50代、買うか迷ったら資産で考える。0.01%ルールの正しい使い方

買うか迷ったら「資産」で考える。0.01%ルールの正しい使い方
買うか、我慢するか。迷う買い物を、商品の値段ではなく自分の資産に対する重さから考えます。ニック・マジューリさんの「資産の0.01%ルール」は、少額の買い物に頭の中を占領されないための目安です。ただし、毎日の買い物予算や、何を買ってもよい免罪...

こんなご質問をいただきました。

「買い物についてですが、買わずにずっとイライラするのであれば、私は買って安心することを選びます。買うことによって得られる情報や体験もあるからです。節約好きなQ太郎さんから見て、これをどう思いますか?」

とのことです。ありがとうございます。

まず最初に言っておくと、Q太郎は、たぶん節約が好きなわけではありません。

お金を使うことが少ないだけです。

現代社会は、お金を払わなくても楽しめるものが、かなり多いんですね。

ゲームも無料でもらえることがありますし、動画も無料で観られます。本も図書館で借りられます。散歩をしてもお金はかかりません。

無料で十分に楽しめるなら、わざわざ有料のものを買わなくてもいいかなと思っているだけです。

節約すること自体に喜びを感じて、一円でも安い店を探して走り回るタイプではありません。

むしろ、そのために時間を使うくらいなら、少し高くても近くで買ったほうがいいと思うこともあります。

ですから、質問者さんの「買って安心する」という考え方も、別に間違いだとは思いません。

ただ、その買い物について考える前に、一つだけ確認したいことがあります。

その商品はいくらで、質問者さんはどれくらいのお金を持っているのでしょうか。

買うべきかどうかは、商品だけを見ても決められないんですね。

そんなわけで、ようこそ、Q太郎のお金の哲学へ。お金に飲み込まれないための生存戦略を独自の視点で解説します。

今回は「買うか迷ったら、資産で考える」を深掘りしていきます。

・買って得られる経験は確かにある

質問者さんのおっしゃるように、お金を使わなければ得られない情報や体験はあります。

ゲームは、実際に遊ばなければ面白いか分かりません。

新しい道具も、使って初めて自分の生活に合うか分かります。

旅行も、写真を眺めているだけでは、現地の空気までは分かりません。

買って失敗することも含めて、一つの経験です。失敗しながら、だんだん自分の好きなものに集中投資できるようになるのですね。

ですから、買い物をすべて浪費と考え、お金を使わないことだけを正解にすると、人生から経験まで減ってしまいます。

これはそのとおりだと思います。

一方で、「買わないとイライラする」という感覚だけで判断すると、少し注意が必要です。

欲しいものを見つけると、頭の中ではドーパミンが出て、その商品を手に入れた未来を何度も想像します。

買えば、そのドーパミンはいったん収まります。

でも、欲しいものがすべてなくなるわけではありません。

しばらくすると、また別の商品が目に入り、同じことが始まります。

買って安心することはできます。ただし、その安心は、買い物そのものが必要だった証明にはならないんですね。

では、何を基準にすればよいのか。

ここで大事になるのが、買うものの値段と、自分が持っているお金の関係です。

・同じ30万円でも意味は違う

たとえば、貯金が10万円しかない人が、30万円の商品を買おうとしている。

これは、かなり慎重に考えたほうがいいでしょう。

買ったあとに安心するどころか、支払いと生活費の不安が始まります。生活にダメージをあたえてしまっているのですね。

反対に、1億円の金融資産を持っている人が、300円のものを買うかどうかで何日も悩んでいる。

こちらも、少し違う気がします。

300円を守るために何時間も調べ、買わなかったことを何日も考え続けるなら、失っている時間や心の余裕のほうが大きいかもしれません。

同じ商品でも、持っているお金によって重さは変わります。

30万円の買い物が、人生を揺らす人もいます。

反対に、ほとんど何も変わらない人もいます。

問題は、一般的に高いか安いかではありません。

その買い物が、自分の生活や資産をどれくらい揺らすのかです。

・資産の0.01%ルール

ニック・マジューリさんの『ウェルス・ラダー』では、買い物に迷ったときの目安として、資産の0.01%ルールが紹介されています。

資産の1万分の1までの金額なら、あまり悩まずに使ってよいと考える方法です。

資産が3000万円なら、3000円。

資産が1億円なら、1万円です。

この範囲の買い物について、何日も比較し、買うかどうかでイライラし、頭の中を占領されるくらいなら、買って試しても資産全体への影響は小さい。

0.01%ルールは、買うことをすすめるルールというより、悩むことにもコストがあると教えてくれるルールなのだと思います。

たとえば、資産3000万円の人が、3000円の商品を買うか迷っているとします。

通販サイトを何度も開き、口コミを読み、別の商品と比較する。いったん画面を閉じても、翌日にまた確認する。

それを一週間続けたら、3000円は守れたとしても、その商品に頭の中の一部をずっと貸していることになります。

買わないと決めて忘れられるなら、それでいいんです。

でも、買わないままずっと考え続けるなら、3000円以上の時間と注意を支払っているかもしれません。

反対に30万円の商品なら、同じ人にとって資産の1%です。こちらは比較して当然ですし、買ったあとの生活まで考える必要があります。

0.01%という数字は、商品を安い、高いと分類するのではなく、自分にとってどれくらい重い買い物なのかを見せてくれます。

ただし、以前も動画で言いましたが、ここは少し注意が必要です。

0.01%を毎日使うと、単純計算では一年で3.65%になります。

数字だけを見ると、4%ルールの範囲に見えます。

しかし、だから毎日使っても資産にダメージがない、とは言えません。

4%ルールは、退職後の生活費などを含め、運用資産から一年間に取り崩す総額について考えるための目安です。

すでに生活費として資産の3%を使っている人が、買い物でさらに3.65%を使えば、合計は6.65%になります。

それに、持ち家を含む総資産と、実際に使える金融資産も同じではありません。

ですから0.01%は、毎日の買い物予算ではありません。ここは本当に注意してください。

目の前の一回の買い物について、これほど悩む必要がある金額なのかを見る目安として使うのがよいと思います。

・0.01%は買い物の免罪符ではない

以前の動画でも話しましたが、0.01%ルールを、何を買っても許される無条件の免罪符にしてはいけません。

「資産の0.01%以下だから買う」というルールではなく、「0.01%以下なら、金額については悩みすぎなくてよい」という目安です。

お金の問題をいったん脇へ置いたうえで、それでも自分はこれを欲しいのか。そこは別に考える必要があります。

では、資産の0.01%以内なら、目に入ったものを何でも買ってよいのでしょうか。

もちろん、そういう話でもありません。

安いから欲しい。

流行しているから欲しい。

持っていないと人から遅れて見えそうだから欲しい。

誰かに豊かだと思われたいから欲しい。

こういう買い物は、金額が小さくても、買ったあとに別のものが欲しくなりやすいと思います。

反対に、その商品を使って何をしたいのかが自分の言葉で説明できる。

実際に使う場面が浮かぶ。

買って合わなかったとしても、その経験にお金を払ったと思える。

そういう買い物なら、0.01%の範囲で試してみるのは、悪くないと思います。

大切なのは、本当に必要かどうかを完璧に見抜くことではありません。

買う前に、その欲望が自分のものかどうかを一度だけ確かめることです。

・まとめ

質問者さんの「買わずにイライラし続けるくらいなら、買って安心と経験を得る」という考え方を、Q太郎は否定しません。

ただ、買わないイライラだけを基準にすると、買うたびに次の欲しいものが出てきます。

そこで、その商品が自分の資産に対してどれくらいの大きさなのかを見る。

資産の0.01%程度で、生活にも影響せず、自分が本当に試してみたいものなら、買ってもよいのではないかと思います。

反対に、その範囲を大きく超え、買ったあとの生活が揺れるなら、「欲しい」という気持ちだけでは決めないほうがいいでしょう。

買うか、我慢するか。

その二択ではなく、これは自分が悩むほど大きな買い物なのか。

まず、そこから考えてみるのがよさそうです。

質問者さんが何を買われたのか分からないのですが、もし0.01%の範囲に収まり、見栄や流行ではなく、ご自身が本当に得たい情報や体験につながるものなら、Q太郎も、それほど悩まずに買ってみてもいいのではないかと思います。

皆さんには、買ってよかった経験と、買わなくてもよかったと思うものがありますか。どんな違いがあったでしょうか。よければコメントで教えてください。全部読ませていただいています。

数字を味方に。そして、誰の欲望でもない自分の人生を、自分の手で耕していきましょう。

ではまた、Q太郎でした。この動画を気に入っていただけましたら、高評価・チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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