お金と時間、どちらを優先すべきか。1000億円築いた大富豪の後悔

【50代】お金と時間、どちらを優先すべきか。1000億円築いた大富豪の後悔
お金がたくさんあるのに、さらに稼ごうとして時間をすり減らしてしまうのは、残りの人生を減らすことにもなる。そんなご相談をいただきました。この動画では、・お金と時間、どちらを優先すべきかの正しい順番・1000億円を築いた英国の大富豪が語った、意...

こんなご質問をいただきました。

「お金と時間の問題ですが、お金だけ、時間だけもダメで、バランスが重要だと思います。お金がたくさんあるのに、さらに稼ごうとして時間をすり減らしてしまうのは、残りの人生を減らすことにもなります。このあたりのバランスをどう考えていますか。」

とのことです。ありがとうございます。

すごく本質的な質問だと思います。お金だけあっても、それを使う時間がなければ意味がありませんし、時間だけあっても、生活に困るようでは、その時間を心から楽しむことはできません。今日は、このお金と時間のバランスについて、Q太郎なりの考えを話したいと思います。

そんなわけで、ようこそ、Q太郎のお金の哲学へ。お金に振り回されないための生存戦略を日々発信しています。今回は「お金と時間、どちらを優先すべきか」を深掘りしていきます。

・まずはお金、話はそれから

結論から言うと、Q太郎は、この二つには順番があると思っています。まずは生活に困らないだけの資産を作ること、時間に目を向けるのは、そのあとです。

理由は単純で、お金が無いと、どちらにしろ働かなくてはならなくなるからです。生活費が足りなければ、働く以外の選択肢がなくなり、結局、時間の使いかたを選ぶ自由そのものが失われてしまいます。時間を優先したいと思っていても、お金が無ければ、その時間はほとんど働くために使われてしまうんですね。

これ、RPGで例えると分かりやすいかもしれません。資産を作る段階は、いわば防具やアイテムを整える準備フェーズです。準備が整う前に、装備もそこそこのまま無理に冒険に飛び出すと、道中であっという間に力尽きてしまいます。かといって、防具を整えることにばかり夢中になって、いつまでも冒険に出ないまま終わってしまうプレイヤーもいます。大事なのは、防具を整えるフェーズと、実際に冒険に出るフェーズを、両方きちんと経験することなんですね。

たとえば、生活費の十分な貯金がないうちに、いきなり週3日勤務に減らして時間を優先する、というのは、さすがに順番が逆だと思います。この段階でトラブルが起きると、結局また元の働きかたに戻らざるを得なくなり、時間を優先したつもりが、かえって選択肢を狭めてしまいます。土台がまだ弱いうちは、多少窮屈でも、まずお金の面を固めることを優先したほうが、あとあと時間の自由度も安定するというのが、Q太郎の考えです。

・お金ができたら、今度は時間を作り出す

ここから本題です。生活に困らない資産ができたあと、Q太郎はどちらを優先するか。

Q太郎的には、お金があるのであれば、時間のほうが優先だと思っています。お金は、働き続ける限り、ある程度は取り戻せます。ボーナスが入る、昇給する、副業を始める。増やす手段は、まだいろいろ残っています。一方で、時間は、一度使ってしまうと、二度と取り戻せません。今日という1日は、明日以降にどれだけお金を稼いでも、買い戻すことができないんですね。

すでに生活に困らないだけのお金があるのに、さらに稼ごうとして時間をすり減らしてしまうのは、増やせるものを増やすために、増やせないものを差し出している状態です。ご質問にあった「残りの人生を減らすことになる」という表現は、まさにこの構造を的確に言い当てていると思います。

Q太郎自身も、この切り替えのタイミングを、ずっと意識するようにしています。生活に困らないラインを超えたあとの一円は、以前と同じ一円ではなく、その一円を稼ぐために使った時間のほうが、実は重たいコストになっている。数字の上では資産が増えていても、天秤にかけているものが、いつのまにか変わっているんですね。この感覚を忘れずにいることが、切り替えのタイミングを見誤らないための、一番シンプルな目安だと思っています。

・イギリスの大富豪が教えてくれること

具体的なエピソードも一つ紹介させてください。イギリスの出版王、フェリックス・デニスというかたがいます。雑誌事業で成功し、最終的に7億5000万ドル、日本円にすると1000億円を超える資産を築いた人物です。

このフェリックス・デニス、著書の中で、こう警告しています。大金持ちになっても、必ずしも幸せになれるわけではない、と。資産を守ることそのものに強いストレスと緊張感がつきまとい、むしろ逆の結果を招くことがある、というんですね。

さらに踏み込んで、もし今の知識を持ったまま、もう一度人生をやり直せるとしたら、どうするか、という問いにも答えています。答えは、快適に暮らせるだけのお金を35歳までに貯めて、目標に達したらすぐに引退し、詩を書いたり、木を植えたりする人生を送る、というものでした。必要な分を稼いだら、さっさとFIREする、ということですね。

7億5000万ドルという資産を実際に築いた本人が、そこまで到達する必要はなかった、と振り返っているわけです。詩を書いたり、木を植えたりする人生を送るために、7億5000万ドルは必要ありません。このエピソードが示しているのは、お金の有用性には限界がある、ということなんじゃないかと思います。生活に困らないだけのお金があれば、そこから先は、それをどう使うか、どんな時間を過ごすかのほうが、幸福度を左右するんですね。

・「必要な金額は、思っているより低い」

この点について、ベストセラー本「ウェルス・ラダー」でも、興味深い指摘があります。フェリックス・デニスのエピソードにも触れながら、著者は、必要な金額の水準は人それぞれだけれども、おそらく、あなたが思っているよりも低い水準にある、と述べています。

そのうえで、印象的なエピソードとして、バドという男性の話を紹介しています。バドは、あるコンサルティング会社の施設管理を担当していた人物で、周りのコンサルタントたちに比べれば、給料は何分の1かでした。それでも、毎日明るくあいさつをして、コンサル会社の誰よりも幸せそうに見えた、というんですね。

著者はここから、「お金で幸せは買えない」と考えるのも間違いだが、「お金が増えれば増えるほど幸せになれる」と考えるのも、同じくらい間違いだ、と結論づけています。お金が、感情的な健康のためにできることには、たしかに限界があります。ただ、幸せというのは、多くの人が思っている以上に、自分自身でコントロールできるものでもある、ということなんですね。

・後悔の研究が示すこと

ここで、実際の調査データも見ておきたいと思います。

ある調査によると、若い頃にもっと貯蓄しておけばよかったと後悔している人は66.6パーセントいる一方、貯蓄しすぎたと後悔している人は、わずか1.7パーセントしかいませんでした。さらに、37パーセントのかたが「もっと長く働けばよかった」と後悔している、という結果も出ています。数字だけ見ると、貯めすぎたことを後悔する人は、実はかなり少数派なんですね。

一方で、終末期医療の現場でよく引用される調査もあります。ブロニー・ウェアという看護師が、亡くなる前のかたたちから聞き取った後悔をまとめたもので、その中に「働きすぎなければよかった」という後悔が、上位の項目として入っています。これは、お金を使わなかったことへの後悔というより、家族と過ごす時間や、自分らしく生きる時間を、仕事のために犠牲にしてしまったことへの後悔です。

この二つの調査、一見矛盾しているように見えるかもしれません。ただ、Q太郎はこれ、矛盾ではなく、まさにご質問にあった「バランス」の難しさそのものを表しているんじゃないかと思っています。お金が足りないまま歳を重ねれば、「もっと働けばよかった」という後悔が待っていますし、お金は十分なのに働き続ければ、「働きすぎなければよかった」という後悔が待っている。だからこそ、どちらか一方の正解に飛びつくのではなく、自分が今どちらの側にいるのかを、都度見極める必要があるんだと思います。

・切り替えのタイミングをどう見極めるか

とはいえ、「生活に困らない資産」がどのラインなのか、これが一番悩ましいところだと思います。

一つの目安として、生活費の何年分を確保できているか、という考えかたがあります。以前の動画で、資産を必要な分だけ取り崩していく出口戦略の話をしましたが、ある程度の取り崩しシミュレーションをして、暴落が来ても大きく破綻しないラインが見えているなら、それはもう「お金を優先するフェーズ」を卒業して良いサインだと思います。逆に、シミュレーションのたびに数字が心もとなく感じるうちは、まだお金を優先すべきフェーズが続いている、ということなんじゃないかと思います。

もう一つの目安は、「今の働きかたを、あと10年続けたいと思えるか」という問いです。続けたいと思えるなら、それは無理をしているわけではなく、時間をお金に変えること自体が、今の自分にとって納得のいく使いかたになっているということです。逆に、想像しただけで気が重くなるなら、それは資産の数字がどうであれ、時間を優先すべきタイミングが来ているサインなんじゃないかと思います。

・Q太郎の結論

ここまで話してきたことをふまえて、Q太郎なりの結論を言わせてください。

お金と時間、どちらも大事という前提の上で、優先順位は「今の自分がどちらに欠けているか」で決まります。生活が不安定なうちは、お金を優先して土台を固める。土台ができたあとは、時間のほうを守りにいく。この順番を間違えて、土台ができたあとも際限なくお金だけを追いかけ続けると、二度と戻らない時間を、すでに解決した問題のために差し出し続けることになってしまいます。

以前の動画で、ワンモアイヤー症候群という、目標に届いてもなお働き続けてしまう心理の話をしました。あの話とも、今回のバランスの話は、根っこの部分でつながっていると思います。お金は増やせますが、時間は増やせません。増やせないほうを、増やせるもののために差し出し続けていないか、時々立ち止まって確認する価値はあると思います。

・まとめ

そんなわけでまとめると、お金と時間のバランスは、まず生活に困らない資産を作り、そのあとは時間を優先する、という順番で考えるのがいいと、Q太郎は思っています。調査データを見ても、貯めすぎたことを後悔する人はわずかですが、働きすぎて時間を犠牲にしたことを後悔する人は、たしかに一定数存在します。

大事なのは、お金か時間かの二択で考えるのではなく、自分が今どちらに欠けているのかを、そのつど正直に見極めることなんじゃないかと思います。

みなさんは今、お金と時間、どちらをより優先して過ごしていますか。よかったらコメントで教えてください。全部読ませていただいています。

数字を味方に。そして、誰の欲望でもない自分の人生を、自分の手で耕していきましょう。

ではまた、Q太郎でした。この動画を気に入っていただけましたら、高評価・チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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