ヘルスケアETF「VHT」メリット・デメリット3選ーVTIより高リターン低リスク!ー
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
これまで、不況に強い3兄弟のうちの、生活必需品セクターETFのVDCと、公益事業セクターETFのVPUと紹介してきましたが、今回は最後の1人であるヘルスケアセクターETFのVHTです。
他の2つと違って、ヘルスケアセクターはそこそこボラティリティがありますね。
ただその分、伸びるときは伸びるので、3兄弟の中で最強のリターンを誇っています。3兄弟の中ではアグレッシブなETFですね。
しかもVTIより高リターン、かつ低ボラティリティなので、これも他の2つのETFと同じように、投資しやすいETFとは思います。
今回はVHTの特徴と、メリット・デメリットを見ていきましょう。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
VHTとは?
さて、3兄弟の中でリターン最強のヘルスケアセクターETFのVHTについてです。
ヘルスケアセクター自体が米国株の中での、大きなリターンを叩き出している主要セクターですね。
総資産
まずは総資産ですが、2兆2000億円ほどあります。
3兄弟の中では群を抜いて多いですね。
流動性には問題はありません。
構成銘柄
次に構成銘柄ですが、上位10銘柄はこの通りです。ユナイテッドヘルス、J&J、ファイザー、アッヴィ、メルク、ダナハーなど、個別株でも人気のある銘柄が並んでいますね。
VHTを買えば、これらにまとめて投資してしまえるというのも良い点と言えます。
VTIとの比較
VTIと比較していきましょう。ぱっと見ただけでも、VTIをアウトパフォームしているのがわかるかと思います。
年間リターンですが、VTIが10.20%に対して、VHTは 11.45%と1%以上もリターンが上です。
それにもかかわらず、VTIのばらつきが15.12%に対して、VHTは14.05%と1%以上も低くなっているのですね。
VHTのメリット
それではメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット1 VTIより高リターン低ボラティリティ
まずメリットその1ですが、先ほどもいいましたように、VTIに比べて低ボラティリティなのに、1%以上も高リターンなことです。
アメリカにおけるヘルスケアセクターの強さがよくわかる結果ですね。
メリット2 不況に強い(かも)
メリットその2は、やはりディフェンス銘柄なので不況に強いことですね。
ただVDCやVPUに比べると、それなりにボラティリティはあります。
メリット3 爆発力がある
メリットその3は、爆発力があることです。
これはじわじわ上がっていくタイプのVDCやVPUにはないものですね。
例えば新薬開発で大ヒットすれば一気に株価は上がりますので、そういうのに乗っかっていくことができます。
ディフェンシブETF3兄弟の中でも将来的な値上がりが一番期待できる銘柄と言えます。
VHTのデメリット
次にデメリットを見ていきましょう。
デメリット1 分配金が少ない
デメリットその1は、分配金が少ないことですね。1%ちょっとぐらいです。
人によってはできるだけ分配金を吐き出さないで欲しいという人もいますが、高配当好きな人はVDCやVPUのほうがいいかなとは思います。
ただ分配金の成長率は年間11%あるので、将来の高配当化を狙って早めに投資するのもありかなとは思います。
デメリット2 ディフェンシブETFとしてはボラティリティ高め
デメリットその2は、3兄弟の中ではボラティリティが高めな点です。
VDCが11.39%、VPUが13.70%に対して、VHTは14.05%あるので、低ボラティリティにしたい人はVDCを選択したほうがいいとは思います。
ディフェンシブとはいっても、そこそこ上下をする銘柄です。
デメリット3 VTIより経費率が高い
デメリットその3は、経費率がVTI(0.03%)に比べて高いことです。
セクターETFの経費率は0.1%ですね。
ただ、自分で個別株を集める面倒を考えれば高くはないかなとは思います。
まとめとQ太郎の見解
そんなわけでまとめると、メリットは、
・VTIより高リターン低リスク
・比較的不況に強い
・爆発力がある。
ことです。
デメリットは、
・分配金が少ない
・ボラティリティ高め
・VTIに比べて経費率が高い(0.1%)
です。
VDCやVPUでは物足りない、分配金よりトータルリターン重視という方は、VHTに投資してみるのもいいとは思います。
これでディフェンシブETF3兄弟をすべて紹介してきましたが、感想としては、
「VTI、そこまで良いものでもなくない?」
ということです。
世間は思考停止でVTIのような状況ですが、VTIはグロースが支配的になっているので、不況局面では大きく落ち込む可能性が高いです。
あと中型・小型銘柄も含んでいるので、値動きが激しくなりがちですね。
分散投資も重要ですが、やはり優良な銘柄に絞ったうえでの分散が必要かなとは思います。
次回はVTIより良い物あるんじゃないシリーズとして、最強のライバルであるVOOとどちらがいいのかについて述べていこうと思います。