QYLDとXYLD 400万円分の5月(4月末)分配金報告と比較【2022年】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
株式市場は上がったり下がったりと、下手に動くと往復びんたを食らうような状況になっています。
さらに為替の変動も激しいので、ボラティリティはさらに高くなっています。
株価が上がったら流れに乗ろうと買ってみては下がり、下がったら怖くなって売ってみたものの翌日上がるなど、とにかく乱気流状態のときは下手に動くとろくなことはないかもしれません。
こういうときの対処法については、前回の記事を参照してください。
今回はQYLDとXYLDの各400万円分についての分配金報告と、考察についてです。
配当落ち日が速かったので、分配金も早めに入ってきました。そのため5月分の報告を早めにする形になります。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
疑似QYLD 4月分配金についての補足
さて、QYLDとXYLDの各400万円分についての分配金報告ですが、その前に、前回の疑似QYLDの分配金についての補足です。
前回、税金の話をしていませんでしたが、それについて話します。
前回の、100万円分の疑似QYLDの4月の分配金ですが、1万1362円になりました。
取り崩しなので、このうちの利益と見なされる部分は1,238円でした。
ここから20.315%の税金、252円を取られることになります。実際に受け取れる金額は1万1110円になります。
もし分配金で1万1362円を受け取ったばあい、この金額すべてが利益と見なされるので、外国税無しで税金は2308円、実際に受け取れる金額は9054円、外国税有りで税金は3214円、実際に受け取れる金額は8148円になります。
税金にかなりの違いがあることがわかるかと思います。
投資信託の税金計算についてはこちらの記事を参照してください。
QYLDとXYLDの分配金比較
今回の400万円分のQYLDですが、特定とNISA口座を合わせて334.36ドルになります。
ここから税金が引かれて、実際に手元に来る金額は250.58ドルです。83.78ドルの税金を取られていますね。
XYLDのほうですが、344.06ドルです。税引き後は260.29ドルで、税金は83.77ドルですね。
金額に対してXYLDの方が税金がちょっと少ないのは、NISA口座に入っている分が多いからです。
もらえる分配金自体はそんなに大きくは変わりませんね。むしろQYLDの分配金が少なくなっています。
パフォーマンス比較
QYLDとXYLDの直近1年のパフォーマンス比較ですが、XYLDは辛うじて横這いのプラスマイナス0あたりを維持しています。QYLDのほうは-10%です。
けっこう顕著な違いが出てきましたね。
下落耐性や株価の粘りは、セクターの偏っているNASDAQよりも、S&P500のほうが分のある形になっています。
分配金比較
高配当株のばあい、配当金は大きく変わりませんので、株価が下がったときに買えば配当利回りは上がります。
しかしカバードコール商品の分配金は、高配当株と違って、株価が下がったら、そのぶん分配金もそのままスケールされて下がる形になります。
QYLDはQQQが絶好調のときでも株価が毎年-1.7%は切り下がっていますので、将来的に株価と分配金がどんどん減ることが約束されたETFです。
実際に昨年と今年のQYLDの分配金を比較してみると、昨年の分配金はずっと0.22ドル台だったのに対して、今年はずっと0.20ドル台になっています。
株価の下落が、そのまま分配金の下落につながっているのがわかるかと思います。
つまり、株価が切り下がっていく以上、将来的に分配金も下がり続けることになっているのですね。
一方、XYLDですが、昨年と比較すると、QYLDとは完全に逆で、すべての月で分配金が増えています。
本来ボラティリティが高ければ、カバードコールの分配金は増えるですが、QYLDは株価の下落が大きいことにより、分配金自体がスケールされて減ってしまっているのですね。
オプションのパーセンテージがあがっても、そもそもの株価が低いと分配金は少なくなってしまうのです。
まとめとQ太郎の見解
QYLDの5年チャートを見てみましょう。
QYLDの株価がズドン後に回復しないのは、コロナショックでも証明されています。コロナショック以前の株価に一度も戻っていないのですね。
しかもパッと見ただけで、毎年株価が切り下がっているのがわかります。コツコツドカーンが繰り返されているからですね。
上ちょっと、下ドカーンだったら、上下のバランス的にこういうチャートになるのは当たり前かと思います。
QYLDは税金も高いですし、資産拡大を目指したい方は、普通にインデックス投資を淡々と続けるのが合理的かなとは思います。