高配当株・高配当ETFを積み立てない3つの理由

2022年2月11日高配当ETF投資お役立ち情報, 高配当ETF

QYLD tumitate

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

QYLDやSPYD、HDV、VYMなど、米国高配当ETFの積み立てについてはどうか

という質問をいくつかいただきました。

「一括投資か、積み立て投資か」という記事を以前にアップしましたが、今回は高配当株・高配当ETFに限定して、積み立てがいいのか悪いのかについて述べていきます。以前の記事は以下を参照してください。

今回は高配当株・高配当ETFのみにフォーカスした積み立ての是非について、Q太郎が積み立てない理由について述べていきます。

ただし、ETFによっては積み立てOKのものもあるので、そのあたりの線引きについても考察していきます。

 

高配当株・高配当ETFを積み立てない3つの理由

その1 買った瞬間に利回りが決まる

一つ目はやはり、買った瞬間に利回りが決まるからです。

基本的に高配当株や高配当ETFは、購入した時点で利回りが決まってしまいます。

とくに個別株のばあい、配当金自体が大きく変わることはないので、できるだけ安いところでひろったほうが、利回りが高くなります。

現在、Q太郎は米国ETF中心の投資になっていますが、高配当の日本株も安いときにちょっと拾ったりしています。

たとえば高配当株で有名なJT(日本たばこ)も、安いときに100株だけですが拾いました。現在は+14.57%と十分キャピタルも乗っている状態です。

高配当株はボラティリティの高い物も多いので、うまく拾えさえすれば、キャピタルの伸びもよかったりするんですね。

JTは一年間ホールドすれば、お米がもらえるようなので、頑張ってホールドしておこうかなとは思います。

ただ、不安材料が出てきたらすぐ売りますけどね。

しかし日本株は米国株と違って1株から買えないので、安いところで拾わないと損失が大きくなのが嫌ですね。

最近はSBIネオモバイル証券など、1株から買えるミニ株もありますが、管理が面倒になるのでやらないことにしています。大量の配当金に関する郵便物が来るのもイヤですしね。あれ、証券会社振り込みなら、無くしてほしいですね。1株だけ買っても届いたりするので、企業の負担が大きいんじゃないかと思います。

その2 右肩上がりとはかぎらない

そして2つ目はやはり、右肩上がりとはかぎらないということです。

米国株式ETF「VTI」やS&P500ETF「VOO」を積み立てていいのは、これが長期的に右肩上がりになるからです。

右肩上がりにならないものを、長期的に積み立てれば、損失は大きくなっていきます

そのため、自分が積み立てようとしているものが、長期的に右肩上がりになっているのかをまずチェックしたほうがいいでしょう。

このチャンネルで何度もネタに出している高配当ETF「SPYD」ですが、これを積み立てている方もいますが、この手のボラティリティ(株価変動)の高いものを積み立てるのは、Q太郎的にはどうかなとは思います。SPYD自体については、以下の記事を参照してください。

御三家比較

上の図は、高配当御三家の比較です。VYM(黄)、SPYD(青)、HDV(赤)になっています。

SPYDはいまのところ、米国株の好景気に支えられて右肩上がりになっていますが、そもそもまだ10年も経っていないようなETFなので、今後どうなるかはわかりません。

高配当御三家の一つであるHDVの方は、設定日が2011の3月31日なので、こちらは10年経ちましたね。HDVはいちおう右肩上がりにはなっています。

VYMのほうは、これは基本的にVTIやVOOとおなじようなグループなので、VTIとおなじ感覚で積立ていけばいいでしょう。ボラティリティも14.07%と御三家の中ではおさえられており、しかもリターンは12.53%と群を抜いています。

「低ボラティリティ、高リターン」と、御三家の中だとダントツに良い投資対象ですね。

この中でどれか選べといわれたら、Q太郎はVYM1択です。

ボラティリティの高いSPYDの長期ホールドはやはり怖いです。18.86%って、かなりヤバイボラティリティですね。

そんなわけでボラティリティの高い高配当株や高配当ETFは、

・ひくいところでひろって、高い所で売る
・ウェイトを落とす
・枚数を落とす

といった対処も必要です。

というのも合わせてやったほうが自分の資産を守ることができるとQ太郎は思います。

ボラティリティの高い株やETFは分配金が安定していませんし、どちらかといえば短期のキャピタル狙いに適していますしね。

そんなわけで、長期的に右肩上がりだと信じられるものならいいのですが、そうでないものをいくら積み立てても資産は減っていくだけにしかなりません。

そういう高配当株、もしくは高配当ETFは、安いときに一括でガツッと買ってしまうほうがいいですね。

SPYDは、どちらかというと安いときに一括系だとQ太郎は思いますね。

その3 積み立てるならキャピタルの取れるものを

そして3つ目ですが、わざわざ積み立てるのであれば、きちんとキャピタルの取れるものに積み立てたほうがいいということです。

積み立てるという行為は、長期投資を前提とした行為です。

それであれば、資産拡大速度の遅い非効率な高配当株や高配当ETFを積み立てるより、しっかりキャピタルを狙って倍にすることのできるVTIやVOOといったインデックスに投資するのが効率的かとQ太郎は思います。

Q太郎がQYLDを買うのも、積み立てているわけではなく、安いときに100万円単位で買っている感じです。

そのため、「日常はインデックス積立、暴落時は高配当ETF狙い(SPYDとかですね)」が投資スタイルとしては一番効率的かなとは思います。

普段は何も考えずに全米株式やS&P500にコツコツ積立をして、暴落が来たときには高配当株や高配当ETFを買いあさるといった感じですね。

そのためキャッシュポジションもあるていど取っておく必要があります。

Q太郎の投資スタイルはこれですね。

高配当投資家は、高配当投資にかぎっては、投資できる時期はそんなにないのですね。

そのため、「そのとき」が来たときのために、キャッシュポジションを高めるということも合わせてやっておく必要があります。

そして普段は、退屈で地味なインデックス投資ですね。

でも一番リターンを稼ぎ出しているのは、退屈で地味なインデックス投資なんですけどね。

 

まとめとQ太郎の見解

そんなわけでまとめると、高配当株や高配当ETFを積み立てないのは、

・買った瞬間に利回りが決まる。
・長期積み立てに適さない銘柄が多い(そもそも右肩上がりとはかぎらない。ボラティリティの大きい銘柄がとくにそうですね)。
・わざわざ長期積み立てするぐらいなら、普通にインデックス積立投資したほうがリターンが大きい。

の3点です。

高配当投資は本当に増えにくいですからね。

まあ、普段は退屈なインデックス積立投資を継続して、暴落時に高配当株や高配当ETFを買いあさるというのが、効率のいい高配当投資だとQ太郎は思いますし、じっさいそうやっていますね。