QYLG・XYLGを売却した3つの理由
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
以前、Q太郎は、QYLD以外のカバードコール商品として、姉妹品のXYLDを50万円分、QYLG,XYLGを10万円分持っていると言いました。
ついでにJEPIも10万円分持っています。
気になるETFについては、とりあえず10万円ぶん買うという方針で買ったものです。
とりあえず持ってみないと、どんな感じかわかりませんしね。
それでホールドしてみて、だいたい思ったとおりだったので、QYLG,XYLGをすべて売却しました。
そのことについて、理由を述べていきます。
ただ直近のナスダックの下げが理由では無いです。もっと本質的なことです。
ナスダックが上げていても売っていました。株価が売却した原因ではありません。
それではまず簡単にざっくりとQYLGとXYLGについて説明します。本記事をYouTube動画で見たい方はこちらのリンクから。
QYLG・XYLGとは?
QQQのカバードコール商品にQYLD、S&P500のカードコール商品にXYLGというものがあります。QYLDについてはこの記事を参照してください。
このQYLDを50%、QQQを50%で組み合わせたものが、QYLGという商品、
S&P500を50%、XYLDを50%で組み合わせたものがXYLGになります。
高配当+値上がりも期待できるというもので、50%ずつのリバランスもおこなってくれます。
ただいろいろ問題もあって、そのことについてはこちらの記事を参照してください。
売却した理由
今回売却した理由ですが、先ほどもいったとおり、しばらくホールドしてみて、自分のポートフォリオにはいらないなと思いました。
その理由を3つ述べていきます。
理由その1 ボラティリティが高くなる
理由の一つ目として、QYLDとQQQ、やはりくっついているのがまずいのですよね。
持っていてそれがよくわかりました。
つまり低ボラティリティ、低い株価変動で運用したいQYLDに対して、ボラティリティの大きなQQQをくっつけると、とたんに不要なボラティリティが発生してしまいます。
これはQYLD(青)とQYLG(赤)の比較チャートです。期間が短いので数字にそれほど意味はありませんが、あくまで比較だと思ってください。
QYLDのボラティリティ、ばらつきが7.29%に対して、QYLGは10.07%と、QQQをくっつけたことでボラティリティが3%近くもアップしています。
安定した配当金と、早期償還など、いざというときの撤退のためには、ボラティリティが高いのは、Q太郎的にはまずいのです。
そもそもQYLDに投資しているのは、低ボラティリティが目的なのに、わざわざQQQをくっつけてボラティリティを増加させるとか、冷静に考えると意味のわからないことをしています。
というわけで、この時点でQ太郎の投資方針からは外れてしまっています。
理由その2 リスク倍増
そして理由その2は、くっつけるとリスクが2倍になることです。
QQQとQYLDをバラで持っていれば、これはリスクが分散されていますので、なにかあったときには個別に対応できます。
しかしくっつけてしまうと、QQQの落ち込みによって、それを利用してQYLDも大ダメージを受けますし、しかもダメージを受けたQYLDにダメージを受けたQQQのパワーがリバランスで注がれるという、意味不明なことをする事態になります。
こうして、一緒に弱って、一緒に死んでいくという状態になります。
さらにQQQがパワーをQYLDに注ぎ込んだ結果、QYLDが早期償還で消えてしまったら、目も当てられない状況になるでしょう。QYLDの早期償還については、前回の記事を参照してください。
そういうわけ、くっつけることでリスク倍増になります。
まあ、あれですね。
昔あったファミコンとテレビをくっつけた「ファミコンテレビ」を思い出しましたね。
テレビ部分が壊れると、ファミコンも遊べなくなるという、あれですね。
テレビが壊れても、ファミコンが壊れても、修理に出すとき、ファミコンテレビごと修理に出さなければならないんですよね。
その間、どっちも使えないんですよ。
テレビの故障リスクと、ファミコンの故障リスクをまとめて抱えていることになるのですよね。
ファミコンとテレビ、バラバラで買っていれば、こんな面倒なことにはならないのですよね。
テレビだけ買い替えるとか、ファミコンを友達の家に持っていって遊ぶとか、いろいろ対処できますし。
ファミコンテレビではそれができません。
ちなみにメガドライブとパソコンを合わせた「テラドライブ」なんてものもありましたね。
まあ、あれですね。
いまの世代の方には、なに言ってるのかわからないような話になっていますね。
まあ、いまだったら、PS5とテレビをくっつけた製品だと考えてください。
あとあと不便になるのはすぐにわかるかと思います。
そんなわけで、インカムがほしければQYLDを、キャピタルが欲しければ直接QQQを買ったほうがいいですね。
QQQの値段が高いので、QYLGを代わりに買うという考えもありだとは思いますが、ナスダック100に投資したければQQQを直接買う必要はなく、たとえば東証にある「MXSナスダック100ETF(2631)」などは、手数料無料で1万円ぐらいから買えます。
また投資信託だと「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」や「eMAXIS NASDAQ100インデックス」なら、これも手数料無料で100円から買えます。
為替手数料や、将来の取り崩しなども考えると、投資信託を利用するのがいいかなとQ太郎は思います。
まとめとQ太郎の見解
そんなわけでまとめると、
・QQQがくっつくことによってボラティリティが上がる。
・リスクが倍増。あつかいにくい。
となります。
まあ、ファミコンテレビのようなものです。
やっぱりQQQとQYLDをバラバラで持っていた方がいいなということが、ホールドしていて再確認できました。
値段がけっこう動きますし、くっつけるとQQQのメンテも、QYLDのメンテも困難になりますしね。
↓さらにヤバイことが判明しました。