「買えば考えなくていい」は本当か|セールでたくさん買う心理

「買えば考えなくていい」は本当か|セールでたくさん買う心理
【毎日17時更新中!】たまに午前中にも追加投稿します。遊ばないと分かっているのに、セールでゲームを買ってしまう。ライブラリへ入れれば安心でき、もう買うかどうかを考えなくて済みます。しかし、その安心はどのくらい続くのでしょうか。今回は、ゲーム...

こんなご質問をいただきました。

「使わないのなら買わないとのことですが、私は遊ばないだろうとわかっていても、どうしてもセールでゲームを買ってしまいます。

持っていることで安心するというのがありますね。

あと買ったことで、今後それについて考えなくていいというのもあります。Q太郎さん的にはどう思いますか?」

とのことです。ありがとうございます。

ゲームだけじゃなくて、本とか服についても同じですね。読まないかもしれない。着ないかもしれない。でも買う事で安心できる。

ちなみにこの原稿を書いている現在、Steamではオータムセールが行われています。

欲しかったゲームが50%OFF、75%OFF、場合によっては90%OFFになっています。

90%OFFまでいくと、別に今すぐ遊ぶつもりがなくても、ちょっと試してみたくなりますよね。

それに、買ってライブラリへ入れてしまえば、質問者さんの言うとおり、そのゲームを買うかどうかについて、もう考えなくてよくなります。

セールが終わってから、「やっぱり買っておけばよかった」と後悔することもありません。

質問者さんの言う、買うことで安心するという感覚は、Q太郎もよくわかります。

ただ、ここで一つ疑問があります。

そのゲームを買えば、本当に考えなくてよくなるのでしょうか。

確かに、そのゲームについての判断は終わります。

しかしSteamの画面には、次のゲームが表示されます。

一つ買えば安心できて気にならなくなるのは間違いないとは思いますが、今度は別のゲームが気になり始める。

もしかすると我々は、ゲームを買っているのではなく、短い安心を何度も買っているのかもしれません。本も服も同じですね。

そんなわけで、ようこそ、Q太郎のお金の哲学へ。お金に飲み込まれないための生存戦略を独自の視点で解説します。

今回は「買えば考えなくていいは本当か」を深掘りしていきます。

・三つの話

今日は大きく三つ話します。

一つ目、我々がセールで買っているのは、ゲームだけではないこと。

二つ目、買っても次の欲しい物が現れること。

三つ目、本命、実験、安心の三つに分けて考える方法です。

最後に、遊ばないゲームを買うことをどう考えればいいのか、Q太郎なりの見立てを置いて終わります。

・一つ目・ゲームと一緒に可能性を買っている

それでは一つ目、我々がセールで買っているのは、ゲームだけではないことです。

遊びたいゲームがあり、今からダウンロードして遊ぶ。

これなら話は簡単です。

遊ぶためにゲームを買っています。

しかし積みゲーになるとわかっているのに買う場合、手に入れているのはゲームを遊ぶ時間ではありません。

いつか遊べるという「可能性」です。

買わずにいるあいだは、そのゲームが頭の中に残ります。

面白そうだな。今買ったほうが得かな。もっと安くなるかな。セールが終わったら後悔するかな。

買うか買わないかが決まっていないので、何度もストアを見たり、レビューを読んだり、動画を調べたりします。

しかし、一度買ってしまえば、この判断は終わります。

もう値段を確認する必要はありません。今回のセールを逃す心配もありません。遊びたくなったら、いつでも遊べます。

つまりゲームと一緒に、取り逃さなかったという安心や、もう考えなくてよいという解放感も買っているのですね。

そのため、遊ばなくても買った瞬間には満足できます。

ゲームを遊ぶ満足より先に、買い物を終わらせた「満足」が手に入るからです。すでに満足を得られているので、ゲーム自体を遊ぶ必要はなかったりするのですね。

この気持ち、Q太郎もめちゃくちゃよくわかります。

必ずしも悪いことではないとは思います。

気になるものについて何日も考え続けるなら、少額を払って判断を終わらせたほうが楽な場合もあります。

好きなシリーズを全部そろえたい。ライブラリに入っているだけでうれしい。

そういう所有の楽しみもあります。

ただし、自分がゲームを遊ぶためにお金を払ったのか、可能性や安心を買うためにお金を払ったのかは、分けて考えたほうがよいとは思います。

やっていることは、保険商品を買っているのと同じだったりしますしね。

・二つ目・買っても次の欲しい物が現れる

それでは二つ目、買っても次の欲しい物が現れることです。

「買えば考えなくていい」というのは、間違いないとは思います。

買ったゲームについては、もう買うかどうかを考えなくてよくなります。

しかし、ゲームを探す習慣そのものは終わりません。

一本買ってストアへ戻れば、関連作品、おすすめ作品、同じジャンルの作品が表示されます。

ウィッシュリストを一本減らしても、セールの特集を見れば、また二本、三本と気になるものが増えます。

買う前は、「これを買えば満足する」と思います。

ところが実際には、気になるゲームを見つける。買うかどうか考える。セールで買って安心する。ほとんど遊ばない。そして、次のゲームが気になる。

このループになりやすいのですね。

一つの未決定案件をお金で処理しても、売り場に居続けるかぎり、次の未決定案件が作られます。

メールを一通処理しても、すぐ次のメールが届くようなものです。

Steamという受信箱を、買い物ですべて空にすることはできません。

しかもデジタルゲームには、物理的な置き場所が必要ありません。

本やゲームソフトであれば、棚がいっぱいになったときに、買いすぎに気づけます。

しかしデジタルゲームは、十本増えても百本増えても、部屋は狭くなりません。

その代わり、ライブラリの中に「いつか遊ぶ」という予定が増えていきます。

購入前は、買うかどうかが気になる。

購入後は、いつ遊ぶかが気になる。

問題を解決したように見えて、問題の種類を変えただけなのですね。

お金の損失は数百円でも、時間と気持ちの負担は数百円では済まなかったりします。

・三つ目・本命、実験、安心を分ける

それでは三つ目、本命、実験、安心の三つに分けて考える方法です。

セールでゲームを買うことを、すべて無駄遣いにする必要はありません。

どうしても欲しいゲームもあります。

90%OFFで数百円なら、ちょっと触ってみたいゲームもあります。

実際に遊ばなければ、自分に合うかどうかわからない作品もあります。

そこでQ太郎は、セールで買うゲームを三つに分けたほうがよいと思います。

一つ目は、本命です。

近いうちに遊びたいものや、好きなシリーズなので所有しているだけでも満足できるものです。

十分なお金があり、本当に欲しいのであれば、無理に我慢する必要はありません。それは普通に買えばいいとは思います。

二つ目は、実験です。

90%OFFなので少し試してみたい。普段は遊ばないジャンルだけれど、数百円なら触ってみたい。

これは体験版にお金を払うようなものです。

月に使ってよい金額や本数を決め、その範囲で買うなら、遊ばなくても実験代だったと割り切れます。

三つ目は、安心です。

特に遊びたいわけではない。しかし、買わずにセールが終わると気になりそうなので買う。

「買えば考えなくていい」という理由が中心なら、ここに入ります。

安心を買うこと自体が悪いわけではありません。

ただし、その安心が何日続くのかは考えたほうがいいでしょう。

一本買った直後に、次のゲームを探し始めるのであれば、買ったことで本当に安心できたとは言いにくいからです。

ちなみに90%OFFには、二つの見方があります。

通常価格5000円のゲームを500円で買えた、と考えることもできます。

一方で、遊ばないゲームに500円を払った、と考えることもできます。

90%OFFは価格の話であって、欲しさが90%増えたわけではありません。

ただ、500円で新しい経験を試せるなら、それはそれで価値があります。

重要なのは、割引率だけを見て、本命なのか、実験なのか、安心なのかがわからなくなることです。

・Q太郎の見立て・買うことより、欲望の生産を止める

ここからは、Q太郎なりの見立てです。

Q太郎は、遊ばないゲームや読まない本、着ない服を買うこと自体が問題だとは思いません。

数百円で試してみたいなら、買えばよいと思います。

好きな作品を所有していることで満足できるなら、それも立派な使い道です。

お金を使った以上、必ず最後まで遊ばなければならないというほうが、サンクコストに縛られています。

ただ、「買えば考えなくていい」という安心には、少し疑問があります。

一つ買っても、次の欲しい物が現れるからです。最近はAIがあなたの趣味を把握して、おすすめを出してきますしね。

商品を買うことで、その商品の判断は終わります。

しかし、売り場を見続けていれば、欲望の生産は終わりません。

本当に考えなくてよくしたいなら、買うことだけが解決ではありません。

「今回は買わない」と決めて、買い物カゴから外すことでも判断は終わります。

ストアを閉じて、いま持っているゲームを遊ぶことでも、次の欲しい物が作られるのを止められます。

つまり、安心を得るために必要なのは、商品をすべて所有することではありません。

売り場から一度離れることです。

買う前には、自分が何を買おうとしているのかを確認する。

遊ぶための本命なのか。好奇心を満たす実験なのか。所有の満足なのか。それとも、一時的な安心なのか。

そして安心を買うのであれば、その安心がいくらで、どのくらい続くのかまで考える。

数百円で一週間すっきりできるなら、それも一つの娯楽です。

しかし数分後には次の商品を探しているなら、ゲームではなく、買う行為そのものが目的になっています。

買ってはいけないのではありません。

自分が何にお金を払っているのかを、間違えないことです。

皆さんは、遊ばないとわかっていても、セールで買ってしまうことがありますか。

また、買っただけで満足したゲームがあれば、コメント欄で教えてください。全部読ませていただいています。

数字を味方に。そして、誰の欲望でもない自分の人生を、自分の手で耕していきましょう。

ではまた、Q太郎でした。この動画を気に入っていただけましたら、高評価・チャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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