高配当ETF「SDIV」を買わない理由【米国ETF投資】

高配当ETFSDIV, 高配当ETF

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QYLD全力太郎ことQ太郎です。

今回は質問の多くなってきた高配当ETF「SDIV」についてです。これに投資をしていない理由ですね。

本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから

 

「SDIV」の現状

さて、高配当ETFの「SDIV」です。

世界の高配当銘柄にまとめて投資するというETFですね。SDIVの内容については以前の動画を参照してください。

株価の下落もあって、分配金は10%越えとかなり多くなっています。

それでQ太郎ですが、SDIVには投資していません。観測用には持っていますが、本格的な投資をしようとは思いません。

まず簡単に現在のSDIVの状況を見ていきましょう。

国別

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国別の投資先を観てます。以前まではかなり中国に偏った形で、全体の30%ほどが中国&香港でしたが、現在は中国と香港を合わせても10%ちょいぐらいまで比率が落ちました。

かわりに比重が上がっているのがアメリカとオーストラリアですね。

アメリカは以前の24%から32.5%へ、オーストラリアは2.6%から10.7%と、中国の減った比率を吸収する形で増えています。

中国は不動産多すぎ問題やシャドウバンキング問題などでいろいろというかかなり問題がありました。詳しくはこちらの動画を参照してください。

セクター別

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セクター別に見てみますと、金融は依然としてトップの比率を誇っています。

それで24%ほどあった不動産は12.4%と、半分に縮小しています。逆に素材とエネルギーの比率が2倍ほどになっていますね。

組み入れ銘柄

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組み入れ銘柄もあいかわらずよくわからん企業が多くて、調べてみたらだいたい右肩下がりだったりします。高配当だからそうなりますね。株価が下がって高配当化していますしね。

経費率は0.61%、純資産総額は7.9億ドルといまだに10億ドルはとどいていませんね。

パフォーマンス

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パフォーマンスは非常に悪く、株価は右肩下がりを描いています。設定日以来で半額以下になっていますね。

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分配金も右肩下がりを続けています。

株価も右肩下がり、分配金も右肩下がりだと、救いようがない状況です。

 

「SDIV」に投資しない理由

すべてが右肩下がり

投資というのは、あくまで「将来値上がりするもの」に対して投資をしなくてはなりません。

たとえば現在の状況で配当が少なくても、毎年増配しているのであれば、現時点で買えば結果的には高配当になるわけです。

逆にどんどん減配していくものは、現在の配当が高かったとしても、将来的にはどんどん低配当になっていくわけです。

株価も右肩下がり、分配金も右肩下がりだと、これに投資することはお金を減らすことにしかなりません。

たとえば高配当ETFのVYMは株価も分配金も右肩上がりなわけです。長期的に投資すれば、株価も分配金も増えるわけです。

しかしSDIVに投資した場合、長期的に株価も減りますし、分配金も減ります

しかも経費率が高いですし、分配金が出るたびに税金も払わなければなりませんし、現状厳しいものがあります。

3対1のETF統合

SDIVが10ドル以下になったときに、3株を1株に統合するということをやりました。

ようするに低すぎる株価を何とかするために、株を統合して株価を釣り上げたのですね。3株統合すれば、株価は3倍になります。

任天堂やNTTみたいに、株価が高くなりすぎたので買いやすいように分割するとはまったく逆のことがおこなわれたわけです。

こういうことを平気でするのはどうかなという気はします。初心者投資家だましという感じはありますね。

投資先が不明

よくわからないものは買うな」というのはウォーレン・バフェット氏も含め、著名な投資家が口をすっぱくしていう言葉です。

SDIVの組み入れ銘柄ですが、知らない企業が多いですし、わざわざ調べようという興味もわきません。

VYMはJ&JとかP&Gとか有名企業だらけなので投資しやすいですが、SDIVは本気でわかりません。

よくわからない企業には投資をしたくないですし、新興国の企業は平気で粉飾決算を出してきますので、そもそも信用してません。

そんなわけで気分的にも投資したくはありません。

 

まとめ

高配当投資で重要なのは、現時点での高配当が、一時的な株価の下落による高配当なのか、持続的に株価が下がり続けているのが理由での高配当かを見分ける必要があります。

たとえばコカ・コーラとかP&Gとかが株価が下がって高配当化したのであれば、普通は買いに走るとは思います。

営業利益がきちんと出て、毎年増配しているのであれば、株価下落はむしろ安く買えるチャンスです。しかも毎年増配しているなら、分配金も増え続けます

逆に株価も下がってる、減配も続いているみたいな銘柄をつかんだら、いくら現状高配当とはいえ、将来的にどうなるかは目に見えているとは思います。

積み立て投資で買っていいのは右肩上がりの銘柄だけです。

それ以外を買う場合は、短期取引でうねりをとる以外の理由で投資する意味はないとは思います。

そんなわけで、買うならトータルリターンで右肩上がりになっている銘柄を買うのが長期的にはいいとは思います。短期取引なら、タイミングを見て好きなようにやればいいとは思います。