らしていきます。理想を言えば、嫌な人とは距離を置くのが一番です。ただ、家族や仕事の事情でそれが難しい場合は、接触時間を減らし、対処する力を磨いていくことが、次善の策になると思います。

みなさんは、嫌な人と時間を過ごさないために、どんな工夫をしていますか。よかったらコメントで教えてください。全部読ませていただいています。

数字を味方に。そして、誰の欲望でもない自分の人生を、自分の手で耕していきましょう。

ではまた、Q太郎でした。この動画を気に入っていただけましたら、高評価・チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました