米国ETFの年末まとめー2022年強かったETFは?【VTI/VOO/VT/VYM/QQQ/HDV/SPYD/QYLD/XYLD/JEPI/VDC/VPU/VDE/AGG/TLT/PFFD/GLD/DBC】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
米国市場も取引を終え、今年もあとわずかです。
今回は今年の総括として、2022年の米国ETFの動きを振り返っていきます。
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2022年 米国ETFの動向
さて、2022年の米国ETFの動向を振り返っていきましょう。
ドル円
まずは為替からですが、ボラティリティの高い1年でした。
年初で1ドル115円ほどだったのが、米国の利上げによってどんどんと円安方向へと進んで行き、一時は150円を抜ける動きとなりました。しかしそのあとは米国の利下げ観測や黒田ショックによって円高方向へと戻されていき、現在1ドル132円前後となっています。日米金利差が縮まると、来年はさらなる円高の可能性もあります。
VTI/VOO/VT/VYM/QQQ
つぎはインデックス四天王のVTI/VOO/VT/VYMです。
全米株式ETFのVTIは順調な右肩下がり続け、年初来で-20%を割り込む-21.11%での終了となりました。来年どうなるかに注目したいところです。
S&P500ETFのVOOですが、こちらは年初来で-19.79%と、弱気相場の-20%を踏みとどまっています。VTIに比べるとボラティリティがちょっと低いので、下落相場ではVTIより有利に働きますね。
世界株ETFのVTですが、こちらも年初来で-19.77%と、-20%を踏みとどまっています。世界株といっても米国比率が高いので、基本的にはVTIやVOOとおなじような動きをしますね。
今回非常に優秀だったのが高配当ETFのVYMです。年初来で-3.69%と、四天王の中で最高のスコアを叩き出しています。下落相場では高配当系は強いですね。
そんなわけで四天王をランキングすると、VTIが-21.11%と、四天王の中でも最弱ということになりますね。VYMの一人勝ちといったところですね。
NASDAQ100ETFのQQQですが、年初来で-33.67%とかなりの落ち込みを見せています。高金利でグロースは来年も厳しいことになるかもしれません。
HDV/SPYD/QYLD/XYLD/JEPI
次に高配当ETFのHDV/SPYD/QYLD/XYLD/JEPIを見ていきましょう。
HDVはなんと年初来で+3.02%と、プラスで年末を終了しました。ほとんどのETFがマイナス状態の中、すばらしい成績です。
高配当御三家の問題児でSPYDですが、こちらは-6.20%と、微妙なことになっています。チャート的には切り下がるような形になっていますね。
我らがオクトパスレッグETFのQYLDですが、年初来で-28.58%となかなかの下落率を見せています。来年NASDAQが不調になると、さらに下を目指す可能性もありますね。
S&P500カバードコールETFのXYLDですが、こちらも-22.21%と、もとになっているS&P500よりも下がってしまっています。上昇力が弱いので、切り下がる方向で進みそうな予感です。
JEPIは-13.00%と、S&P500の下落率に比べればまあまあといったところです。ボラティリティ低めのポートフォリオがうまくいっているのでしょう。
VDC/VPU/VDE
次にセクターETFのVDC/VPU/VDEです。
生活必需品ETFのVDCは年初来で-3.69%。基本的には横這いといったところですね。
公共事業ETFのVPUは+0.03%とぎりぎりプラスで引けました。こちらも基本的には横這い状況です。
そしてエネルギーセクターETFのVDEですが、こちらは年初来で+50.46%のハイスコアを叩き出しています。ウクライナ問題によるエネルギー高騰の恩恵を受ける形になりましたね。うねり取りの投資になるとは思いますので、ここからホールドを続けるかどうかの判断が難しいところです。
AGG/TLT/PFFD
次に債券ETFのAGGとTLT、ほぼ債券の優先株ETFのPFFDです。BNDはAGGとだいたいおなじなので省略します。
利上げのあおりを受けてけっこう下がっていった債券ETFのAGGですが、年初来で-13.99%と、債券にしてはなかなかの下落具合でした。利下げが見えてくればまた上昇してくるかもしれません。
長期債ETFのTLTですが、こちらはすさまじいボラティリティですね。年初来-30%とNASDAQレベルのボラティリティを見せています。
PFFDもけっこうボラティリティの高いことになっていて、年初来で-24.33%となっています。こちらも今後の金利次第ですね。
GLD/DBC
最後にゴールドETFのGLDと、コモディティETFのDBCを見ていきましょう。
ゴールドETFのGLDは年初来で+0.31%と、まさかのプラス引けとなりました。リセッションやインフレが意識されて、年末に向かって上がっていきましたね。
コモディティETFのDBCですが、こちらは+17.11%とプラス引けになっています。今年はやはりエネルギーやコモディティが強かったですね。
まとめとQ太郎の見解
そんなわけで、2022年の最優秀成績のETFは+50.46%のエネルギーセクターETFのVDEとなりました。
一方で、今回紹介した中だと、NASDAQ100ETFのQQQが-33.67%とワースト1位になっていますね。グロースが厳しい環境は来年も続きそうです。
来年はリセッション懸念だけでなく、円高懸念もあって、株安・円高のダブルパンチになる可能性もあります。
2024年には新NISAもはじまりますし、それまでは時間分散で無理のない投資をしていき、十分な余力を残しておいたほうがいいかと思います。
そんなわけで来年も波乱の一年になるかもしれませんが、粘り強く無理のない投資をしていくのがいいとは思います。
それでは良いお年を!