夢に150万円は本当に必要?|大きく始める前に小さく試す

夢に150万円は本当に必要?|大きく始める前に小さく試す
【毎日17時更新中!】たまに午前中にも追加投稿します。本場のブエノスアイレスでアルゼンチンタンゴを踊りたい。そのために150万円を貯める。素敵な夢ですが、夢そのものと、いま考えている実現方法は同じでしょうか。今回は「夢のために、大きく始める...

こんなご質問をいただきました。

「私には夢があります。それを実現する為にはお小遣いが150万円くらい必要になります。貯金の為にそれなりの節約や労働をやっています。これは自分を大切にしている事になりますでしょうか?」

とのことです。ありがとうございます。

もう少し詳しく伺ったところ、アルゼンチンタンゴを習っていて、ブエノスアイレスへ行き、本場で踊ったり、レッスンを受けたりしたいということでした。

素敵な夢だと思います。

無理のない範囲で、自分が好きなことのためにお金を貯めるのは、自分を大切にする選択になり得るでしょう。

貯蓄のために無理をして体を壊したら、そもそも旅行自体ができませんし、そのレベルでの努力は論外とは思いますが、そうでなければ人生の一つの目標になるとは思います。

ただQ太郎は、ここで一つ、考えてみたいことがあります。

哲学と言うのは、根本概念を疑うということから始めていくことが多いですが、このケースだと、本当に、最初から150万円必要なのかということですね。

夢のために努力するという話になると、どう節約するか、どう働いて貯めるかへ、すぐに考えが進みます。

つまり根本的な問題である「150万円」が、当たり前の前提条件にしてしまっているわけです。

これは以前も動画で述べましたが、仕事をするときに、いかに効率よくこなすかは考えますが、その一方で、「その仕事自体をする必要があるのか」みたいな根本的なことを考慮に入れなくなってしまうことがあるのですね。

だから行動に移す前に、必要だと思っている金額や計画そのものを考え直すというのも、哲学的な思考だとは思います。

ここで重要なのは「本場でタンゴを習いたい」という願いをかなえることであって、それに対して150万円も必要なのかどうかは、情報を増やして考慮し直す必要もあります。そもそもそんなに必要ない可能性もあります。

そんなわけで、ようこそ、Q太郎のお金の哲学へ。お金に飲み込まれないための生存戦略を独自の視点で解説します。

今回は「夢のために、大きく始める必要があるのか」を深掘りしていきます。

・三つの話

今日は大きく三つ話します。

一つ目、夢と実現方法を分けて考えること。

二つ目、大きく始めてしまうQ太郎の父の話。

三つ目、小さく試して、想像と現実を確かめることです。

最後に、自分を大切にしながら夢へ進むことについて、Q太郎なりの見立てを置いて終わります。

・一つ目・150万円は何のためか

それでは一つ目、夢と実現方法を分けて考えることです。

質問者さんが150万円をどう計算されたのか、滞在期間や宿泊先などの詳しい条件は、こちらには分かりません。

そのため、そんなに必要ないと断定することは、Q太郎のほうではできないわけです。

ただ、最初から長く滞在する計画なら、まず10日ほどの短い滞在へ変えられないか、考える余地はあります。

タンゴを習うのは楽しいかもしれませんが、現地の環境に自分自身が慣れない可能性もあるのですね。そこは分けて考えたほうがいいとは思います。

そのため、適性があるのかどうかを試すために、最初は短期でやってみる。

その場合、日数を短くしたら、減らせる費用はどれくらいあるか。

例えばブエノスアイレスまでの往復の航空券が40万円ぐらいだとしたら、それに10日ぶんの宿泊費とレッスン料を加えていくらになるのか。

そうやって、夢の中心にあるものを取り出して、具体化していくわけです。

哲学では、話を進める前に、その前提を問い直します。むしろそこが重要なわけです。

150万円を貯めなければ夢は実現できない、というのは、本当に動かせない条件なのでしょうか。

もしかすると、それは夢そのものではなく、今考えている一つの実現方法のひとつでしかないのかもしれません。方法自体はたくさんあるかもしれない。その一つだけを取り出して、クローズアップしている状態なのではないかと。

目標が大きいと、そこへ届くまでに時間がかかります。

貯まるまでずっと我慢しているうちに、気持ちが変わったり、生活の条件が変わったりすることもあります。

好きなことへ近づくために頑張っているのに、楽しむ時間がどんどん遠くなるとしたら、少しもったいないでしょう。

全部を完成させてから始める以外にも、今できる大きさで、夢の一部へ先に触れる方法はないか。

Q太郎は、まずそこを考えてみてもよいと思います。

・二つ目・80万円のチェロから始める父

それでは二つ目、大きく始めてしまうQ太郎の父の話です。

ここで、いつもの優秀な反面教師であるQ太郎の父が登場します。

Q太郎の父は、最初から大きく始めるのですね。

チェロを弾けないのに、最初から80万円のチェロを買いました。家族からすれば「ふざけんな」という話ですが、買ったわけです。

「続くか分からないから、まずはレンタルとかで試したほうがよくない?」と言うと、「最初からよい楽器を使ったほうが、あとでよい楽器へ買い替えるより安くつく。音がよいほうが、長く続けられる」と言うわけです。

それもそれで一つの理屈なのですが、ただ問題は、その計算には、「チェロを長く続けるという未来」が、すでに無条件で組み込まれていることです。だから、「あとで良い楽器へ買い替えるより安くつく」とか言い出しているわけです。

しかし、よい楽器を買うかどうかの前に、父がチェロを弾き続けたい人なのかは、まだ分かっていないのですね。前提条件がそもそも合っているかどうかがわからないのです。

それで結果から言えば、半年も続きませんでした。「ですよねー」って感じでした。まあ、それはそれでいいでしょう。

ではチェロを売るかというと、貯め込み症なのでそれもできません。

それで手放せないまま、また新しい楽器を買うので、実家には楽器がたくさんあります。

買う前の頭の中では、よい音で演奏し、長く楽しむ自分がいたのでしょう。

しかし、実際に始めてみた自分は、その想像のとおりには動きませんでした。音も、思うようにきれいな音が出ないわけです。Q太郎もバイオリンをやっていたことがありますが、弦楽器はきれいな音を出すのが本当に難しいのですね。

そんな感じで、父は、食品でも似た買い方をします。

みかんを箱で買う。テレビで見た食品を、いきなり大量に買う。

「たくさん買うほうが安い」という考えなのですが、実際は途中で飽きたり、そもそも口に合わなかったりすることが多かったりします。

以前にテレビを見て影響されたのか、干したタラを大量に買いました。それで、少し食べて、まずいと言い出して、食べなくなったわけです。

それでも残りを手放せず、冷蔵庫へ残る。

そんな感じで実家には冷蔵庫が2台ありますが、どちらもパンパンです。

まとめて買えば安いという計算も、「最後まで食べる」ことが前提です。

前提が違えば、計算が正しくても、その買い方は自分に合いません。

そもそも食べたことも無い物に対して、なんで大量買いができるのか、Q太郎的には意味がわからないわけです。競馬をよく知らないのに、よく知らない馬に大金をかけるようなものです。

そんな感じで、Q太郎が、最初から大きく始めることへ慎重なのは、そういう場面をずっと見てきたからです。あまりにも無駄になってきたものが多すぎるわけですね。フードロスや地球環境の面でもあまりよろしくないような気がします。

・三つ目・現実に会ってから大きくする

それでは三つ目、小さく試して、想像と現実を確かめることです。

質問者さんは、すでにタンゴを習っています。

ですから、チェロを弾く前の父と同じだという話ではありません。

踊ることの楽しさは、もう知っていらっしゃるのでしょう。

ただ、本場で踊ることには、今の教室とは違う条件もあります。

現地の雰囲気やレッスンが、自分に合うか。

踊る時間以外の生活や移動も含めて、どんな気持ちで過ごせるか。

食事が合わないとか、生活が不便だとか、そこは、実際に行ってみないと分からない部分が残ります。

だから、最初は短い期間で、その現実へ会ってみる。

楽しかったら、次はもう少し長く行く計画を立ててもよいでしょう。

予想と違う部分があれば、次に何を変えればよいかが分かります。

滞在を短くしても満足できるのか、もっとレッスンへ時間を使いたいのか。

自分が本当に欲しいものが、頭の中の想像より具体的になるのですね。

もちろん、短い旅行でも航空券などの固定的な費用はかかりますし、何度も行けば総額が増える場合もあります。

それでも、大きな金額や長い時間を使う前に、自分との相性を知れることには意味があります。

まだ分からない未来へ、最初から全部を賭けなくて済むからです。

Q太郎の父のように、最初から大量購入して、自分に合えばたしかにお金の節約にはなりますけど、合わなかったら残りは無駄になってしまうわけです。

それに最初から大金が必要だと、到達するまでに時間がかかることから、途中で情熱が冷めてしまうかもしれません。その意味でも、小さく試すことは重要とは思いますね。

・まとめ・Q太郎の見立て

最後に、自分を大切にしながら夢へ進むことについて、Q太郎なりの見立てを置いて終わります。

夢のために節約したり、働いたりすることが、自分を大切にしているか。

Q太郎は、それは、自分が納得して選べているかにもよると思います。

貯める過程にも張り合いがあり、今の生活も保てているなら、その計画には意味があるでしょう。

ただ、150万円貯めるまでは何も楽しめないと、自分を追い込みすぎる必要はありません。

本場でタンゴを踊りたいという願いを、いちばんよく分かっているのは質問者さんです。

だからこそ、その願いを実現する方法まで、一つに固定しなくてもよいと思います。方法は一つではありませんし、金額も150万円もかかるとはかぎらないのですね。

そして最初に小さく試すのは、夢を小さくすることではありません。

自分の想像と現実が合うかを確かめ、好きなことを無理なく続けるためです。

大きな金額を用意できたことと、満足できる体験を得られたことは、同じではありません。

全部そろえて始める自分を想像するより、まず少し始めた自分に、実際の感想を聞いてみる。

その自分が、もっとやりたいと言ったら、そこでまた大きくしていけばよいでしょう。

夢をかなえるための計画も、いまの自分が実現できる形に修正していってよいのです。

Q太郎は、その余地を残すことも、自分を大切にすることではないかと思っています。

皆さんには、小さく試してみたことで、計画やお金の使い方が変わった経験がありますか。

よろしければコメント欄で教えてください。全部読ませていただいています。

数字を味方に。そして、誰の欲望でもない自分の人生を、自分の手で耕していきましょう。

ではまた、Q太郎でした。この動画を気に入っていただけましたら、高評価・チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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