元本保証レバナス年末最終報告&レバレッジ商品の現状&来年の米国市場について【SPXL/TECL/SOXL】|米国ETF投資2022年
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
存在をたびたび忘れかけていた元本保証レバナスですが、年末の最終報告です。他のレバレッジ商品についても見ていきます。
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元本保証レバナス 12月報告
さて、元本保証レバナスの年末最終報告です。
元本保証レバナスについてはこちらを参照してください
簡単に言うと、90万円分のキャッシュポジションと、10万円分のレバナスを用意して、レバナスが10万円以下になったらキャッシュポジションから補填するというものです。
レバナスが投資金額の2倍を超えたら、投資金額を引き上げることで無料の10万円レバナスが完成します。
それで現在のレバナスですが、レバナス18万円、キャッシュポジション82万円となっています。
10万円のレバナスを保持するのに、すでに8万円も投入していることになりますね。
それで損出しのために、レバナスをすべて売却しました。投資信託なので売却するまでいくらで売却できるかはわからないので時間がかかりましたが、全額売却で9万8,422円、損失は-8万1579円となりました。
これをまた9万8,422円で買い戻します。たぶん受け取りが来年ぐらいになりそうです。
それで現在価格は9万8,422円となっているので、キャッシュポジションからの投入はありません。9万円を切った場合に1万円、8万円を切った場合に2万円というルールです。
そのためレバナス18万円、キャッシュポジション82万円のバランスは変わりません。
年間を通した楽天レバナスのパフォーマンスを見てみると、年初来からおよそ60%は落ちていますね。純資産は横這いで、参加者が増えている感じです。
他のレバレッジ商品
他のレバレッジ商品も見てみましょう。
S&P500の3倍レバレッジSPXLですが、年初来で-57.16%となっており、半額以下になっています。回復には株価が2倍にならないといけないので、なかなか厳しい状況ですね。
テクノロジー銘柄の3倍レバレッジのTECLは年初来で-74.81%と、4分の1の価格になってしまっています。回復には株価が4倍にならないといけない状況ですね。
半導体銘柄の3倍レバレッジETFであるSOXLは年初来で-86.45%と、-90%に届きそうな感じで感動すら覚えるレベルの下落です。もとの値段にもどすには7倍ぐらいにならないとだめなので、かなり厳しい状況です。
まとめとQ太郎の見解
来年は高金利によるリセッションが来る可能性もあります。
また日銀の政策転換で、1ドル120円前後の円高になる可能性も指摘されており、株安・円高のダブルパンチになるかもしれません。
そうなるとレバレッジETFは円高も食らってかなり手痛い打撃になるとは思います。
23日に公開されたポッドキャスト「オールイン」で、テスラCEOのイーロン・マスク氏が「不安定な株式市場で証拠金負債を持たないように本当にアドバイスしたい。キャッシュについて言えば、万一に備えることだ。 下降相場では、かなり極端なことが起こり得る」と述べており、株式市場のさらなる下落についての警鐘を鳴らしています。信用取引をせず、キャッシュポジション厚くしろということですね。
下落の期間については、「1年から1年半、嵐のような時期があり、その後、だいたい24年第2四半期(4-6月)ごろに夜明けを迎えるというのが私の最善の推測だ」とのことなので、大底は2024年までかかるという読みのようです。
さらにニトリのニトリ会長は23日の決算発表のさいに、「来年は1ドル=110~120円ぐらいになる。110円を切るかもしれない。米国の景気が予想以上に悪くなり、EU(欧州連合)も含めて世界的な不況になり、インフレも収まる。ひょっとしたら日本型のデフレ経済になるきっかけかもしれない。日本でも日銀の黒田東彦総裁が交代し、金利もプラスになるだろうから円高になっていく」と述べ、来年の大幅な円高を予想しています。
来年は株安・円高のダブルパンチが来る可能性も十分にあるので、キャッシュポジションは厚めにしておくのが安全かなとは思います。円高が来ると日本株もやばいことになりますしね。
ただリセッションが来て金利が下がれば株価は上がりやすくなりますので、来年はそれまでどれだけの下落になるか、投資家がそれに耐えられるかが試される年になるでしょう。
そんなわけで来年も波乱の一年になるとは思いますが、フル退場だけはしないようにキャッシュポジションをコントロールしながら粘り強く投資を続けていくのがいいかと思います。