日本版「AIリストラ」の正体。クビにならないのに“二軍落ち”する人の共通点

日本版『AIリストラ』の正体。50代でクビにならないのに"二軍落ち"する人の共通点
世界的に広がるAIリストラについての動画です。録音できない環境なのでゆっくり実況形式(セルフボイス)でお送りします。チャンネル紹介ゆっくり実況形式(セルフボイス)について質問はブログのお問い合わせ欄でも受け付けています。ブログ:BGM:魔王...

この前、ちょっと引っかかる数字を見つけまして。2026年の第1四半期、世界のテック業界で45,000人以上が削減されまして、そのうち2割以上、人数にして9,000人を超えるかたが「AIと自動化が理由」と企業側から公式に説明されて仕事を離れているんです。2025年はこの割合、8%にも届いていなかったので、わずか1年で急に増えた計算になりまして。

Q太郎、最初は「まあ、外資系の話でしょう」くらいに思っていたんですが、調べていくと、ちょっと違和感が出てきまして。日本は解雇規制が厳しいから大量解雇はない、というのは事実なんですけど、じゃあ日本の会社員は関係ないのかというと、どうも話はそう単純じゃなさそうなんです。クビにはならないけど、気づいたら扱いが変わっている、という形で進んでいる変化があるようでして。今日はこの「静かに進むAIリストラ」について、じっくり見ていきたいと思います。

そんなわけで、ようこそ、Q太郎のお金の哲学へ。お金に振り回されないための生存戦略を日々発信しています。

今回は「AIリストラ」というテーマを深掘りしていきます。

・世界で何が起きているのか

まず海外の話から見ていきましょう。Meta社は1,500人を削減しまして、理由として挙げられたのが「AI活用による生産性向上」。物流ソフトウェアを手がけるWiseTech Global社にいたっては、全体の25%にあたる2,000人を削減して、AIによるサプライチェーン管理の自動化を明確な理由として説明しています。

これまでのリストラというのは、基本的に「業績が悪いから人を減らす」でした。ところが今回、各社が口を揃えて言っているのは、「AIのおかげで、同じ仕事が少ない人数でできるようになった」ということなんです。

実際、エンジニア1人分の人件費で、AIが定型業務を3人から5人分こなせる、という試算が社内で共有されるようになった企業も増えているそうです。この数字、テクノロジー系メディアの分析記事で紹介されていたもので、企業によって定義や算出方法は多少違う可能性がありますが、大きな流れとしては間違いなさそうです。

たとえるなら、ドラクエでパーティ全員がレベル99になった状態に近いんじゃないかとQ太郎は思っていまして。序盤は4人がかりでスライムと戦っていたのに、レベルが上がると1人で瞬殺できるようになる。そうなると、残り3人を毎回連れて歩く理由がなくなってくるわけです。会社にとってのAIも同じで、これまで複数人がかりでやっていた仕事を、1人プラスAIでこなせるようになってしまった。だから、残りの人員を減らす、という判断が生まれているんですね。「もう全部、こいつ一人でよくね?」という状態ですね。

Amazonでも、AWSや広告部門を中心に追加の人員削減が続いていまして、2025年から続くAI転換の一環とされています。Atlassian、Pinterest、Salesforceといった名だたる企業も、明示的にAI活用による生産性向上を削減理由に挙げていて、これはもう一部の変わり者企業だけの話ではなく、業界全体のトレンドと見たほうがよさそうです。

・日本型「静かなリストラ」

じゃあ日本はどうなのか、という話に移りましょう。日本は欧米型の大量即時解雇が、労働法制的にも企業文化的にも難しい国です。だから安心、と言いたいところなんですが、実際には「静かな変化」が進んでいるという指摘があります。

具体的には4つの動きが挙げられています。ひとつ目が、新卒・中途採用の絞り込み。ふたつ目が、リスキリングを条件にした配置転換。みっつ目が、外資系日本法人を中心とした早期退職パッケージの拡大。よっつ目が、正社員を守るために、まず業務委託や派遣から削減していく流れです。

よっつ目の話、たとえば、これまで繁忙期だけ助けてもらっていた派遣のかたに、来期から契約更新はしません、と静かに告げる。正社員には何も起きていないように見えるんですが、周りで支えていた人たちから先に消えていくんですね。これも「静かなリストラ」のひとつの顔だとQ太郎は思っています。

この中でも、Q太郎が特に気になったのが配置転換でして。例えばドラクエで、パーティにいた武闘家を「思ったより使えない」という理由でこっそり外して、代わりに新しく仲間にした魔法使いを入れたりする感じですね。

武闘家は解雇されたわけじゃないんです。パーティにはちゃんといる。でも、実質的には控えメンバー、いわゆる二軍落ちなんですね。戦闘には参加させていない。

日本企業で起きているのは、まさにこれに近い構造でして。クビは切られない。給料も出ている。でも、AIが補完しやすい補助的な業務にじわじわ移されていって、以前ほど頼られなくなっていく。この配置転換、はっきりと「リストラされた」とは自覚しづらいぶん、じわじわと自信を削られていくタイプの変化なんじゃないかと思います。

・あなたの仕事は大丈夫か

ここで気になるのが、じゃあ具体的にどんな仕事が危ないのか、という話でして。指摘されているのは、定型的なデータ入力・集計・レポート作成、標準化されたカスタマーサポート対応、定型的な契約書や文書の作成・チェック、基礎的なコーディングやテスト業務、そして翻訳・校正・文章整形といった領域です。

たとえば、毎月同じフォーマットで経費精算をチェックしている経理担当のかた。決まった質問パターンに、決まった答えかたで対応しているコールセンターのオペレーターのかた。窓口で同じ書類を何百回もチェックしている事務担当のかた。こういう、手順がきっちり決まっていて、誰がやっても同じ結果になる仕事ほど、AIとの相性がいい、というより、置き換わりやすいということになります。

逆に言うと、相手の感情を読みながら着地点を探る交渉ごとや、マニュアルに載っていない例外への対応、長年の経験でしか培えない「この現場ならこう動く」という勘所が必要な仕事は、まだしばらく残りそうです。自分の仕事がどちらに近いか、一度整理してみる価値があるんじゃないかと思います。

・AIウォッシングという罠

ここからが、今回Q太郎が一番言っておきたいところなんですけど。「AIリストラ」と発表されたものの中には、本当は業績悪化や戦略転換が理由なのに、AIを建前にしているケースが混じっている、という指摘があるんです。ドイツ銀行のアナリストは、「2026年はこの手のAIウォッシングが一層目立つ年になる」と予測しています。

たとえるなら、スマホゲームの運営が「今回のアップデートでバランス調整しました」というお知らせを出すのと似てるんじゃないかとQ太郎は思っていまして。表向きは公平性のための調整と説明されるんですが、本当のところは、次に売り出す新しいキャラクターを目立たせるために、今使われているキャラクターをこっそり弱くしていたりする。新しい武器を売るために、古い武器を弱くする。基本無料ゲームは、特にこれをよくやっています。

企業の「AIのおかげで最適化しました」というコメントも、額面通り受け取らないほうがいいケースがある、ということです。お金が絡んでいることが多々あります。ゲームの最適化というか、企業収入の最適化ですね。

見抜くヒントとしては、AI導入を理由に人員削減した企業が、同じ時期にAIエンジニアやデータサイエンティストを大量に採用しているなら、それはスキル転換のための構造改革である可能性が高い。

逆に、新規採用そのものをほぼ止めているなら、コスト削減が本当の目的だった可能性が高い、と考えてもいいでしょう。AIはただのリストラ理由なわけです。実際は関係がなかったりします。

ニュースで「AIリストラ」という見出しを見たときは、この採用状況もセットで見ておくと、実態が見えやすくなると思います。

・それでも消えない価値

さて、ここまで数字と実例を並べてきまして、正直ちょっと不安になったかたもいるかもしれません。ただ、Q太郎、ひとつだけ言っておきたいことがありまして。

定型業務がAIに置き換わっていくこと自体は、たぶんもう止められないと思います。でも、ここまで積み上げてきた経験や、人との信頼関係、判断力といったものは、AIにはそう簡単に真似できないものなんですね。

ドラクエでたとえると、経験値というのは、装備やアイテムと違って、誰かに奪われたり売り払われたりしないものなんです。武闘家をパーティから外しても、それまで武闘家が積んできたレベルや経験値そのものは消えません。

ちなみに「ウィザードリィ」という有名なダンジョンRPGは、「エナジードレイン」という、こちらのレベルを吸ってくる呪文を使う敵もいますけど、それは例外として、だいたいのRPGはレベルを減らされるようなことはないはずです。そう信じたい。

50代・60代のかたが会社員生活で培ってきた「この状況ならこう動く」という判断力、これも同じでして。定型業務という装備は取り上げられても、その経験値は、そのかたの中にずっと残り続けます。

問題は、その経験値を、今いる会社という一つのパーティの中だけでしか使えないと思い込んでしまうことなんじゃないかと、Q太郎は思っていまして。副業でも、地域のコミュニティでも、別の場所でその経験値を使ってみたら、また違う景色が見えるかもしれません。

Q太郎のチャンネルでも何度か話してきましたが、資産形成って本質的には地道な経験値稼ぎなんですよね。派手なイベントより、コツコツ戦闘を繰り返すことでレベルが上がっていく。AIがどれだけ進化しても、そのかたが何十年もかけて積み上げてきた判断力という経験値までは、AIに横取りされるものではないと、Q太郎は思っています。

・まとめ

そんなわけでまとめると、2026年、AIを理由にしたリストラは世界的に急増していまして、日本でも「静かなリストラ」という形で確実に進行しています。定型的なデータ入力や標準化されたカスタマーサポートなど、危ないとされる仕事のリストに、自分の業務が当てはまるかどうか、一度確認してみる価値はあると思います。

ただし、「AIのせい」という説明を鵜呑みにせず、その企業が本当は何を理由にしているのか、採用状況もあわせて冷静に見極める視点も持っておきたいところです。AIを表向きの理由に、普通にリストラしているだけかもしれません。

そして何より、定型業務という装備が取り上げられたとしても、誰にも奪えない経験値がそのかたの中に残っている、ということだけは覚えておいてほしいなと思います。

ワールドカップでも、アルゼンチンのメッシは39歳なのに、普通に得点に絡んで活躍していますしね。体力的には厳しいので、歩く時間を作って体力を温存したり、判断力を使ってあらかじめボールが来る場所に先回りしたりなど、経験を活かして戦っています。

皆さんは、今回のAIリストラの話、自分の仕事に当てはめて考えたときに「意外と大丈夫そうだ」と思いましたか。それとも「ちょっとまずいかもしれない」と思いましたか。よかったらコメントで教えてください。全部読ませていただいています。

数字を味方に。そして、誰の欲望でもない自分の人生を、自分の手で耕していきましょう。

ではまた、Q太郎でした。この動画を気に入っていただけましたら、高評価・チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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