【米国株暴落】S&P500 あとどれだけ落ちる?ITバブル期から見る現状と対策
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
またまた大きく落ちた米国市場です。ITバブル時の動きに似てきましたね。
S&P500は前日比で-3.25%と、なかなかがっつり下げてきました。年初来では-23.55%ですね。
NASDAQのほうもさらにがっつりといって、前日比-4.08%です。年初来では-32.76%ですね。
10年債利回りは3%を突破したままですが、株安を受けての利回り低下になってきました。
ドル円のほうは大きなボラティリティを伴った動きになってきています。
リセッション懸念と、日本政府に動きが出てきたことで、円高か円安かと方向性がつかめない感じになっていますね。
ITバブル時は、いったん134円あたりまで行ってからの10年におよぶ円高トレンドが進んだという経歴もあります。詳しくはこちらを参照してください。
今回の株価下落ですが、やはりリセッション懸念ですね。
悪材料がなくなればリセッション中だろうが株価は上がりますが、現状、悪材料だらけなのでボラティリティの高い展開は続きそうです。
そんな状況で、ITバブル時の、S&P500の株価と為替の動きと現在の動きが似ているので、ITバブルのときの状況を見つつ、今後S&P500がどこまで落ちるかを見ていきます。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
ITバブル時からの今後の予測
S&P500の動き
さて、ITバブル時の為替とS&P500の株価の動きです。
以前も説明しましたが、株価下落に伴って、為替のほうは円安へと動いていき、134円以上を付けました。
それから株価は息を吹き返して上がったものの横這い、そこからまた落ちていくという、最近のS&P500の動きと類似しています。
さて、ここから底値までですが、仮に同じように状況が進んだ場合、現在の状況からどれぐらい落ちるかを計算してみましょう。
横這いから底値まで、だいたい-30%です。
これを現在に当てはめると、横這いの時期がだいたい4150だったので、ここから30%の下落ということになると、2900ぐらいですね。
現在S&P500は3,666.77ですので、ITバブル時とだいたいあと20%は落ちることになります。
長期チャートで見てみますと、2900は、コロナショック前のレベルに逆戻りすることになりますね。
コロナショック後、金融緩和でブーストがかかっていたことを考えると、その金融緩和がなくなることでもとに戻ると考えれば、妥当な線かなという気もします。
ドル円の動き
ちなみにドル円のほうですが、ITバブル時は134円以上をつけたあとに円高方向に進みました。
底値になったときのドル円は134円の-15%ぐらいなので、底値時に114円になる計算ですね。昨年の年末の水準ですね。
昨年から考えれば、年末の114円も十分に円安だったので、現実的な数字かなとは思います。
そんなわけで、S&P500は2900、ドル円は114円という、株安・円高のダブルパンチ状態になります。
円換算での下落率
現在の状況を日本円換算すると、3,666.77X134円=約49万円、底値の方は2900X114=約33万円なので、日本円換算だとあと-33%ぐらい落ちることになりますね。
まとめとQ太郎の見解
まとめると、ITバブル期に似た動きになれば、3,666.77が2900になります。コロナショック前の数値に戻るということですね。
ドル円は現在の134円が114円になります。昨年の年末に逆戻りです。
Q太郎的には114円でも円安なんですけどね。昨年の1月とか104円とかでしたしね。
そんなわけで、ドル換算であと-20%、円換算であと-33%ぐらい落ちることになります。
あくまでITバブル期に照らし合わせた話なので、この通り進むとはかぎりませんが、数字的にはそこそこ現実的な線かなとは思います。
対策としてですが、「いったん売って、底値でひろう」とか絶対に無理なのでやめてください。
そんなことができたら、みんな大金持ちです。
そもそもそんな株価予測できるのだったら、現在含み損なんて抱えていません。
だったらどうすればいいかといえば、年末か年始に、減った分だけ買い足して、アセットアロケーションをととのえれば十分でしょう。
たとえば100万円のETFが、年末に-20%の80万円になったら、20万円足せばそれでOKです。
長期投資は年に1回か2回、アセットアロケーションをととのえるだけで十分かと思います。Q太郎も実際そうしています。
積立投資は、普通に淡々と積み立てておけばいいでしょう。
すでに一定の額を入れてしまった人は、先ほど述べたように、年末か年始に減った分だけ追加購入して整えてやれば十分です。
今回はコロナショック時のように、金融緩和のようなブーストが使えないため、軟調な状況は続くかと思います。
インフレ退治ができなければ、利上げをひたすら継続するしかないですしね。
ただ今回の計算で、ITバブル時レベルでも、今後-20~30%ぐらいは大したことないかなとは思います。
-70~-80%ならさっさと逃げた方が良いですが、-20~30%ぐらいなら耐えられるレベルかなとは思います。
そんなわけで「いったん売ってあとで拾う」ということはせず、年末年始に減った分だけ買い足せば十分でしょう。
いつ上がるかなんてわかったものじゃありませんしね。
それがわかれば大金持ちです。