S&P500 大幅上昇の一週間ー米国ETFの動きは?【週間米国ETFウォッチ 2022年6月第4週】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
今週はS&P500が大きく上げました。
S&P500は前日比で+3.06%と大幅上昇。
5日間では+6.71%の大きな上昇となりました。年初来でも-20%ラインを上に抜けての-18.45%です。
NASDAQは前日比+3.34%と、こちらも大きく上がりました。5日間では+8.51%、年初来では-26.69%と、30%ラインの上をキープしました。
ブルームバーグの記事では、デファイアンスETFのシルビア・ヤブロンスキーCEOが
「FOMC(米連邦公開市場委員会)会合やFOMC当局者の議会証言も通過したことであり、追加の悪いニュースがなければ、この相場上昇は今後数日にわたって続く可能性がある」
との発言をしています。
一方、10年債利回りは上昇を始めていますね。4%予想もあるので、今後の動きには注目したいところです。
ドル円のほうは、この動画を作っている時点では135円前半ですね。上昇トレンドにはあります。
今回は週間米国ETFウォッチとして、今週の上昇で米国ETFがどう動いたかを見ていきましょう。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
米国ETFの動き
さて、米国ETFの動きです。
まずはインデックス四天王のVTI/VOO/VIG/VYMとQQQからです。
VTI/VOO/VIG/VYM/QQQ
全米株式ETFのVTIは5日間で+6.51%、年初来-20%を脱しての-19.66%です。前回のだまし上げまで届くかといったところですね。戻り売りには警戒が必要です。
下げ相場は、この手のだまし上げは何度もありますしね。
才能のある人は、こういううねりを取りをうまく取っていって、下げ相場での短期売買でもうけていけるのかもしれませんね。
S&P500ETFのVOOは5日間で+6.70%とVTIを超える上げ。年初来で-18.04%です。
動き自体はVTIと同じですが、中小企業が入っていない分、こちらのほうが下落耐性強めですね。
VOOとVTI、どちらがいいのかについては以前の動画を参照してください。
しかしVOOはまだまだ値段が高いですね。360ドルですから、気軽に買うには高価なETFとは思います。
日本円から買う場合は、普通にS&P500連動の投資信託を買った方が、購入価格の調整がしやすいでしょう。
みんな大好き連続増配ETFのVIGですが、5日間で+5.53%、年初来で-14.44%です。VTI/VOOに比べて下落耐性がありますね。こちらも前回のだまし上げまで上昇しそうな勢いです。
高配当ETF御三家の筆頭であるVYMは、5日間で+3.39%、年初来で-8.28%です。105ドルラインを突破できるかどうかですね。
NASDAQ100ETFのQQQは+8.23%と大幅上昇。年初来では-26.66%です。前回のだまし上げラインまで来られるかといったところですね。
HDV/SPYD
残りの高配当御三家であるHDVとSPYDも見ていきましょう。
ズドンしていたHDVも回復のきざしを見せています。5日間で+3.59%、年初来では+0.43%とマイナスを回避しました。
ズドンしていた御三家の問題児であるSPYDのほうは5日間で+3.57%、年初来では-4.81%と、まだまだマイナスラインですね。
次にセクターETFを見ていきましょう。
エネルギーセクターETFのVDEは5日間で-7.60%と、S&P500とは逆に大きく落ち込んでいます。今後の景気後退とエネルギー需要の低下を見込んでの下げですね。ただ年初来ではまだまだプラスの+24.34%です。
生活必需品セクターETFのVDCは5日間で+5.22%と、大きな回復をしました。景気後退でディフェシブ銘柄に注目が集まっているようですね。ただ年初来では-6.32%と、まだマイナスの状況です。
公益事業セクターETFのVPUも5日間で+5.18%と大きく上げました。年初来では-3.17%です。
ヘルスケアセクターETFのVHTは5日間で+8.48%と大きな上げ。年初来では-10.02%です。ディフェシブETFながらボラティリティは高いですね。
QYLD/XYLD/JEPI
次に超高配当ETFのQYLD/XYLD/JEPIを見ていきます。
QYLDは5日間で+2.44%、QQQが+8.23%ということを考えると、やはりカバードコール商品の上昇は弱いですね。年初来では-20.95%です。
ちなみに疑似QYLDのほうの投資信託ですが、前回動画を出したときはマイナスでしたが、現在は+2.90%とプラスに転じています。
XYLDは5日間で+1.28%と、こちらも上昇は弱いです。年初来では-15.63%ですね。
そんな中で、すさまじい上げを見せたのがJEPIです。5日間で+5.89%と大きな反発。上昇を取っていける現物株の強さが出ていますね。年初来では-10.79%です。
コモディティ、債券、ゴールドETFも見ていきましょう。
コモディティETFのDBCは落ち込んで、5日間で-5.78%。年初来では+32.79%になります。こちらもエネルーと同じような動きですね。
債券ETFのAGGは5日間で+0.63%、年初来では-10.81%です。上昇の動きが見られますね。
ゴールドETFのGLDMは5日間で-1.25%、年初来では+1.17%です。一時期高騰したこと以外は横這いな展開ですね。
まとめとQ太郎の見解
これまでの下落が大きかったことから、米国市場は反発を見せています。
ただインフレ懸念はぬぐえたわけではないので、来月やさ来月のCPIに注目する必要がありますね。これで下がっていないと、またさらなる利上げという話になってきます。
CPIについてはこちらの動画を参照してください。
とりあえずは、短期投資の方はだまし上げの戻り売りに注意しつつ、長期投資の方は気にせず淡々と積み立てていけばいいとは思います。
Q太郎的には、すごくもうかるわけでもないけど負けない投資をしていくのがいいかなとは思います。