VTIより低リスク・高リターン!QQQ+VIGのベストな比率は?
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
今回は「VTIを何も考えずに買い続けるだけでいいのか」という話です。
VTIよりリスクが低く、リターンが大きければ、それに越したことはありません。
そこで、NASDAQ100ETFのQQQと、連続増配銘柄ETFのVIGを組み合わせることで、低ボラティリティかつ高リターンのポートフォリオが作れるのではないかと思い、今回いくつかの比率で調べてみました。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
QQQ+VIGのベストな比率は?
さて、いま日本は、猫も杓子もVTIみたいな状況です。
しかしVTIはけっこうボラティリティ(変動)があります。
そこで、ボラティリティをおさえたうえで、リターンも高いという夢のポートフォリオを、ボラティリティの高いQQQと、ボラティリティの低いVIGを組み合わせることで作れないかという企画です。
VIT、QQQ、VIGの比較
まずはVTIとQQQ、VIGをそのまま比較します。ご覧のとおり、QQQのリターンが際立っていますね。
VITが9.93%、VIGが9.57%に対して、QQQは15.70%もあります。
ただやはりQQQはボラティリティが大きいですね。VTIが15.87%、VIGが 13.53%に対して、QQQは18.05%もあります。
このQQQの高ボラティリティを、VIGを組み合わせることで、リスクをおさえようという話です。
そして、どのような比率で組み合わせると最適化できるかという話ですね。
QQQ:VIG=50:50
まずはQQQとVIGを50%:50%で組み合わせてみます。
VTIと比較した場合、年間リターンはVTIが9.93%に対して、QQQとVIGの50%:50%は12.82%あります。
さらにばらつきですが、VTIが15.87%に対して、QQQ+VIGは15.21%とボラティリティも抑えられています。
VTIに比べて圧倒的に高リターン・かつ低ボラティリティというポートフォリオが完成してしまいました。
リスクよりもどれだけリターンがもらえるかというシャープレシオも、VTIが0.63に対して、QQQ+VIGは0.82と、かなり差があります。
これで話が終わってしまうとあれなので、他の比率も見てみましょう。
QQQ:VIG=25:75
QQQ25%+VIG75%の防御型と、QQQ75%+VIG25%の攻撃型を、50%50%と比較してみます。
防御型のQQQ25%:VIG75%のリターンは11.24%と低くなりましたが、VTIのみに比べればまだ高いですね。ばらつきが14.19%とかなり抑えられています。
一方、攻撃型のQQQ75%:VIG25%は14.30%と高リターンですが、ばらつきは16.52%と、VTIの15.87%を超えてしまっています。そのため、VTIより低ボラティリティで高リターンという、今回の条件を満たすことはできません。
ぎりぎりまで攻めた比率
ぎりぎりまで攻めた比率だと、QQQ60%:VIG40%でばらつきが15.71%、リターンが13.42%と、このあたりが限度になるかと思います。
VTIに近いリスクで、13.42%という大きなリターンが挙げられるということですね。VTIの年間リターンは9.93%ですしね。
逆にぎりぎりまで守りをかためた場合ですが、QQQ5%、VIG95%だと、リターンが9.91%になってVTIを下回るので、今回の条件には適していません。
QQQ10%:VIG90%が限度でしょう。
最適な比率
まとめるとこうなります。
VTIよりも低ボラティリティ、かつ高リターンにしたいばあいは、QQQとVIGの組み合わせを、QQQが10%~60%の範囲でおこなうのがいいということです。
つまりQQQ10%:VIG90%~QQQ60%:VIG40%の間ですね。
リターンを考えるとQQQ60%:VIG40%がいいでしょう。
リターンを犠牲にしても守りに徹したければ、QQQ10%:VIG90%でもいいとは思います。これでもVTIよりリターンが大きい上に、ボラティリティが2%も低いのですね。
これの丁度真ん中ということになると、QQQ35%:VIG65%が、リスクリターンのバランスが取れた比率になります。1:2ぐらいですね。QQQ100万円に対してVIG200万円といったところです。
もちろんこれはほったらかし投資ではなく、リバランスが必要なので、年に1~2回リバランスするのがいいでしょう。毎月やると、手数料がかさみますしね。Q太郎的には、年末か年始に1回やるだけで十分かと思います。
そんなわけで、ひと手間かければ、VTIよりも高リターン、かつ低ボラティリティの運用が可能になります。
VIGが好きな人は、QQQを組み合わせることで、VIGの魅力をさらに引き出せでしょう。