1ドル149円ふたたびーアジア最弱通貨に【米国株投資】

時事ドル円

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QYLD全力太郎ことQ太郎です。

とうとうというか、ふたたび1ドル149円台に突入しました。

そろそろ円買い介入も警戒しなければいけないレベルですが、そもそもの日米金利差が縮まらないのでどうにもならないとは思います。

今回はこのことについての話題です。

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1ドル149円

さて、昨年10月につけた149円台をまたふたたび突破しました。いまはちょっと下がって148円台後半になっていますね。

前回は円買い介入があって、そのあと円高方向にひっぱられていきましたが、やはりアメリカの利上げ続行と日本のゼロ金利政策維持という現実は変わらなかったため、じわじわと円安方向に戻っていきました。

しかも21~22日に開かれた日銀金融政策決定会合において、ゼロ金利政策維持を明言してしまったため、介入がないかぎりは円安方向にしか進みようのない土台が出来上がってしまっています。

ただ150円に近づくと介入警戒がありますので、ここからは上がりにくくなるかもしれません。

それとアメリカの高金利が長期化するとの予測から、10年債も利回りアップで、2007年以来の4.5%を突破しました。

介入の可能性

この円安状態での日本政府の動きですが、本日、鈴木財務相が閣議後会見で「高い緊張感を持って見ている。あらゆる選択肢を排除せず適切に対応していく」といつもの言葉を繰り返しました。

今回の介入可能性に関してですが、前回と違って今回はゆるやかに円安へと向かっていったため、日本がアメリカ側に約束していた「急激な変化がある場合に介入する」という約束にあたらない可能性があります。

ただ150円は心理的なラインにもなっていますので、介入警戒から149円以上の円安が進みにくい可能性もあります。

アジア最弱の通貨

ちなみに円は対ドルだけでなく、中国元やニュー台湾ドル、タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシアなど、他のアジア通貨に対しても下落しており、現在はアジア最弱通貨となっています。

つまるところ「ドル高」によって円安が引き起こされているわけではなく、そもそもの円が弱いのですね。

問題としては、日米金利差だけでなく、輸出より輸入額のほうが高くなってしまっている貿易赤字の問題など、ファンダメンタル的に円が弱くなっていく環境が出来上がってしまっています。

さらに中国経済の減速で、中国向けの輸出も減ってしまっています。円安に加えて原油高でエネルギー価格もうなぎのぼりですし、そうなるとさらに貿易赤字が増えていきます。日米金利差だけで円安進行しているわけではないのですね。

ちなみに台湾や韓国などは、日本円を買う人が急増しています。いずれ日本へ遊びにいくときのために、いまのうちに安い日本円を買っておくというのですね。

 

まとめ

円が弱くなる一方、魅力が増してきたのがドル預金です。

何日か前に三井住友銀行がドル定期預金の金利を0.01%から5.3%に一気に引き上げたとのニュースがありました。

ネット銀行だとかなり前からやっていることですが、あずけるだけで5%以上はかなり魅力的なラインですね。

ただ為替リスクや為替手数料もあるので、そのあたりをどう考えるかですね。