新NISAをわかりやすく解説!投資戦略も【米国株投資】

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shin NISA

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

今回はリクエストのあった2024年1月からスタートの新NISAについて、初心者にもわかりやすく解説していきます。それに加えて、実際に新NISAが実行された場合の投資戦略についてです。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから

新NISAについて

さて、新NISAについてです。

NISAというのは、ざっくりいうと非課税枠ですね。

ここにぶちこんだ株や投資信託の売却利益や配当金には、20.315%の税金がかかりません。

デメリットしては、損出しもできません。確定申告もできないので、外国株やETFの配当金にかかる10%の外国税も取り戻せません。

ただ長期投資でずっと置きっ放しにするのであれば、使わない手はないかと思います。

まず現在のNISAについてですが、積立NISAと一般NISAの2種類があります。

一般NISAの方は年間120万円で5年までとまだましなのですが、積立NISAは年間40万円までで20年間というとち狂った頭の設定になっています。毎月積み立てですが12で割れないので、毎月3万3333円という金額になり、これ考えたやつ絶対なにも考えないで値段設定しただろとしか思えないような頭のおかしな設定になっています。

それが新NISAでは、毎年積立・一般を選択する必要がなく、積み立て枠が年間120万円、成長枠という言い方をされている一般枠が年間240万円で、合わせて年間360万円となかなかいい金額になってくれました。

積み立て枠が120万円なので、毎月10万円積立ができるようになりましたね。

それで合計額の最大値が1800万円、そのうち成長枠が1200万円までです。毎年360万円をフル投資すれば、5年で枠が埋まりますね。

そして恒久化されますので、ロールオーバーなどの面倒なこともありません。そのまま死ぬまで置きっ放しでOKです。

さらに、売却した場合も、その簿価分(購入価格分)の枠が空きますので、さらに別の株を新NISAにぶち込むことができます。

たとえば新NISAで100万円分購入した株を売却すれば、100万円分空くということですね。

すでに投資してきたNISAはどうなるのかといえば、そっちはそっちで期限付きですが継続されます。そのため、非課税枠は最大で1800万円+これまでのNISA分ということになりますね。

新NISA戦略

ここで新NISAの有効な使い方について考えてみましょう。

積立の120万円は、できるのであれば、できるだけ毎月10万円のフル投資でやったほうがいいでしょう。投資は投資期間が長ければ効果が大きくなりますので、できるだけ早く非課税枠を使ったほうがいいかと思います。

240万円のほうですが、これはすでに投資してある株やETFを移していくのがいいとは思います。

たとえば来年の年末に損出しや益出しをするときに、特定口座で買い戻さずに現金をとっておき、翌年にNISA口座で同じ枚数だけ買い戻すという方法です。

特定口座にある株やETFが240万円以下であれば、全部売却して、翌年に同じ数量だけNISA口座で買い戻してしまってもいいでしょう。

新NISA口座での損出しについて

それと新NISA口座で買ったものを売却すれば、その取得価格分だけ枠が空くというのを上手く利用して、枚数を増やすこともできるようになります。

たとえば極端な例ですが、100株100万円で買った株が50万円になったとき、全部売却した場合、100万円分の枠が空きます。

すると100万円で200株買えるので、新NISA口座内の株数を増やすことができます。

損失を計上することはできませんが、追加投資で枚数を増やすことはできますね。

ただこれをやるのは、枠をすべて使い切ったあとになるとは思います。少なくとも新NISAスタートから5年後以降の戦略ですね。

 

まとめとQ太郎の見解

そんなわけで、個人的にはけっこう期待している新NISAです。

やはり年間360万円、上限1800万円投資できる枠の大きさが嬉しいですね。

また売却によって枠を復活させることができるので、損出しはできませんが、買い足しができるのは救いがある点です。

そんなわけで、金融所得課税増税によって、一般投資家の投資環境が悪化する恐れがありましたが、十分な非課税枠を用意してくれたので、これから投資する人にとっても良い制度になればと期待しています。