テスラ、決算で大幅安の-9.74%ーハイテク銘柄軒並み下落【米国株投資】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
テスラが決算結果をうけて、一日で-9.74%の大幅下落。他のハイテク銘柄も下落しています。今回はこのことについての話題です。
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ハイテク銘柄の下落
テスラの決算
さて、テスラの4~6月決算です。
・1株利益(調整後):0.91ドル(予想:0.81ドル)
・売上高:249.3億ドル(予想:245.1億ドル)
・粗利益率:18.2%(予想:18.8%)
・FCF:10.1億ドル(予想:21.8億ドル)
・生産台数:180万台に据え置き(予想:190万台)
売上高は値下げ効果で前年同期比+47%と大幅に増えています。EPS自体も前年同期比で+20%となっています。
これ自体は悪くないのですが、問題は売り上げから原価を引いた粗利です。販売台数を増やすために値引きをおこなっているので、そのぶん実際の利益は圧迫されます。
さらにテスラは「サイバートラック」などの新モデル開発に多額の投資をしていますし、AI開発にも資金を投じています。
Q太郎的には決算内容自体はそんなに悪いとは思わないのですが、将来的に投資分を回収できるかどうかの問題になってきますね。
EV業界も競争が激化していますし、いつまでもテスラ一強というわけにもいかないとは思います。そうなると安売り競争になってきますので、利益の圧迫はまぬがれないでしょう。
ちなみにQ太郎はテスラ株は買っていません。個別株はコカ・コーラーとかJ&Jとかゴリゴリに保守的な生活必需品やヘルスケア銘柄がほとんどです。高ボラティリティはあまり好きではありません。
テスラの下落をうけて、ひっぱられる形で他のハイテク銘柄も軒並み下落しました。
マイクロソフト -2.31%
Apple -1.01%
グーグル -2.65%
メタ -4.27%
アマゾン -3.99%
NVIDIA -3.31%
ネットフリックス -8.41%
とくにネットフリックスの落ち込みが激しいですね。
ネットフリックスの決算
ネットフリックスですが、こちらは売上高が予想を下回ったことからの下落です。それ以外はそんなに悪くないのですが、ハイテク系は期待上げが大きい分、ちょっとしたことで落ちてしまうのですね。Q太郎がこの手の流行りものを買わない理由も、バリュエーションが高すぎるからです。
・1株利益:3.29ドル(予想:2.85ドル)
・売上高:81.9億ドル(予想:83.0億ドル)
・営業利益率:22.3%(予想:19.1%)
・有料会員数:+589万(予想:+207万)
・FCF:13.4億ドル(予想:5.42億ドル)
有料会員数、予想の2倍以上は伸びているのに、もともとのバリュエーションが高すぎて悪い要素に目がいってしまっていますね。
来期はさらに売上高が落ち込むことが予想されていますので、それも嫌気されてしまっています。
やっぱりバリュエーションの高いものはきびしいですね。バリュエーションについては「割安優良高配当株の簡単な見分け方」を参照してください。
まとめ
ボラティリティの大きいハイテク銘柄ですが、年初から大きく上がってきただけに、崩れ始めると一気に下がる可能性も秘めています。
実際のバリュエーションに比べて株価が高くなると、会社が発展したとしても、株主はたいして利益をとれませんしね。
一握りのハイテク株に依存したS&P500もリターンも「行き過ぎ」で、下降する前触れかもしれないとの見方もあります。
すでに出来高自体は減っていて、夏枯れ状態になっているので、ちょっとしたことで大きく上下しやすい状況にはなっていると思います。
むりなく時間分散で投資していくのが安全とは思いますね。