VIG 200万円分の6月分配金報告【2022年】|米国ETF投資
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
米国市場は上昇が続きませんでした。
昨日発表された6月の米消費者信頼感指数が98.7に低下。年初からずっと下降トレンドですね。
消費者信頼感指数というのは、すごく簡単に言うと、消費者マインドをアンケート調査して指数化したものですね。CCI(Consumer Confidence Index)とも呼ばれています。
米国の民間経済研究所であるコンファレンスボード(CB)が毎月発表しているもので、1985年を100として指数化されています。
個人消費やGDPとの相関性が高いので、経済の先行指標としても使われています。
ざっくり言うとCCIが上がっているということは、消費者の信頼感が上がってお金をバンバン使ってくれるということなので、消費が拡大していくということです
逆に下がっていれば、信頼感が低いので、財布のひもがかたくなり、消費が落ち込むということですね。
それでもう一度先程の数字を見ますと、基準としている1985年の100を下回っている状況なのです。予想が100.4と100以上だったので、それを下方向に裏切る形になりました。前月からは4.5ポイント低下しています。
さらに、今後6カ月の見通しを反映する期待指数も66.4と、前回の73.7から大きく低下。2013年ごろと同等の水準まで下がっています。かなり冷え込んでいますね。
S&P500は前日比で-2.01%とそこそこの下げ。年初来では-20.33%と、-20%以下に逆戻りしました。
NASDAQのほうは前日比で-2.98%と3%近い下げ、年初来では-30%ラインは踏みとどまったものの、-29.38%になります。
その一方で、米国株の損失をごまかしてくれているのが円安です。
リスク資産からの逃避需要で、米ドルが主要通貨に対して全面高。対日本円では136円を突破して推移していますね。
ただリセッション入りすると、ITバブル時のように円高方面に進んでいく可能性もあるので注意が必要です。
そんなわけで今回は、前回のVYMに続き、リクエストのあった連続増配ETFVIGの200万円分の6月分配金についてです。VIGの現在と、今後の動きについても見ていきます。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
VIG 6月分配金報告
さて、連続増配ETFのVIGですが、年初来からは-16.08%の下げになっています。
VTIは現在、年初来で-21.56%、VOOは-20.11%なので、それに比べれば下落はゆるいですね。
ただ昨日紹介したVYMは-8.94%なので、今の時期はVYMが強さを発揮しています。
VIGはあくまで連続増配ETFであって、高配当ではないですしね。
現在のVIGですが、総資産は8兆6000億円と十分な流動性が確保されています。
分配金利回りは1.95%と2%近くになりました。経費率は0.06%と安いですね。
基本的にQ太郎は、VIGは分配金利回りが2%を超えたら買いとは思っています。
組み入れ銘柄
組み入れ上位銘柄ですが、マイクロソフトとユナイテッドヘルスを抜き去っての、J&Jが1位になりました。
セクターとしては、現在は情報技術系が4分の1ぐらい占めている状況ですね。エネルギーセクターはほとんどないので、そちらが欲しければVYMのほうがいいとは思います。
分配金
6月の分配金ですが、89.64ドルでした。税引き後は64.30ドルで、税金は25.34ドルになります。
分配金自体はそんなにないですね。分配金目当てであれば、VYMのほうがいいとは思います。詳しくは前回を参照してください。
7月の参院選後は、岸田総理の金融所得課税増税がはじまる可能性があります。
現在の20%が30%になると、外国税の10%と合わせて40%近くにもなります。分配金をもらっても、半分近くを持っていかれるということですね。
再来年以降からは住民税申告不要も使えなくなります。下手に確定申告しようものなら国民健康保険料が増額になり、逆に税金が増えてしまいますので注意が必要です。
金融所得課税増税後は本当に、米国株式での分配金受け取りがやりにくくなりますね。
損出しやNISAを上手く使っていくしかなさそうですね。損出しについてはこちらを参照してください。
分配金の推移
次に分配金の、昨年との比較です。
昨年の分配金と比較してみますと、昨年3月は0.5131ドルに対して、今年の3月は0.6939ドルと35%ほどの大幅増配になっています。さすが連続増配銘柄ですね。
6月は昨年が0.6750ドルに対して、今年は0.6949ドルと、こちらも微増。
VYMと同じように2期連続で増配しました。ただ次どうなるかですね。
まとめとQ太郎の見解
現在のところ、ほぼVTIやVOOと変わらない動きです。下落は抑えられていますが、基本的に同じような上下をするでしょう。
分配金自体は伸びていますが、もともと少ないので、高配当化させるためにはそれこそ10年、20年単位の長期ホールドが必要とは思います。
平均増配ペースは、バックテストで年間9.24% ぐらいなので、仮に現在の分配金が2%で計算すると、10年目で5%ぐらい、20年目で12%ぐらいになります。
元本自体も増える可能性があるので、頑張ってホールドすれば、高配当・高キャピタルのETFになるかもしれませんね。
ただQ太郎的には、VIGはあくまでVTIやVOOのような、キャピタルを狙ったインデックスだと思っていますので、分配金期待だとVYMのほうがいいかなとは思います。
VIGは、資産が大きくて、VTIやVOOだとボラティリティが高いと感じる人が、VTIやVOOからVIGに資金をシフトさせて、保守的に運用するのにつかうのがいいかなとは思います。
米国インデックスに投資したいけど、分配金をあまり吐き出さず、かつボラティリティは低めに、かつ連続増配できるような優良企業に投資したいという需要を満たせる優良ETFとは思います。