【S&P500】4%ルール取り崩し 4月運用報告ー0.3%ルールのほうが現実的【eMAXIS Slim米国株式】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
前回、完全に存在を忘れていた元本保証レバナス実験の、4月運用報告をおこないました。
今回も、完全に存在を忘れていた、S&P500投資信託の4%ルール取り崩しについての報告をします。
それで実際にやってみて思ったのですが、毎年忘れずに、年頭で4%の取り崩しをするのは無理がある気がしてきました。
それより0.3%を毎月機械的に取り崩したほうが現実的なのではないかということです。
新たに提唱したい毎月0.3%ルールですね。
なぜこちらのほうが現実的なのかと言うと、楽天証券では0.1%単位で毎月自動取り崩しをおこなうことができるからです。
そのため、一度設定してしまえば、あとはほったらかしで良いということですね。
年に一度の取り崩しと言う機能はないので、もし4%ルールをやるとしたら手動になってしまうのですね。
それ以外にも0.3ルールのほうが、現実的に有効な理由があります。今回それを述べていきます。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
2022年4月運用報告
話を戻しまして、4%ルールでの取り崩しについてです。
ざっくり内容を説明すると、昨年12月に購入したS&P500の投資信託であるみんな大好き「eMAXIS Slim米国株式」を、毎年1月に4%取り崩すというものです。
毎年4%以上成長すれば、理論的には元本を減らさずに長期運用できるという話ですね。
現在の投資信託ですが、このようになっています。現在、102万8503円と、取り崩し後も減っているどころか増えていますね。
税金の問題
ちなみに年初に取り崩した金額は、4万2475円になります。このときの税金ですが、利益の部分が2895円なので、税金は587円になります。
仮にこれを分配金で受け取ってしまったばあい、4万2475円全体に税金がかかるため、外国税込みで1万1945円、外国税無しで8552円になります。
現実的には、外国税は年収400万円でも20%も戻ってきませんので、収入の無くなるFIRE後はほぼ戻らないと考えてください。FIRE後に頑張って400万円稼いでも、戻ってくる外国税は20%以下です。
つまり配当金でFIRE後の生活をしたいと考えている人は、FIREに払う税金は、外国税込みの1万1945円の方だと思ってください。
自分で取り崩せば、税金はたったの587円ですみます。1万1000円以上、受け取れる金額がアップするのです。
配当金を受け取るより、自分で取り崩したほうが税金があきらかに安いですね。
というか、本当に配当金生活とか、非効率の極みとは思います。
ただ人間は、分配金や配当金のように、目の前に用意されたお金のほうが得していると思い込んでしまうのです。冷静に計算できれば、あまりにも違い過ぎるのですけどね。詳しくはこちらの記事を参照してください。
高配当投資も、けっきょくは自分で取り崩すか、他人に取り崩してもらうかの違いでしかありません。
資産拡大が目的であれば、高配当投資をしないほうがいいということがわかるかと思います。
多額の税金払って再投資とか、非効率きわまりないかと思います。
0.3%ルールのメリット
現在、投資信託の元本は6万8081円のプラスで、まったく問題ないという感じですね。
それで前述したように、実際にやってみてわかった4%ルールの問題点というか、0.3ルールのメリットです。
メリット1 自動取り崩し可能
メリットその1は「忘れずに自動取り崩しができる」ということです。
楽天証券の自動取り崩し機能を利用して、毎月0,3%を取り崩していったほうが面倒がなくていいですね。
感情に左右されることもありませんし、とにかく面倒がないです。
現在、投資信託はSBIで管理していますが、来年は楽天証券のほうに移管させて、自動0.3%取り崩し設定にしてしまおうかなと思います。
メリット2 複利効果が活きる
0.3%ルールのメリット2つ目ですが、取り崩しを遅らせることによって、複利効果が大きくなるということです。
年始にがっつり4%を削ってしまうより、毎月0.3%ずつ削っていったほうが、元本の成長する機会が多くなります。
複利効果を活かしたければ、できるだけ取り崩さないことが重要なのですね。
メリット3 毎月うれしい
そして3つ目ですが、「毎月うれしい」ということでしょう。
年始でどかっと資金が入ってくるより、毎月お小遣いのようにお金が入ってきたほうが、受け取る側も嬉しいとは思います。メンタル的な問題ですね。
あと無駄遣いがしにくいというメリットもあります。
まとめとQ太郎の見解
そんなわけで、面倒がない、複利効果が活きる、毎月嬉しいの、現実的な3つのメリットから、4%ルールよりも毎月0.3%ルールのほうが資産も増えやすいとは思います。
毎年自力で、年始に4%を取り崩すのは、いろいろと難しそうですしね。
忘れる可能性が高いですし、楽天証券の自動取り崩し設定で、自動的にやってもらうのが一番かなとは思います。
来年からは0.3%ルールでいこうかと思います。
でもやっぱりあれですね。こういうことは実際にやってみないと、わからない点が多いですね。
老後になって、「やっぱり4%ルールって問題あるんじゃない?」とか考え始めてもいろいろと遅い気がしますしね。
老後に突入する前に、自分でやってみていろいろ問題点を洗い出していく作業というのは重要だとは思います。
とくに元本保護のためには、できるだけ取り崩さないというのは重要なので、毎月0.3%の取り崩しはパフォーマンスアップにもなりますね。
仮に老後までに投資信託で1億円積み立てられたとしたら、0.3%だと毎月30万円ですね。5000万円でも15万円です。十分すぎますし、さらに増える可能性もありますね。そして税金も安いですしね。
もし分配金で毎月30万円受け取ってしまったら、毎月の税金は外国税無しでも約6万円ですしね。年間で72万円の税金を払うことになりますしね。
とくにFIRE後は収入が無くなりますので、外国税をフルに払うことになります。
前述したとおり、年収400万円でも20%も戻ってこないので、FIRE後の米国株式や米国ETFの分配金や配当金の税金はかなり重いと考えたほうがいいでしょう。
QYLDも毎月すごい税金を払っています。詳しくはこちらの記事を参照してください。
とにかくFIRE後の外国税はあまく見ないほうがいいでしょう。
NISA口座での運用でも外国税はかかってきますし、しかも確定申告できませんので、1円もとりかえせません。
NISA口座のばあいは、かならず外国税の10%を取られることになります。
高配当投資は、メンタル的には付き合いやすいですが、合理性の面ではいろいろと問題はあるとは思います。
資産拡大が目的の方は、できるだけ分配金を出さないインデックス投資がいいですね。