中国ニューエコノミーETF「CXSE」とは?10万円投資した結果ー現在絶賛暴落中!【2021年7月】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
テンセントやアリババ、バイドゥなど、中国のニューエコノミーにまとめて投資できる米国ETF「CXSE」ですが、筆者の米国株への偏りが大きいので、分散投資と観測の意味で10万円ほど投資していました。
しかし最近は中国政府の取り締まり強化によってカントリーリスクが意識され、絶賛暴落中です。
ただ、狼狽売りの側面もあり、リバウンドも起こっています。
今回はCXSEとはなにか、実際に保有した感想などを述べていきます。投資の参考にでもしてください。
CXSEとは?
中国企業は数多くありますが、成績の悪い国有企業は避けたいところです。
その投資家のニーズを汲み取り、テンセントやアリババといった、世界的に有名な中国のIT企業を中心に構成したETFがCXSE(ウィズダムツリー中国株ニューエコノミーファンド )です。
購入ですが、普通に米国ETFとして買えます。
構成銘柄
組入銘柄数は136銘柄で、上位銘柄は図のとおりです(Bloomberg)。
比率が一番大きいのがテンセントで11.79%、その次がアリババグループの7.29%、3位はMeituan(美団)で4.54%と、テンセントとアリババの比重が大きいですね。
そのため、今回のように、テンセントやアリババが打撃を受けると、ETF自体も大きく影響を受ける形になります。
経費率と分配金
年間の経費率ですが、この手のETFは高くなりがちなのですが、CXSEは0.32%とがんばった価格になっています。
分配金のほうですが、年に3回(6、9、12月)支払われます。
ただ額は少なく、0.9%と1%にも満たないというレベルです。QQQとおなじ類のETFですね。
分配金目当ての投資にはならないので、あくまでキャピタルゲイン狙いです。
CXSEの値動きと損益
上の図は、分配金再投資有りでの、CXSEの株価推移です。
けっこう長い期間横這いが続くといったイメージですね。
2017年~2018年にかけて急激に上昇したのち、また横這い。
現在は、2020年~2021年にかけて上昇し、それからまた横ばいコースといったところでしょうか。
急激に上がる期間がありますが、それ以外は横這いといったイメージのETFです。
10万円投資した結果
今年(2021年)の4月に平均取得価格64.31ドルで13枚買っていますが、現在地は57.59ドルと-10.45 %のダウンになっています。全体の評価損益は-87.43ドルですね。
ただ直近の動きは、54ドルまで落ちたときに、大きな出来高を伴ってリバウンドしています。むしろ買いのチャンスだったかもしれません。
まとめと筆者の見解
「ある時期だけ急激に上がって、あとは横這い」というのが、CXSEの感想ですね。
中国というと成長しているというイメージがありますが、政策に左右されてしまう部分が大きいため、今後すなおに株価が上がっていくかどうかは微妙なところです。
カントリーリスクの大きな銘柄なので、安心して投資できるというものでもありません。
日本株のように、下がったときに買い、上がったときに売るといった、短期~中期保有的なあつかいにしたほうがいいかなという気がしました。
横這いの続いている時期は、上下のループを繰り返している形になっているので。
中国にかぎらず、アフリカやインドネシア、トルコなど、新興国への投資は、一般的に期待されるほどのリターンが得られるものではありません。
通貨自体の為替リスクも大きく、仮に株価が上がったとしても、通貨安が同時に起れば差し引きゼロか、ばあいによってはマイナスになります。
新興国ETFは、ちゃんと株価を見張っていられる人用のETFといえるでしょう。
ちなみに筆者のCXSEですが、額自体が少ないし、もともと観測も兼ねて買っていますので、このままキープを続けようと思います。