「アマゾン」「アップル」好決算で株価爆上げ!米GDP発表で定義上リセッション(景気後退)入りも
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
4-6月の米実質GDPは前期比-0.9%と、2四半期連続のマイナス成長となりました。
2期連続でマイナスですから、定義上はリセッション(景気後退)入りです。
共和党にとってはバイデン大統領に対するよい攻撃材料ができましたが、ただ個人消費は1%増なので、ホワイトハウス側としては、リセッションを認めたくないところです。
多くの国では、2期連続でGDPがマイナスだったばあい、リセッションと定義されますが、アメリカのばあい、最終的に民間団体の全米経済研究所(NBER)がリセッションかどうかを判断します。そこの判断待ちといったところですね。
GDPがあまりよろしくなかったことを受け、「今後、きつい利上げがなくなるのではないか、金利下がるのではないか」という思惑から、株価がさらに上がりました。
S&P500は前日比+1.21%、年初来で-15.10%になります。前回の三尊天井を目指す展開ですが、あのあたりは上値も重いので、ズドンも警戒したほうがいいでしょう。
NASDAQは前日比+1.08%、年初来で-23.18%となっています。ただこちらも前回の三尊天井にたどり着きそうですので、ズドンも警戒しておく必要があります。
さて今回は、GAFAMの重要銘柄である「アップル」「アマゾン」の決算についてです。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
「アップル」「アマゾン」の決算
さて、「アップル」「アマゾン」の決算です。さくっといきましょう。
アップル
アップルの4-6月決算ですが、売上高は前年同期比2%増の830億ドルです。市場予想は828億ドルだったので、それを上回る形になりました。
また1株利益は1.20ドルで、こちらも市場予想の1.16ドルを上回りました。このペースだと次も増配ができますので、連続増配ETFのVIGにアップルが組み込まれる可能性も出てきました。すでにアップルは9年連続増配していますしね。
「iPhone」「iPad」の売り上げは好調。やはりブランド力の強さがありますね。
ティム・クックCEOは、「7-9月期は売り上げがふたたび加速する」との見通しを示しています。
ちなみに「iPhone」とかは売れていますが、「Mac」のほうはあまり売れていませんね。
iPhoneは407億ドルで、市場予想の390億ドルを上回りました。
一方の「Mac」の売上高は73億8000万ドルで、市場予想の84億5000万ドルを大きく下回っています。
いまはウィンドウズ優勢で、Macを使う人は減ってきているなとは思います。身の回りでも使っている人、あまり見ないですしね。Q太郎も使っていません。使えないソフトが多かったり、遊べないゲームも多かったりで、いろいろ不便です。値段も高いですしね。
アップルの決算を受け、時間外取引では4%ほどの上昇を見せました。
この調子だとVIGに組み込まれるのも時間の問題とは思います。VIGの株価も上がるとは思いますが、そのぶんボラティリティも上がりそうなのがちょっと不安ですね。
アマゾン
つぎにアマゾンの4-6月の決算です。
ウォルマートのズドンで釣られ安していたAmazonですが、決算はよかったですね。ウォルマートについてはこちらを参照してください。
アマゾンの4-6月の売上高ですが、7.2%増の1212億ドルで、市場予想の1195億ドルを上回りました。
1株利益も0.18ドルで、市場予想の0.13ドルを上回っています。
とくにアマゾンの主力であるクラウドサービス「AWS」も売上高が197億ドルと、予想の194億ドルを上回っています。
これを受けて、時間外取引では13%ほどの爆上げになりました。ウォルマートがあれだったことから、アマゾンのほうはサプライズになったのですね。
ドル円の動き
米国市場が上がっている一方で、ドル円のほうは円高に進んできています。
アメリカのリセッションで金利が下がるとの思惑から、ドル円は134円台まで下がっていますね。
アメリカの金利低下を織り込んでのことですが、日本のほうも日銀の雨宮副総裁が昨日、金融緩和を止める気がないことを発表していますので、どのあたりで下落がストップするかといったところです。
債券
債券の方も金利低下予測で買いが入り、利回りが低下しています。10年債は2.7%を切ってしまいましたね。債券ETFのAGGは、昨日で前日比+0.72%と、債券ETFとしては大きな上げになっています。
まとめとQ太郎の見解
そんなわけで、連日、ボラティリティが高すぎる展開が続いています。
株だけでなく、債券や為替も大きな動きをしていますので、短期取引だと往復ビンタをくらいやすい相場になっています。
低ボラなQ太郎的には、高ボラティリティは苦手な状況です。
こういうときは「休むも相場」で、かかわらないというのも一つの手とは思います。決められた日に投資するだけというシンプルな投資行動のほうが良い成果を生むかもしれません。
場合によっては円高・株安のダブルパンチになる可能性もあるので、余力を残して無理ない投資をするのがいいとは思います。