S&P500続伸!だまし上げ懸念も【米国株投資】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
S&P500は2日続伸。昨夜は+3.06%の上げとなりました。次はこの25日移動平均線を突破できるかどうかといったところでしょう。前回は4日続伸のあとに叩き落されています。
今はボラティリティが大きく、ちょっとしたニュースで株価も大きく動く局面になっています。
今回はS&P500の現状と今後について、強気派弱気派の意見を見ていきましょう。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
S&P500の現状と今後
さて、S&P500の現状と今後です。
先程も述べたように、S&P500は2日続伸となりました。現在、年初来では-20.97%で、まだ弱気相場は抜けていませんね。
テクニカル的には25日移動平均線が待ち構えていますので、前回同様叩き落される可能性もあります。このラインを突破できるかどうかといったところです。
S&P500の続伸理由ですが、一つはやはり金利ですね。
8月のアメリカの求人件数は予想以上に減少し、昨年6月以来の低水準となりました。
前月比111万7000件減の1005万3000件で、予想の1108万8000件を大きく下回っています。
この求人件数の減少幅は、コロナショック初期時レベルの大幅減少です。
このことからアメリカ経済の悪化からの、「景気悪化で積極的に利上げはしないんちゃう?」で今後の利上げが鈍化するとの予測が出てきました。
具体的には、次回11月のFOMCで、0.75%ではなく、0.5%の利上げですむということですね。
またこのペースで求人件数が減少していけば、来年以降の引き締めも鈍化する可能性が出てきます。引き締めが早く終わるという期待ですね。
このことから、将来的な金利予想が低下、株価が上げていきました。
一時、4%越えをした10年債利回りですが、現在は大きく落ちて3.65%ほどとなっています。2年債利回りはまだ4%越え状態ですが、いったんピークを打った形になっています。
これら金利低下からの株やゴールド、債券、仮想通貨などの上げにつながっています。金利で全部の資産クラスがあがったり下がったりで、もはや分散投資関係ないの世界ですね。
株価上昇のもう一つは、空売り勢が踏みあげられたことですね。
ブルームバーグによれば、今回の株価の上昇は、空売りが多い銘柄が中心になって上げています。
さて、この株価続伸がどこまで続くかですが、ファンダメンタル的には懐疑的に考えている専門家も少なくありません。
HSBCホールディングスやクレディ・スイス・グループは、「米株式相場はまだ金利上昇による企業収益やバリュエーションへのリスクを十分に反映していない」と警告しています。
現在のところ、株価は金利での上げ下げでしたが、今後から来年にかけては業績による上げ下げが待ち構えています。
このことからHSBCは、S&P500の年末予想を4450から3500に下方修正しました。
以前も述べましたが、ゴールドマンサックスも年末予想を4300から3600に引き下げていますね。
HSBCのマックス・ケトナー氏は、「高金利による借り入れコスト上昇が、米株式相場のバリュエーションを圧迫する。これは2023年にかけても続く。今後数カ月の最も大幅な下振れは、収益性の鈍化に起因する」と述べています。ようするに高金利で決算を失敗しまくって、普通に株価が落ちるという話ですね。
まとめとQ太郎の見解
現在は金利による相場ですが、このあとにくる逆業績相場がどうなるかといったところです。
短期的には最初にも述べたように、前回の4日続伸のあとみたいに、25日移動平均線で跳ね返されないかどうかですね。
だまし上げからの下落の可能性もあるので、あまり無理せずちょっとずつ投資していくのがいいとは思います。