JEPI 400万円分の5月分配金報告ー米CPIは5%以下へ、米MMFは過去最高の資産残高【米国ETF投資】2023年

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JEPI 2023 05

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

アメリカのインフレ指標となるおととい発表された4月の米消費者物価指数(CPI)ですが、うれしいことに総合CPIが5%以内におさまりました。

総合CPIは4.9%と、市場予想の5.0%を割り込んでいます。

一方、食品とエネルギーを抜いたコアCPIのほうですが、こちらは5.5%と市場予想と一致。5%以下にはまだ到達していませんね。賃金インフレと物価上昇が依然として高レベルにあることを示唆しています。

ブルームバーグ・エコノミクスのアナ・ウォン氏は、

「4月CPIは必ずしも安心できる内容ではないが、米金融当局者に6月の追加利上げを示唆させるほどの衝撃を与えるものでもない。

しかしながら、コアインフレ低下のペースが遅いことは、年内利下げの可能性がいかに低いかを浮き彫りにする」

と述べており、年内の利下げの可能性が低いことを示唆しています。

一方、S&P500のほうはこの結果を受けて、上がるかと思いきや横這い状況です。あるていど織り込み済みといった状況ですね。

ドル円のほうは、金利差縮小を見込んでの円高傾向にあります。移動平均線を下に抜けて、現在134円台ですね。

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そんな中、JEPIの5月分配金報告です。

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JEPIの5月分配金報告

さて、JEPIの5月分配金報告です。

JEPIはXYLDとおなじような動きで、基本的には横這いといった状況ですね。3月の落ち込みからは回復し、年初来では+0.26%となっています。

JEPI

JEPIの分配金ですが、249.65ドル、税引き後は182.16ドル、税金は67.49ドルとなりました。

1株あたり分配金は0.4245ドル。前年同月は0.4680ドルだったので、-9.3%の減配となります。

純資産総額

純資産総額のほうですが、252億ドルと先月の233億ドルからさらに増えています。純資産総額のほうは調子よく右肩上がりをしていますね。

高配当純資産総額ランキング1位のVYMのほうは497億ドルと、こちらも先月の489億ドルから増えています。資金が戻ってきている感じです。

ランキング3位のHDVですが111億ドルと、先月の112億ドルからは微減。株価のほうは年初来-4.45%とぱっとしません。

問題児のSPYDですが67億ドルと、先月の69億ドルからさらに減っています。今年はずっと減り続けていますね。株価のほうも年初来からは-8.77%と大きく落ち込んでいます。景気敏感銘柄が多いのでどうしてもそうなってしまいますね。

QYLDはNASDAQの調子のよさを背景に72億ドルと、先月の70億ドルから増やしています。SPYDに差をつけてきていますね。

XYLDのほうは26億ドルと、こちらも先月の25億ドルからじわ上がりしています。

 

まとめ

今後の米国市場ですが、まだまだインフレと高金利は続きそうなものの、これ以上の利上げもどうかといったところなので、利上げペース自体は落ちてくるとは思います。

今回のCPIでインフレ鈍化のきざしが見えたことから、6月のFOMCでの利上げが無くなる可能性が高まりました。NASDAQなど金利の影響が大きい銘柄には追い風になりそうです。

一方で、この高金利を背景に、米国MMFが過去最高の資産残高を2カ月連続で更新しています。

楽天証券のゴールドマンサックスの外貨MMFも4%ぐらいありますから人気ですね。

米国MMFが大盛況なのは、高金利以外に中小銀行への不安もあります。

銀行破綻が続いていますし、へたに銀行に金を置いておくより、MMFにおいたほうが安全じゃないかという心理ですね。

そんなわけでそろそろ利上げピークも見えてきたところなので、あとは短期的なズドンがないことを祈りつつ、来年の新NISAに向けて資金を貯えておくのがいいとは思います。