元本保証レバナスの作り方【SPXL/TECL/SOXL】

2022年3月17日一般ETFレバナス

revanas

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

今回は「レバレッジ商品を安全に買う方法」という内容で話していきたいと思います。

最終的には元本保証されたレバレッジ商品を作り上げるのが目的です。

「高配当投資専門チャンネルなのにレバレジ商品関係ないじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、関係あります。

今回の手法は、高配当投資の方法を使って、比較的安全にレバレッジ商品を買うというものです。

タイミングを読む必要もなく、再現性も高く、最終的には元本割れ無しの損失0という状態を作るのが目的なので、最後まで読んでいただければと思います。YouTubeの動画で見たい方はこちらのリンクから

 

レバレッジ商品の人気と種類

まあ、レバレッジ商品、人気がありますね。

ナスダックにレバレッジを掛けたレバレッジナスダック、いわゆる「レバナス」や、

S&P500の3倍レバレッジETFである「SPXL」、

テクノロジー株の3倍レバレッジETFである「TECL」、

半導体関連株の3倍レバレッジETFである「SOXL」、

などが挙げられます。

レバレッジ商品は値動きが激しいため、大きなリスクを伴います。

高配当投資家というのは、Q太郎も含めて基本的には臆病者なので、このようなものに投資しません。

その臆病者でも方法次第でレバレッジに比較的安全にアクセスできるという内容です。

次に具体的な方法を述べます。

 

元本保証レバナスの作り方

準備段階

とにかく安全に投資たいので、あらかじめ投資の上限額を決めます。

これ以上は投資しない」という額ですね。

あなたがレバナスに100万円投資できるのであれば、上限は10分の1の10万円です。

10万円が上限になります。残りの90万円はキャッシュポジションとして取っておきます。

高配当投資を成功させるカギは、暴落時にいかに現金を投入できるかが重要です。

ようはキャッシュポジションをしっかりもっておくことですね。

そしてキャッシュポジションがあることが、安心感にもつながります。

投資とはメンタルとの戦いでもあります。

メンタルがストロングスタイルの人は一括投資+放置でもいいですが、この記事を見に来ている時点でリスク許容度はそんなに高くないかと思います。

100万円一括でぜんぶぶっこめる強メンタルな人は、この動画は必要ないので、このあとの話を聞く必要はないでしょう。

話を戻しまして、先程もいったように、レバレッジ商品のばあい、Q太郎の方法だと、100万円投資できる人の上限は10万円です。

残りの90万円はキャッシュポジションとしてもっておきます。

あくまでキャッシュポジションなので、これを使って別の投資をしてはいけません。90万円丸々とっておいてください。

1000万円用意できる人は、上限は100万円です。この100万円をいますぐ一括投資です。

タイミングは必要ないです。一括投資です。

細かい値段調整のできる投資信託のレバナスを利用するのがいいでしょう。

たとえば楽天レバレッジNASDAQ-100や、iFreeレバレッジ NASDAQ100ですね。

すると、レバナス100万円、現金900万円というアセットアロケーションになります。

現実的には1000万もぶっこめる人は少ないと思うので、100万円で話しましょう。

上限は10万円なので、10万円をレバナスに一括投資、残り90万円をキャッシュポジションとして保持します。

投資用の90万円ですから、他の事に使ってはいけませんよ。

「90万円の現金を買った」と思ってください。自由に使っていいお金ではありません。あくまでキャッシュポジションです。

「90万円も残してどうするの?」と思うかもしれませんが、安心してください。

場合によってはフルに使うかもしれません。

また90万円用意できなければ、この投資方法はやめてください

あくまで用意できる金額の10分の1を一括投資する方法です。

第1段階

まず、第1段階です。

翌月の始めレバナスの価格をチェックします。

10万円を下回っていたら、キャッシュのほうからその分の金額を補填します。

たとえば翌月のはじめに8万円だったら、キャッシュから2万円投入ですね。

10万円以上だったら、なにもしなくていいです。

そのときに、残ってる90万円で別のものを買わないでくださいね。あくまで現金に90万円投資している状態ですから。

これを毎月繰り返していきます。タイミングを考える必要はありません。機械的にやってください。減った分だけ補填です。

この方法だと、暴落はむしろラッキーになります。

例えば70%暴落して3万円になったばあい、

「7万円ぶん買える。口数が増えてラッキー!

となります。

10万円以上が続くと口数がまったく増えませんしね。

これで暴落がまったく怖くならなくなります。あなたには90万円という潤沢なキャッシュがあるからです。

何度もいいますが、投資はメンタルとの戦いでもあります。

そして高配当投資は、分配金をもらうことで、メンタル面で楽をするための投資方法なのです。それをレバレッジ投資で応用しています。

注意点として、「合計でいくら追加投資したか」は記録しておいてください。あとで投資金額を取り返すことが、この投資方法の肝になります。

第2段階

さて、次は第2段階です。

10万円がうまく上昇して、投資した金額とおなじだけの含み益が出たとします。

たとえば、追加投資で合計8万円入れたばあい、あなたの投資金額は、もとの10万円と合わせて18万円になります。

レバナスが28万円になったとき、18万円を回収します。

すると、あなたの投資した18万円は懐に戻ってきて、無料で手に入れた10万円のレバナスが残ります

あとは放置です。

0になろうが、あなたには何の損失もありません

あなたは元本保証されたレバナスを手に入れたのです。

残ったキャッシュポジションについて

あとは、残ったキャッシュポジションをどうするかについてですね。

100万円丸々残っていることになりますので、これをVTIやVOO,もしくは全米やS&P500の投資信託に投資してください。

ようするにまともな投資に使ってくださいということです。

これらインデックスへの投資は、人類がたどり着いた投資の最適解です。少なくとも人口増加の続く2050年あたりまでは大丈夫だと思います。それ以降はどうなるか知りませんが。

とにかく元本保証された無料の10万円レバナスを手に入れたら、王道でまっとうな投資をしてください。この10万円は、あなたのリスク許容度と資産許容度の限界です。

「10万円じゃたりない、100万円投資したい」

という方は、1000万円用意して、900万円のキャッシュポジションを持ってください。

そもそも無料の10万円のレバナスが手に入ったので、もう十分でしょう。

revanas

10万円でも、レバナスが年率57%ぐらいで増え続ければ、皮算用して、15年後には8700万円近くの金額になるのです。

十分じゃないのですか?

しかも元本保証された状態の10万円が8700万円ですよ。

最初に用意した100万円はちゃんとしたインデックスに一括投資しておいて、あとは寝かせればいいのです。

ギャンブルは無料でやりましょう。

投資は王道でやりましょう。

無料10万円達成したら、レバレッジから足を洗って、まっとうで王道なインデックス投資をするのがいいかと思います。

こまめな利益確定について

それと安全のために、10万円を超えたらこまめに利益確定して、元本まで貯めていくという方法もあります。

たとえば10%上がって11万円になったら、1万円を回収するというものですね。

Q太郎的に、これはおすすめできません

ゴールまで遅くなるからです。

複利の力を利用したければ、やはりそれなりのまとまった資金が必要です。

ちょこちょこ削っていくと、なかなか増えていきません

商品によっては、取引ごとに手数料もかかりますしね。

速く利益確定したい気持ちはわかりますが、投資金額を超える含み益になるまで耐えてください。

最終的には、そのほうが速いからです。

実際は税金の問題もありますので、次に具体的な元本回収金額とその計算方法について述べていきます。

 

元本回収時の金額計算方法

(*以下の内容について、YouTube動画を見たい場合こちらのリンクから

先程は「含み益が投資金額を超えたら利益確定する」と言いました。

NISA口座といった非課税口座なら、そのまま投資金額分を回収すればいいのですが、特定口座や一般口座の場合、他に株売却による損失が無ければ、 20.315%の税金がかかりますので、この分を考慮しなければなりません。

また投資信託のレバナスを例にして説明しましたが、 これは手数料無料です。

しかし、例えばSPXL/SOXL/TECLのばあい、米国ETFですので、 楽天証券やSBI証券で行うと、取引ごとに約0.5%の手数料がかかります。

この金額、けっこう馬鹿にならないんですね。

また米国ETFは米ドルでの取引ですから、日本円に戻したいばあいは、 為替手数料もかかってきますね。これも証券会社や利用する銀行によって違います。一般的には25銭ですが、 SBI証券だと銀行利用で2銭~4銭です。

もう一つの問題として、投資信託だと売却するときに価格変動の問題があったり、指値のできる米国ETFでも、口数が多すぎると一部しか約定されなかったりなど、 不確定要素はあります。

ようは、環境や商品によって、出口に必要な金額は変わってくるということです。

そのため、この章ではその具体的でざっくりした計算方法を述べていきます。

税金を考慮した計算方法

まず特定口座・一般口座で、他に損失がまったくない場合、 前述したように20.315%の税金がかかってきます。

そのため、回収する金額は、この税金分を上乗せしなくてはなりません。

回収する金額の計算式は、

投資資金 ÷(1ー税率)

になります。

例えば前章では10万円を維持するための投資金額として、最初の10万円と、追加投資の8万円で、 合わせて18万円になりました。

これを特定口座で運用していたばあい、20.315%の税金がかかってきますので、

180000 ÷ (1-0.20315)

で、約22.6万円になります。

少なくとも22.6万円以上の含み益が出たときに売却することになりますね。

指値のできない投資信託のばあい、これに価格変動分を加えておかなくてはなりません。

5%ぐらい動くと見積もっておくと、

22.6万円 × 1.05

なので、およそ24万円ぐらいの含み益を見ておいたほうがいいですね。

もっと多めに見積もって、含み益が30万円のときでもいいでしょう。

含み益が30万円のときに、22,6万円を回収、ようするに売却します。

それであれば、レバナス側に残った金額は10万円以上になるかと思います。

米国ETFの場合

次に米国ETFのケースです。 ETFのばあいは指値ができますが、約0.5%の取引手数料がかかります。

税金を考慮した上で、さらにこの手数料も含めなければなりません。

税金を考慮した金額は、先ほどの22.6万円だとして、これにさらに約0.5%を入れると

22.6万円×1.005

で、約22.8万円ぐらいですね。

買い付け時につかった手数料もあるので、 23万円ぐらいに見ておいたほうがいいでしょう。

為替変動分もさらに考慮すれば、仮に1%ぐらい動くと考えて、

23万円×1.01=23.23万円

ですから、24万円ぐらいで見ておけばいいかと。

買い付けたときの為替手数料もありますから、とにかく多めに見積もって25万円ぐらいが切りがいいでしょうか。

それから、さきほどとおなじように、多めに見積もって、

含み益が30万円のときに、25万円の回収

に向かっていいでしょう。含み益には余裕を持たせたほうがいいですね。これなら10万円以上が残ります。

ただ、米国ETFは1株あたりの値段もありますから、 ある程度まとまった金額でやらないと調整が難しいですね。10万円でやるのは、正直きびしいですね。金額が少ないばあい、投資信託のレバナスを使ったほうがいいでしょう。

含み益と回収額をそこまで厳密に計算する必要はないので、 含み益が多く出ているときに、多めに回収して、 レバナス側に10万円以上が残っていれば成功ということになります。

次に、キャッシュポジションをすべて使い切った場合について話します。

 

キャッシュポジションを使い切ってしまったら?

キャッシュポジションの90万円を使い切ってしまったらどうするのか

という疑問ですが、その時点でゲームオーバーです。

10万円を維持するために90万円で足りないというのは、レバレッジ商品の恐ろしさを意味しています。

100万円と決めた以上、もう追加投資はしないほうがいいでしょう。

「もっともっと!」で、勝つまで資金を突っ込むのは、投資ではなくギャンブルです。

合計で100万円と決めた以上、撤退です。

投資したものは売却せずにそのまま放置して、もう手を付けないようにしてください。

運よくいつか上がるかもしれません。

ただし、もう追加投資はやめてください。

そもそも、まともな投資先ではなかったということです。

今後もそのレバレッジ商品は、ノーフューチャーの可能性が極めて高いでしょう。

レバレッジ商品への投資は、極めてリスクの高い投資ですので、ここで紹介した方法のように、少額で安全におこなうのが、メンタル面でもいいかと思います。

【追記】実証実験開始しました!