分散投資の具体的な運用方法3選ー追加投資・売却など【投資の基礎知識】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
今回は「セリフを字幕にしてほしい」との要望もあったので、実験的にブログ記事を利用した形にしています。
こちらのほうがやりやすいかもしれないので、しばらくやってみます。
以前、日本高配当株のおすすめ20銘柄ポートフォリオの動画を出しました。
それで、分散投資をしたときに、具体的にどう運用していったらいいのか、毎月どうやって追加投資していけばいいのかについてのご質問がいくつかありましたので、今回は具体的な方法について述べていきます。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
分散投資の具体的な方法
分散投資の具体的な3つの運用方法です。
方法① 教科書通りの分散投資運用
まず一つ目は、一般的なイメージでの、教科書通りの分散投資の運用方法です。
たとえば10銘柄をそれぞれ10万円ずつ、合わせて100万円買ったとします。
次の月に10万円以下になった銘柄は、そのぶんを追加投資します。
たとえば9万円になったら1万円を追加投資します。
9万円+1万円=10万円
逆に10万円より増えたばあいは、その分を売却します。
12万円になったら、2万円売却するということですね。
12万円ー2万円=10万円
それで全体で各銘柄を10万円、総額100万円になるようにリバランスするという方法です。
ただこの方法はあくまで理想論で、いろいろと非現実的だとは思います。
まず「今はひたすら積み立てたいから売却したくない」という人がほとんどとは思います。
そのため「10万円以下になったら追加投資」はいいとして、「10万円を超えたら売却」というのは、将来のために積み立てたい人や、配当金だけ受け取りたいという人には不適切な方法です。
そこで現実的な第2の方法です。
方法② 毎月追加投資だけする方法(最大額に合わせる)
次に毎月追加投資だけする方法です。
先程と10銘柄をそれぞれ10万円ずつ、合わせて100万円買ったとします。
それで次の月に、一番金額の多い銘柄に合わせて、他の銘柄を追加投資していきます。
たとえば、銘柄Aが12万円で一番多いとしたら、残りの銘柄に追加投資して12万円にします。
たとえば9万円の銘柄があったら、3万円追加投資して12万円にするということですね。
9万円+3万円=12万円
「全部の銘柄に対してに追加投資するお金がない」という方は、たとえば金額ランキング最低の1銘柄を12万円に合わせればいいでしょう。
たとえば7万円の銘柄があれば、それに対して5万円を追加投資する形ですね。
余裕があればワースト3の3銘柄に投資する、ワースト5の5銘柄に投資するなど、このあたりは自分のふところと相談してください。
リーマンショックみたいなのが来てズドンして、すべての銘柄が10万円以下だったら、10万円に合わせて全体的に追加投資をします。
8万円の銘柄であれば、2万円たして10万円にするということですね。
まとめると、一番金額の多い銘柄に合わせて、残りを追加投資していくという方法です。
配当金だけ受け取りたい人には向いている投資とは思います。
欠点としては、一カ月で急激に金額が伸びた銘柄が出てくると、追加投資の額が馬鹿にならないということです。
極端な例ですが、どこかの銘柄が「1カ月で5倍の50万円になりました」とかなってしまったら、他の銘柄への追加投資の額がかなり大きなものになります。10万円の銘柄に対して、40万円投資しないといけないことになりますしね。
また「毎月最大額とか見て、追加投資金額を計算するのが面倒くさい」という方もいるとは思います。
それで、次の毎月定額投資の方法があります。
方法③ 毎月定額投資をする
この方法が一番現実的でわかりやすいとは思います。
積立投資的な方法ですね。
先程とおなじように、10銘柄をそれぞれ10万円ずつ、合わせて100万円買ったとします。
それで「毎月1万円を追加投資する」と決めます。
次の月に、一番金額の少ない銘柄に、機械的に1万円を追加投資します。
たとえば、10銘柄中、銘柄Cが8万円で一番少なければ、そこに1万円を追加投資します。
銘柄C 8万円+1万円=9万円
ふところに余裕があれば、たとえば「毎月3万円投資する」と決めて、最低金額の銘柄に3万円投資したり、もしくは毎月ワースト3の3銘柄にそれぞれ1万円ずつ追加投資するなど、自分でカスタマイズしていくといいでしょう。
銘柄B 9万円+1万円=10万円
銘柄D 7万円+1万円=8万円
銘柄F 8万円+1万円=9万円
計算することが何もないというのがこの方法の良いところですね。とにかく最低金額の銘柄に資金をぶっこんでいくだけです。投資額も固定されていますので、急に出費が増える心配もありません。
まとめ
そんなわけで3つの方法をまとめると、
1、教科書通りのリバランス管理(例えば10万円以上は売り、以下は買いで各銘柄10万円に整える)
2、最高金額の銘柄に合わせて追加投資のみ(毎月の投資額は変動)
3、最低金額の銘柄に合わせて定額投資のみ(毎月の投資額は固定)
の3つになります。
この中でおすすめなのは、やはり管理が楽な3番の「毎月定額投資」ですね。
とにかく一番金額の少ない銘柄に追加投資するだけなので、考えることがあまり無くて楽です。ドルコスト平均法みたいに気軽に投資ができるとは思います。
また機会がありましたら、米国株のポートフォリオについても紹介していきたいと思います。
米国ETFのポートフォリオについてはこちらを参照してください。