トランプ当選でS&P500史上最高値更新!ー今後の経済は?
新NISA一括投資→即毎月定率取り崩し運用中のQ太郎です。
今回はトランプ氏の大統領当選で、S&P500が史上最高値更新したことと、今後の経済についてです。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
トランプ当選で史上最高値更新
さて、注目のアメリカ大統領選挙ですが、トランプ氏が当選を果たしました。
これを受けて、S&P500は史上最高値を更新。5,900を突破して、現在は5,929.04となっています。予想よりけっこう上がりましたね。年初からだと25%も上がっていることになります。新NISA1年目でちょっと調子が良すぎて怖いぐらいです。バブリーなことはバブリーですね。
NASDAQ100指数の方は7月以降からのもたつきでちょっと微妙なことになっていますが、それでも前回高値を抜いての上昇となりました。年初来では25.6%の上昇です。ただパフォーマンスの安定度ではS&P500の方がボラティリティが低く、安定度が高いですね。S&P500はやはりバランスのいい指数だと思います。
ドル円の方ですが、一時は円高警戒で1ドル151円まで下がっていましたが、現在は一気に円安方向へと進み、現時点では1ドル154.6円ですね。為替はかなり揺さぶられています。今年の為替のボラティリティは本当にすごいことになっていますね。ジェットコースターもいいところです。年内にまた160円行くんじゃないかという観測もあります。
ちなみに今回の株価上昇ですが、全面高ではなくてけっこうばらつきがありますね。NVIDIAとかグーグルとかAmazonとかマイクロソフトは上がっていますが、アップルやメタは逆に下がっています。トランプと関係の強いイーロンマスク氏がいるテスラは一気に+14.75%の上げです。一気に乗っかってきた感じですね。テスラ株はレバナスなんかよりボラティリティでかいですしね。ジェットコースターしたい人にはいい株とは思います。
一方、ディフェンシングのヘルスケアや生活必需品、公共事業セクターは下げの方向です。不動産セクターも全体的に下げていますね。
ヘルスケアだと、大手のイーライリリーが-3.6%以上の大幅な下げ、生活必需品だとP&Gやコカ・コーラ、ペプシコ、モンデリーズも3%前後の大きな下げになっています。こういう上昇時には、ディフェンシング系は弱くなりますね。消費財分野でも大手小売りのホームデポが3%近く下げています。
そんな状況でもコストコは1%ほど上げていますので、コストコ本当に強いですね。日本で生き残ってる倉庫型ストアはコストコぐらいですしね。ウォルマートもカルフールも日本から撤退してしまいましたしね。コストコは会員制で安定した収入を得てるのが強いのかもしれませんね。台湾でも流行ってますしね。会員カードは世界共通なので、円安の日本で買うのがお得ですね。
今後の経済について
トランプ氏が大統領になったことで経済がどう変わるかについてですが、トランプ自身は「ドル安にする」と言っている一方で、「関税を大幅に引き上げる」「減税する」といった矛盾するような政策を打ち出しています。いつものごとくリップサービスで適当なことを言っているだけで、実際に実行するかどうかはまた別問題だったりしますが、市場としては、現在のインフレ状況で減税をしてしまうとインフレがさらに進んでしまい、そうなってしまえばFRBも利下げできなくなるという見方が強いことから、ドル高円安方向に進んでいますね。
債券のほうは下落で、長期債ETFのTLTは-2.74%の大幅下落となりました。年初来ではすでに-8.25%落ちていますね。円安が進むと米国債券が下落するので、日本からの投資としてはプラマイでバランスが取れるみたいな形になってたりします。詳しくはこちらの動画を参照してください。
そんなわけで、こんな円安の状況なら、さぞかし日経平均は爆上がりするんじゃないかと思って見てたら、開始直後は一気に上がったのですが、そこから失速していって、現在は逆に前日より下がってしまいましたね。まあ、昨日に1000円ぐらい上昇したから、それの利益確定売りが多く出てるみたいな感じですね。
日銀の利上げについてですが、厚生労働省が7日発表した毎月勤労統計調査によれば、所定内給与は前年同月比2.6%増と、1993年1月以来の高い伸びとなりました。名目賃金は33か月連続プラスなのですが、その一方で実質賃金は0.1%減と2カ月連続で前年を下回っています。いまだに賃金上昇がインフレに勝てていない状況ですね。年内の利上げが可能かどうかは微妙なところとは思います。ブルームバーグがエコノミストを対象にしたアンケートでも、年内の利上げは50%といったところですね。そうなると年末まで円安基調が続きそうな感じはあります。
為替のモメンタムは円安方向な感じですが、今後の株価の方はちょっと読みにくいですね。いわゆるご祝儀相場なので、実態を伴っているわけではないため、ボラティリティの大きな状態が続きそうな感じはあります。逆張り的に、安くなっているディフェンシング株をむしろ買い向かうという戦略もありと言えばありかもしれません。まあ、いろいろ選ぶより、S&P500買っておくのが一番楽とは思います。
まとめ
そんなわけでまとめると、
・S&P500は史上最高値を更新。ドル円は円安方向の154円台へ。
・ただ全面高ではなく、セクター別で見ればヘルスケア、生活必需品、公共事業のディフェンシングセクターは下落。不動産セクターも下落。
・米国債券は下落。日経平均も利益確定売りで失速して前日終値を割り込む。
・日本の名目賃金は33か月連続プラスながらも、実質賃金は2か月連続マイナス。今年の利上げが可能かどうかは微妙なところなので、年末まで円安基調は続く可能性も高い。
・米国株はご祝儀相場なので、今後の動きはつかみづらい。ボラティリティは高くなりがち。
となります。
そんなわけでしばらくはボラティリティの高い状態が続きそうなので、一喜一憂せずに淡々と投資を続けていくのがいいとは思います。
トランプ氏当選による日本への影響ですが、関税引き上げによって輸出企業の円安メリットが減る可能性はあります。とくにメキシコからの輸入車に100%の関税をかけるとか無茶苦茶言っているので、トヨタや日産、ホンダ、マツダなど、メキシコに生産拠点を設けている日本の自動車メーカーは、本当に実行されれば打撃を受けることになるでしょう。
そんなわけで本当にどうなるかわかりませんが、アメリカの今後を見守っていきたいとは思います。取り崩し投資の11月運用結果動画も近々アップしたいと思います。