4%ルールの取り崩し経過報告#3ーついに元本割れ【eMaxis slim 全米株式】1年目 3月(2022年)

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4per-2022-03

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

米国市場は先行きが見えづらい展開となってきました。利上げがどうなるかで、完全に振り回されている感じですね。

先日はリセッション懸念から債券利回りが落ちましたが、昨夜はFRBが金融緩和に慎重な姿勢を示したことから一気に債券利回りが上昇。それとともに株価も上昇しました。

昨日の今日で方向転換が起こっています。本当にぶんぶん振り回されている感じですね。

まずは昨夜のS&P500とナスダックを見ていきましょう。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから

 

S&P500とナスダック

S&P500

S&P500は前日比で+1.86%です。前日に下げた分だけ上がったという感じなので、チャート的にはまだまだ横這いですね。上に行くか、下に落ちるかの狭間をさまよっている形になっています。出来高も前日より減っています。

やはり判断が難しいところですね。FRBが金融緩和に慎重な姿勢を示したとはいえ、利上げ自体はおこなわれるとは思いますしね。バイデン大統領もインフレ対策に力を入れるというようなことを言っていますし。

そんな決めかねないような状況なので、横ばいが続くのも当たり前と言えば当たり前でしょう。

ナスダック

nasdaq

ナスダックのほうも前日下げた分だけ上がったという感じで、前日比+1.62%です。基本的にこちらも横這いですね。

上げ幅はS&P500 のほうが大きいので、バリュー多少優勢といったところですね。

バリューの多い高配当ETFのVYMは+2.07%の上げになっています。

ウクライナ情勢のほうも、先行きが見えない状況になってきました。

ウクライナ情勢について

昨日もご報告したように、楽天ポイントを使ってウクライナの人道支援に寄付ができます(「楽天 ウクライナ」で検索)。

昨日の時点では3億円ぐらいでしたが、今日はもう5億円近くになっていますね。

楽天のオーナーである三木谷氏も、これとは別に自身で10億円を寄付するとのことです。

一方、ロシアの人たちの多くはプーチン大統領や国営メディアの報道を信じているようです。

とくに年齢層の高い方々は、テレビからの情報しかありませんので、仕方ないといえば仕方がないことかもしれません。

またフィギュアスケート元ロシア代表のプルシェンコ氏も、インスタグラムで

スポーツと政治を混同してはいけない。一日も早くすべてが終わり、交渉が実を結ぶことを心から願っている。わが大統領を信じている

との発言をしたことから、批判の嵐にさらされています。

そもそもロシア人は強い指導者を好みますからね。

ネットでロシアの偉大な人物のアンケートを取ったところ、1位がスターリン、2位がピョートル大帝、そして3位がプーチンという結果が出ました。

我々からしたら独裁者で虐殺者のスターリンですが、ロシア人からするとそうではないのですね。

逆にゴルバチョフやフルシチョフなど和平路線の人たちは人気がなく、最下位あたりですね。

中国もそうですが、強い指導者を敬うという国民性なのかもしれません。

CNNがロシアの高齢の方にインタビューしたときも、

政府は戦争をしないと約束したから、すべて西側の嘘だ

とのことを言っていました。

テレビしか見ていないという問題もありますが、指導者に対して絶対の信頼を置いているのですね。

それとロシア株の取引停止によって、MSCIはインデックスからロシア株を排除しました。オルカンとか全世界ETFに使われているインデックスですね。そこからロシアが無くなったということです。ロシアはもともと全体の0.4%程度なので、そこまで大きな影響はないものと思われます。

そんなわけで、こんな面倒な時期に4%の取り崩しをおこなったS&P500の投資信託、みんな大好き「eMaxis slim 全米株式」がどうなったのかを見ていきましょう。

 

eMaxis slim 全米株式の状況

さて、昨年100万円分購入して、今年の1月に4%の取り崩しをおこなったeMaxis slim 全米株式ですが、前回2月1日の残金は96万2,811円で、元本割れは起こしていませんでした。

1月に4%取り崩したときは、+6%ぐらいの含み益だったので、問題はありませんでしたけど、ウクライナ問題やら利上げやらで2月は大きく株価が低下しています。

その結果どうなったかといえば、こうなりました。S&P500 tousi

残金は93万9,126円で、元本からは-2万1,296円です。

ついに元本割れしてしまいましたね。

4%ルール開始の年から元本割れが起こっている状態というのは、逆にこれから4%ルールで取り崩そうと思っている人にとっては参考になる情報とは思います。

先に他人の金で最悪の事態を知っておいたほうがいいですしね。

4%ルールはタイミングもありますしね。開始した年から元本割れという、ある意味貴重な経験をさせてもらっています。

 

まとめとQ太郎の見解

元本割れの感想はといえば、正直どうでもいいかなといった感じですね。

というのも、4%の取り崩しは年の初めにおこなうので、基本的にこの企画が無ければ見てもいないでしょう。次に見るのは来年のはじめだとは思います。

むしろ元本割れが2万円ちょいなら、100万円が元本なので2%程度ですし、まだまだ大したことはないかなとは思います。円安も加わって、大きくは落ちていない感じですね。

基本的に年始に一括で4%引き落とすだけなので、大きな負担にはならないかとは思います。

来月以降も報告を続けていきたいと思います。応援してくださる方は、フォローしていただければと思います。

それとこの4%ルール企画で思い付いたのですが、Nasdaq100投資信託を利用して、疑似的にQYLDを作れないかというものです。

QYLDは年間で約10%超の、タコ足高配当ETFです。

Nasdaq100に対してカバードコール戦略を使っている金融派生商品なので、早期償還などのリスクも抱えています。

それなら直接Nasdaq100の投資信託を買って、自分で毎月1%を取り崩していけば、早期償還リスクの無いQYLDを作成することが可能ではないかという計画です。

QQQ QYLD

さらにいえば、分配金を合わせたトータルリターンは、NASDAQ100指数のQQQとQYLDを比べたときには、QQQのほうがはるかに上ですしね。

QYLDの経費率は0.6%ですが、eMAXIS NASDAQ100投資信託は0.44%なので、経費率的にも安く済みます。

一番大きいのは、下がっているときの取り崩しで税金を取られないことですね。

QYLDの分配金は下がっているときも税金を取られますが、自分で取り崩せば損失になりますので、20%の税金を払わずにすみます。いわゆる特別分配金と言うやつですね。これがかなり大きいとは思います。

ただの思い付きでいっているだけなので実際にどうなるかはわからないため、過去のデータで一回検証してみようと思います。また後日、動画でご報告いたします。