【注意!】FIREの危険性ー目的と手段を間違えると人生不幸になる話【米国株投資】

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FIRE

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

今回はよく質問される「FIREしたかどうか」について、そもそもFIREの定義とはなんぞや、FIREはする必要があるのかどうかについての話題です。

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FIREとは?

さて、FIREについてです。

定義としては、経済的独立であるFI(ファイナンシャルインディペンデンス)と、早期退職のRE(リタイアアーリー)を合わせた言葉です。

経済的独立のFIはまだわかります。自由に使えるお金は多い方がいいでしょう。

問題なのは早期退職のREのほうです。

自営業や個人事業主のばあい、基本的にはやりたいことをやっている場合が多いので、早期退職という概念自体はあまりないとは思います。80歳、90歳になっても仕事をやっている方もいますしね。

それで最近だと、「経済的独立を果たして好きな仕事をする」というのもFIREに含まれるという話になってきています。

その定義で言えば、Q太郎はFIRE状態と言えます。仕事はやりたくてやってるので、むしろやめたくないです。個人事業主なので自分で仕事をする時間を決められますし、ネットがあれば海外でも仕事できますしね。

REを強く求めるのは、会社勤めでやりたくない仕事をやっているという状況の方とは思います。

そこにつけこんで「FIREを達成するために副業や投資をしてお金をたくさん儲けよう」のようなセミナー(最初は無料だけどあとで有料)みたいなのにお金を払って、けっきょくはFIREから遠のいてしまうような事態が多発しています。

ちなみに当チャンネルは案件はすべて断っていますし、証券会社の口座開設アフィリエイトとかは一切あつかっていません。月額制のオンラインサロンみたいなのもやる気はありません。

そういうことをするのが悪いというわけではなく、やりたい人はやればいいとは思います。そもそもFIRE状態の人がこれ以上人様から金巻き上げてどうするんだという気もしますし、いくらでも稼げる方法があるならおまえがそれで稼いでお金だけみんなに配れという気もしますが、あくまで考え方の違いで善悪はありません。

それにコミュニティとして楽しんでいる方もいるので、それはそれでいいかもしれません。詳しくはこちらを参照してください。

人生の目的を考える

話を戻しまして、FIREうんぬん前に、まず考えなければならないことは人生の目的です。

最終的に「どんな人生を送りたい」のか、「どんな人間になりたいのか」にフォーカスをあてる必要があります。

仕事もお金も、あなたが送りたい人生のための手段でしかないので、目的ではありません。

たとえば「歌手になりたい」という人がいて、よくよく話を聞いて見ると「人気者になりたいから」という理由だったりします。それだったら別に「歌手」という手段をつかわなくてもよく、「経営者」でも「アナウンサー」でもいいわけです。

そのためFIREもあくまで手段であって、FIREしなくてもすぐに目的が果たせるのであればそれにこしたことはないわけです。

目的を果たすためにFIREは必要なのかということですね。

有名な話ですが、ある資本家が島にいる漁師に対して「いま何をしている」と質問しました。

漁師は「この島で、家族とのんびり釣りをしながら暮らしている」といいました。

すると資本家は「それでは大して稼げないだろう。私ならまずは船を大きくして魚をたくさん取れるようにして、工場と契約して缶詰をつくってうんぬんかんぬんをすれば大金が稼げる」といいました。

漁師は「大金を稼いだあとはどうするんだ」と聞くと、資本家は「自然の多い島で、家族とのんびりと釣りをしながら暮らしたい」と答えました。

いろいろなバージョンがあるので内容が違うかもしれませんが、ようするに資本家はお金をもうけるのが「目的」だと思っているため、ゴールにたどりつくために大回りをしているわけです。

漁師としては「もう目的が果たせているから、お金稼がなくてもいいじゃん」という話になります。目的がすでに果たせている以上、わざわざ「手段」に時間を使う必要はないのです。

FIREも手段でしかなく、いまの仕事が苦しいという理由でFIREをめざしている場合、お金を貯めてFIREをめざすよりも、さっさと転職したほうが効率的ですし精神的にも良いとは思います。

問題は「仕事が苦しい」ことであって、それを解決するためにFIREという回り道をする必要はないのです。

違う仕事につけば、「意外と自分にあってるかも」ということになるかもしれませんし、生活コストを下げればそんなに稼がなくてもよくなりますので、仕事を減らして時間を捻出し、自分の好きなことに使うこともできます。

べつにFIREするまで我慢する必要はないのです。FIREは「手段」なので、あなたの「人生の目的」をどうやって果たすかにフォーカスしたほうが効率的です。

そのため、まずやるべきことはFIREではなくて、人生の目的の設定です。それを達成するのに仕事という「手段」は必要なのか、お金という「手段」は必要なのかということです。

「一日中ゲームをしてだらだらと過ごす人生を送りたい」のであれば、ゲーム自体はそんなに高いものではありませんし、サブスクや無料で遊べるものもありますので、生活コストを減らし、仕事を減らして時間を捻出すれば目的はすぐに達成できます。たぶん1カ月ぐらいで飽きるとは思いますが。

働く事自体が嫌なら、それこそ生活保護という手もあります。フォーカスしたもの以外は削り落とし、フォーカスしたものに全力を注ぐのがよいでしょう。

「高級車に乗りたい」という方は、店に行って試乗させてもらえればただです。高級車を持っている友達を作って運転させてもらってもいいでしょう。

サブスクやレンタルでちょっとお金を払って車を借りる方法もあります。

ちなみにQ太郎は運転センスが絶望的に無いので、車は早々に売り払いました。そもそも車に興味がないので、「なんか赤い車」「なんか大きな車」みたいなカテゴライズしかできません。

そんなわけで、仕事もお金もあくまで目的を達成するための手段であって、先ほどの漁師の話のように目的に進むためへのショートカットを考えたほうがコスパが良いです。

FIREを目的化すると、それこそ変な業者にだまされたりとかろくなことがないので、まず人生の目的と、目的達成の手段になにがあるのかを考えたほうがいいでしょう。

 

まとめとQ太郎の見解

ちなみにQ太郎の目的は「いまの仕事をしながら、海外生活とかもする」というもので、これは経済的独立という意味でのFIRE前からすでに達成しています。早期リタイアのRE部分は「仕事をしながら」という目的と反するので削れませんが、あくまでFIREは「手段」なので達成してもしなくてもいいわけです。目的は達成されているのです。

海外生活もいまの時代は大してコストがかかりません。とくにアジア圏は日本に住むよりも安かったりしますので、ネットで仕事ができる人はFIREを待たずにさっさと海外に出てしまってもいいとは思います。そしてしばらく住んでみて、「自分に合わないなー」と思ったら帰ってくればいいでしょう。

ワーホリが使えるなら海外でバイトしたほうが、日本の一流企業で働くより給料が良かったりしますしね。オーストラリアで介護職をしている方が、月80万円稼いでいるというニュースもありましたし、若い人は下手に日本で頑張るより海外に出てしまったほうがいいかもしれません。

もちろんお金目的で海外へ行くよりも、人生の目的として海外へ行くというのがあれば、それを達成するために海外へ出ればよいのです。

そんなわけで、人生の目的にフォーカスして、「べつにFIREしなくても達成できるんじゃね?」という方はコスパよくショートカットの道を進むといいとは思います。

さきほどの漁師と資本家の話のように、目的達成のために遠回りする必要はありません。

自分の人生の目標を明らかにし、いますぐ達成できる可能性をさぐり、それに合わせたライフスタイルを模索するのがいいでしょう。

目的のために「お金以外の手段がない」のであれば、お金を稼げばいいのです。

ただ、目的を達成するためにすでに十分なお金があるのに、それを変な投資とかセミナーにまわして大損するみたいな本末転倒なことにならないよう気をつけるのがいいでしょう。

今の時代、有料で質の高いお金稼ぎの情報なんてあるとは、Q太郎は思えません。

ほとんどの情報はネットでググればだいたい無料で手に入ります。

本当に質が高いのなら、それを公開せずに自分で使っていくらでも、それこそ10兆円でも100兆円でも稼げばいいだけですし、基本的に人には教えないでしょう。本当に稼げるのであれば。

だいたいは大して稼げないから、「その情報を売って金を稼ぐ」という行為をするしかないわけです。

「この有料情報は本当にいくらでも稼げる」という人がいれば、それで稼いで、Q太郎にはお金だけください。いくらでも稼げるのでしたら、10億円ぐらいポンとくれたら信じてあげます。

そんなわけで、「人生の目的」をある程度明確化させておくこと、「その目的達成のために必要なものがなにかを明確にすること」です。

お金という手段が無くても目的にたどり着ける場合もありますし、すでに目的にたどり着いている場合もありますの、目的と手段を取り違えないように気をつけるのが良いでしょう。