VTIとVOO どっちがいい?完全決着!

一般ETFVOO, VTI

VTI vs VOO

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

先週末は米国市場の大きな下落がありました。

VOOのインデックスにもなっているS&P500は、前日比-3.63%と大きな下げ、年初来で-13.86%と前回の底値を割ってきましたね。4000台を割ってくる可能性も見えてきました。

NASDAQの方も前日比で-4.17%、年初来で-22.09%となかなか良い下げ方をしています。

下落相場での対処法については以前の記事を参照してください。

今回は以前から言っていたVTIとVOO、どちらがいいかという話です。

Q太郎的には結論が出ているので、その話もしていきます。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから

 

VTI vs VOO

さて、VTIとVOOです。

ざっくり説明すると、VTIは大企業だけでなく、中小も合わせた全米株式を詰め込んだETFです。

一方、VOOのほうは、アメリカを代表する大企業約500社で構成されたS&P500インデックスをトレースするETFです。

大きな違いと言うのは、トップ500の大企業で勝負するか、中小も含めて取りこぼしをしないようにするかの違いですね。

ただどちらも時価総額加重平均型なので、けっきょくのところは構成銘柄トップが占める割合が多く、けっきょくその銘柄の動きにひきずられます。

構成銘柄

まず構成銘柄を見ていきましょう。

VTI-min

VTIアップル・マイクロソフト・アマゾン・テスラ・アルファベットと、いつもの顔ぶれですね。

VOO

VOOのほうも、アップル・マイクロソフト・アマゾン・テスラ・アルファベットと、「VTIとおんなじやーん」という話ですね。

けっきょくは中小企業を取り込んでいるかどうかが違いの部分と言えます。

総資産

それから総資産ですが、VTIが2650億ドルに対して、VOOが2560億ドルと大差ありません。

どちらも流動性は十分すぎますので、どちらを選んでも問題ありません。

それでどちらを選ぶかと言う話ですが、あくまでQ太郎の意見ですが、どちらかしか選べないのであれば、VOOを選びます

理由は簡単で、VOOのほうが高リターン、かつ低リスクだからです。

パフォーマンス比較

VTI VOO

これはVTIとVOOのバックテストですが、比較開始後はほぼ差がありませんが、時間経過とともにずれが生じているのがわかるかと思います。

年間リターンは、VTIが12.82%に対して、VOOは13.23%です。それにもかかわらず、ばらつきはVTIが14.16%に対して、VOOは13.65%と低くなっています。

VOOの方が、高リターン・低ボラティリティなのですね。

これまでにもVTIよりいいものあるんじゃないかシリーズとして、VTIよりも高リターン・低リスクのETFを紹介してきました。

QQQ+VIGや、最強ETFとも言われるSCHD、生活必需品セクターETFのVDC、ヘルスケアセクターのVHTは、VTIよりも高リターン・低リスクの銘柄です。

これら高リターン・低リスクが実現している原因としては、やはり良い銘柄を集めていることでしょう。

一般的に分散投資が重要と言われますが、何でもかんでも分散すればいいというものでもありません。

以前、『バフェットとソロス 勝利の方程式 最強の投資家に共通する23の習慣』という本の紹介をしました。これはバフェットとソロスの共通点が書かれた本で、投資をする上で重要な話がいろいろと掲載されています。どうして彼らが投資で勝てるかと言う話ですね。ぜひ一度記事を見てみてください。

記事では、「投資でやってはいけない7つのこと」について取り上げましたが、そのうちの一つに分散投資があります。

「分散投資って重要じゃないの?」

と思うかもしれませんが、あくまで投資と言うのは、「優良な銘柄」を集めることが重要であって、なんでもかんでも集めればいいというものではありません。

VTIだとだめな銘柄もぜんぶ含んでしまっているため、ボラティリティも高くなり、パフォーマンスが悪くなってしまっているのですね。

とくに直近一年で見てみると、VTIとVOOのパフォーマンスの違いは顕著です。

VTI VOO 2

一年間のパフォーマンスを見ると、上昇時もVOOの方が強いですし、下落時もVOOの方が下落耐性があります。一年間のリターンで見ると、VTIが-4.87%に対して、VOOは-1.49%とけっこう差をつけていますね。

 

まとめとQ太郎の見解

一般的に言われている、VTIは中小企業を入れることでリターンの取りこぼしがないというのも、チャートを見れば全然そんなことはなくて、上昇時もVOOの方が上なのです。

VTIは有象無象の銘柄が足をひっぱっているという構図なのですね。

そもそも中小で力を付けた企業が登場すれば、それはS&P500に組み込まれることになるので、それほど意味のある行為とは思えません。

世の中、猫も杓子もVTIをすすめています。

とくに厚切りジェイソンさんの影響が大きいとは思うのですが、データに基づいてちゃんと考えてみたほうがいいかなとは思います。

「良い物に投資しよう」というのは投資の基本とは思いますので、どちらか一つだったら、Q太郎はVOOを買います。

レバレッジ商品のように高リターンであれば、あえて高ボラティリティを引き受けるのもいいのですが、リターンも良くないのに、わざわざボラティリティが上がるリスクを冒す意味がわかりません。

低ボラティリティで高リターンなら、そっちの方がいいに決まっています。

次回はVTI VS VT、全米株式VS世界株式について述べようと思います。これもQ太郎的には結論が出ています。