ドルが円でいくらか、一瞬でわかる方法ー計算機不要【米国株投資の基礎】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
前回、前々回と、VYMとVIGの分配金報告をしました。
それで「ドルの円換算が苦手なので、円換算も入れてほしい」とのリクエストがありました。
そこで円換算を次回から入れようと思ったのですが、最近は為替の動きが激しいので、それよりも、
「ドルを見た瞬間に、日本円でどれぐらいかをさっと出せる方法」
の動画をつくったほうが合理的ですし、長期的に役に立つとは思います。
魚をもらうより、魚を釣る方法を知った方がいいですしね。
今回は、ドルが円でいくらなのか、ざっくりとすぐにわかる方法です。
米国株投資が流行って、ドルに接することが多くなっていますしね。ETFの純資産総額も、すぐに日本円で把握する方法も解説します。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
ドル・円の換算方法
さて、最近は為替が激しく動いています。ついこの前まで1ドル120円台だったのが、いまでは130円台になっており、下手すれば140円も突破するかといった勢いです。
米国株投資をはじめたばかりの方は、ドルで値段を出されると混乱することもあるでしょう。
それで、いちいち計算機を持ち出して、為替の掛け算をして日本円に直すのも面倒かと思います。
そこでQ太郎式の簡単な変換方法を述べていきます。
ステップ1 1ドル=100円を感覚で把握
ステップ1ですが、1ドル=100円で把握することです。これが基本になります。
1ドル=100円
10ドル=1000円
100ドル=1万円
1000ドル=10万円
1万ドル=100万円
です。
この5つは計算しないで、覚えてしまってください。
「1万ドル」と言われたら「100万円」と脊髄反射で答えられるようにしておくといいでしょう。
1万ドル以上は、覚えなくてもいいです。現時点でそこまで大金を投じはしないと思います。
これから練習問題を3問出しますので、すぐに答えてみてください。
354ドル、56ドル、2578ドル
これがすぐに、3万5400円、5600円、25万7800円と変換できたでしょうか?
このような練習をしばらくやってみてください。
1ドルと聞いたら100円、10ドルと聞いたら1000円、100ドルと聞いたらすぐに1万円、と感覚ですぐわかるようになれば、このステップ1はクリアです。
ステップ2 小数点以下を素早く把握する
さらに慣れたら、小数点以下のセントにも慣れておけばいいでしょう。
小数点を抜くだけで、そのまま1ドル100円の円換算になります。
1.56ドルでしたら、小数点を抜けば156なので、156円ですね。
56.23ドルだったら、小数点を抜けば5623なので、5623円です。
これも計算せずに、感覚でさっとわかるようにしておいてください。
もう一度、3問出してみます。答えてみてください。
24.25ドル、692.78ドル、8942.2ドル
2425円、6万9278円、89万4220円とすぐに直せましたでしょうか。最後の問題はひっかけですが、0を加えればいいだけです。
慣れるまでいろいろやってみたらいいかと思います。
1万ドル単位までさっとわかるようになったら、次のステップに移ります。
ステップ3 何割増しかを考える
ステップ1とステップ2は、感覚で理解するためのものです。
実際の為替は1ドル100円以上だったり、1ドル100円以下だったりします。
そこで、ざっくり何割増しかを考えればいいだけです。
例えば為替が136円だったら、四捨五入して1ドル100円の4割増しぐらいで考えておけばいいでしょう。
1ドル88円だったら、1ドル100円の1割減ですね。
たとえば1ドル136円のときに、52.24ドルだったとします。
先程練習した1ドル=100円だと5224円とすぐにわかるかと思います。
面倒なので四捨五入して5000円だと考えます。
1ドル136円なので、5000円の4割増しぐらいだと考えればいいでしょう。
すると40%アップなので、5000円の10%は500円、40%は500X4=2000円を5000円に足せばいいでしょう。すると
2000円+5000円=7000円
ぐらいです。
そういうわけで、52.24ドルはだいたい7000円ぐらいとわかるかと思います。
実際計算すると、56.24ドルX136円なので、7105円ぐらいになります。だいたい7000円ぐらいですね。
あくまでだいたいの数字を把握できればいいという話です。
次に385.24ドル、1ドル136円だとすると、
まず385.24ドルは、先ほどと同じように、四捨五入でざっくり4万円と考えてしまいましょう。
これの40%増しなので、4000×4=16000円になります。
あとは4万+1万6000円で5万6000円ですね。
じっさいは385.24ドル×136=5万2392円です。
だいたい近い値段です。
このように、わざわざ電卓を取り出さなくてもだいたいの計算ができるとは思います。
もう少し桁を上げてみましょう。
32568.78ドルで、1ドル136円だとします。ぱっと見て、まず300万円と考えます。
あとは300万円の40%増しなので、30万円×4=120万円ですから、300万円と足して420万円ですね。
計算してみると、32568.78ドル×136=442万9354円なので、だいたい近い数字かと思います。
ちなみに四捨五入なので、5に近い数字だと差が大きくなる場合もあります。
たとえば1ドル136円のとき25.34ドルは、四捨五入で3000円と考えて、40%は300X4=1200円、足して4200円です。実際は3446円なので、実際の数値より大きくなります。
そのため、2500円として、250X4=1000円、2500+1000=3500円と計算すると近い数字になります。
36.82ドルも5の方に近いので3500円と考えて、350X4=1400円、3500円と足して4900円になります。
実際は5008円ですので、だいたい近い所になります。
あくまでだいたいなので、感覚的にこれぐらいというのがわかればいいでしょう。
最終ステップとまとめ
最終ステップ 計算せずに理解する
最終ステップでは、計算すら省きます。
1ドル136円の25.64ドルなら、「2564円の36%増の値段」と考えてしまうのですね。
計算すらしなくていいわけです。ここまで細かくしなくても、
「1ドル136円で4567.28ドル」という数字を見れば、「46万円の36%増ぐらい」とさっと出せるわけです。
ちょっと細かく考えたければ、さきほどのステップ3を使えばいいわけです。
練習すればすぐにドル円の感覚がつかめるとは思います。
ETFの純資産総額
それとETFの純資産総額ですが、楽天証券などで確認すると、「百万ドル」という単位になっているとは思います。
1ドル100円計算だと、百万ドルは1億円です。
つまりここで265,595.55と書かれているのは、1の位が1億円なので、1ドル100円だと、小数点以下を無視すれば、26兆5595億円とわかるかと思います。
現在の為替が136円でしたら、これの36%増が現在の日本円の価格ということになりますね。
ためしにざっくり計算すると、25兆円として、その40%増だから2.5兆×4=10兆円、25+10で35兆円と、計算機無しですぐに出せるとは思います。実際に計算すると、36兆1210億円ぐらいなので、だいたい近い数字になっています。これだけ大きな数字でも、ざっくり把握できてしまうわけですね。
そんなわけで、1ドル100円を感覚で理解して、そこから何割増しかでざっくり把握すれば、すぐに円換算できるとは思います。何度か練習して、慣れてみてください。