【配当13.2%】世界最大の鉱業会社「BHPグループ(BHP)」は買い?配当の出るコモディティ投資ーメリット・デメリットも|米国株投資

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BHP

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

昨日、このイラストが怖いということでQ太郎(オバケバージョン)を出しましたが、もとのほうも悪くないとの意見もあり、どちらも併用していく形になるとは思います。お盆も近いですし、気分転換に違うキャラもたまにはいいでしょう。

そういえば昔はお盆になると、テレビで心霊ドキュメントみたいなのが多かった気がしますが、最近あまり見なくなりましたね。テレビ自体あまり観ていませんのでよくわかりませんが。時代的にもう流行らないのかもしれませんね。写真なんてフォトショップがあればいくらでも加工できますしね。

そんなわけで、米国市場です。

ペロシ米下院議長が台湾から去ったことで、昨夜は米国市場が素直な上昇をしました。

SP500

S&P500はきれいに右肩上がりをしていき、前日比+1.56%で引けました。ひさしぶりのきれいなチャートですね。年初来では-13.37%です。

NASDAQ

NASDAQも素直に右肩上がりです。前日比+2.59%、年初来-19.99%と、弱気相場の-20%を抜け出しました。

今回はリクエストのあった、オーストラリア最大の企業、かつ世界最大の鉱業会社BHPグループ」についてです。日本でいうところのトヨタみたいな大企業ですね。

鉄鉱石・金・銀・銅・ニッケル・石炭・石油など、さまざまなコモディティの採掘・生産をおこなっています。現在、配当利回り13.2%と、かなりの数字になってしまっていますね。投資していいのかどうかを見ていきましょう。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから

 

BHPグループとは?

さて、BHPグループについてです。ティッカーシンボルはBHPですね。

近年は石油やコモディティへの投資が盛んになっていますが、BHPグループはそのコモディティの採掘・生産の世界最大手企業といえます。

オーストラリアに本社のあるグローバル企業で、日本、中国、ヨーロッパ、インド、アジア諸国、北米、南米など、世界80カ国以上に拠点をもっています。

鉄鉱石、ニッケル、石炭、石油や、金・銀・銅にウランや亜鉛などの採掘・生産をおこなっています。

コモディティ投資といえば、コモディティETFのDBCが有名ですが、配当が出ないという問題があります。どこかの時点で売却をしないと利益が出せません。また経費率が0.86%と、かなり高いです。

その点、BHPグループの株を買えば経費がかかりませんし、配当も受け取れるので、コモディティ投資をしたい高配当投資家にとってはメリットが多いとは思います。

歴史について

BHPグループの前身となったのは、いまから100年以上も前の、1885年にオーストラリアで誕生した鉱山会社「Broken Hill Proprietary Company」=「BHP」が元となっています。

2001年にはイギリスの「Anglo-Dutch Billiton」と合併して「BHPビリトン」となり、2018年に改称して「BHPグループ」になります。

現在ではオーストラリア最大の企業で、世界最大の鉱業会社ですね。コモディティの総本山みたいなものですね。

事業部は大きくわけて4つにわかれています。石炭、銅、鉄鉱石、石油ですね。

石炭事業では、冶金用石炭及びエネルギー用石炭の採掘を行っています。

銅事業では、金・銀・銅、亜鉛、ウランなどの採掘を行っています。銀の採掘は世界一位、銅は世界3位ですね。

鉄鉱石事業では鉄鉱石の採掘、石油事業は石油の採掘ですね。

株価の推移

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業績は悪くなく、売り上げも一株利益も右肩上がりで伸びています。今年の通期予数も売上が+14%、一株利益が+20%ほどに設定されていますね。

BHP

株価のほうも、ボラティリティは30%近くと高めですが、長期的には右肩上がりになっています。平均利回り+7.56%です。

BHP haitou

配当金の推移ですが、こちらも右肩上がりになっています。ただ、年によっては大きく落ち込んだり、逆に大金が支払われたりと、安定はしていませんね。

ちなみに1984年に100万円分の株を買っていた場合、当時の分配金は4%の4万円でしたが、現在は48万円と10倍以上になっています。株価も1240万円ぐらいですね。超高配当株になっています。

メリット

BHPグループはオーストラリアに上場しており、米国市場ではADRとして普通の株と同じように購入できます。ADRについてはブリティッシュアメリカンタバコの回を参照してください。

メリットとしては、やはり株の形で間接的にコモディティ投資ができることでしょう。配当金も受け取れますので、高配当投資をしながらコモディティにアクセスができるというメリットがあります。

メリット2つ目は高配当ですね。現在13.2%あります。ただ今年の配当予想が4.26ドルなので、現在の株価で計算すると8%ほどになります。それでも高配当ですけどね。

メリット3つ目は参入障壁の高い、世界最大の鉱業会社ということです。取って代わることが難しいということですね。

デメリット

デメリットのほうですが、景気敏感株でもあるので、ボラティリティが高めです。QQQの ばらつきが23%ぐらいだとしたら、BHPは31%ほどあります。

QQQ

2000年以降からの動きで見ると、QQQと比較してボラティリティが高いことがわかるかと思います。QQQがおとなしく見えるレベルですね。値動きが大きいので、投資タイミングが重要になるとは思います。時間分散はしたほうがいいですね。

デメリット2つ目は、景気悪化による鉄鋼石需要の低下です。とくに中国の需要が減ってしまっているので、今後厳しくなる可能性があります。景気敏感銘柄なので、不景気なればズドンします。

 

まとめとQ太郎の見解

そんなわけで、まとめると、

メリットは

・コモディティへの間接投資

・高配当

・世界最大の鉱業会社

デメリットは

・QQQがおとなしく見えるレベルの高いボラティリティ。

・景気悪化による需要低下リスク

です。

BHPは値動きは粗いので、できるだけズドンを拾いたい銘柄です。積み立てではなく、タイミング投資になりますね。

コモディティへのアクセスという意味で、買っておくというのもありかもしれません。DBCだと経費率が高いですしね。