3月FOMC、0.25%利上げー円高・株安の方向【米国株投資】

時事FOMC

fomc 2023 03 23

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

3月FOMCですが、パウエル議長は0.25%の利上げを決定しました。

これで政策金利の誘導目標レンジは4.75-5.0%と、5%台に乗っかってきたことになります。

一方、この結果を受けて円高・株安の方向へと進みました。

今回は3月FOMCと、為替・債券・米国市場への影響についての話題です。

本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから

 

3月FOMC

インフレ対策への強い姿勢

さて、21、22日に開催された3月FOMCですが、従来の多くの予想通り、政策金利を0.25%引き上げることになりました。

パウエル議長は追加利上げの可能性も示唆する一方で、銀行危機を深刻化させることはないとの自信を明確に示しました。

また「年内利下げはあるのではないか」という債券トレーダーの観測に対しては、パウエル議長は「当局は利下げを想定していない」と述べ、インフレ退治への強い姿勢をあらわしています。

金融不安について

シリコンバレーバンクの破綻などによる直近の金融不安ですが、これについては広範な金融メルトダウンに拡大することはないと計算した上で、インフレ抑制を優先させるリスクをとっている形になっています。

パウエル議長は、

アメリカの銀行システムは健全かつ強靱だ。(銀行破綻などは)経済への影響は非常に軽微なものにとどまり、インフレの勢いが強いままである可能性ある

として、金融システムは健全であり、インフレのほうが深刻で、経済にあたえる影響が大きいことを明確にしています。

ただ金利が上がるということは、借り入れコストも上がるということですので、金融ストレスも大きなものになります。

身近な例で考えれば住宅ローンですね。高金利で返済不能になる例が続出すると、銀行へのダメージは大きなものになります。

FOMCが金融ストレスを過小評価している場合、一気にリセッション(景気後退)に進む可能性も出てきています。

米国市場への影響

今回のFOMCを受けて、景気悪化や金融不安がまたもやぶり返しました。

S&P500は引けにかけて急激に落ち込み、前日比で-1.65%となりました。またもや4000台を割ってしまいましたね。

SP500

べつにサプライズがあったわけでも何でもないのですが、パウエル議長の金融不安を軽視するような言動から「何か信用できない」みたいなのがあって、景気悪化や金融不安がぶり返した形になっていますね。

そもそもパウエル議長が「インフレは一過性」と言ってスルーしてきた結果の高インフレだったりしますので、あまり信用できないというのももっともなこととは思います。

NASDAQのほうも似たような動きで、前日比で-1.60%となっています。これまで強かったテック系も落ち込んでしまっていますね。

為替・債券

ドル円のほうですが、経済悪化による今後の利上げピーク低下や利下げを織り込んでの、円高方向へと進んでいます。

dolen

一時、1ドル130円台まで落ち込みましたが、現在は131円台前半になっていますね。

債券のほうも、政策金利に大きな影響を受ける2年債が4%を割っての3.97%となっています。3カ月物はあいかわらず高水準で、4.78%と5%近くに張り付いていますね。逆イールドがかなり長期間続いている形になっています。

10YB

 

まとめ

今回の銀行破綻や金融不安、利上げの継続によって、リーマンショックレベルの金融危機が起こるのかについてですが、当時のリーマン投資部門のポートフォリオマネジャーとして最前線にいた、もろ当事者であるピラル・ゴメスブラボ氏は、「リーマンショックとは状況が違う」と述べています。

というのも、「今回は金融システムがクラッシュ状態になる前に、トラブルの兆候が表れた段階で、各国・地域中央銀行が介入している」からだとしています。

リーマンショック時と違って、今回は各国の対応が早かった点を評価していますね。

ちなみにゴメスブラボ氏は、クレディ・スイスが投げ売りしている「AT1債」を安値で購入しています。「AT1債」はスイス連邦金融市場監督機構が「無価値になる」と公表している債券ですが、それを拾っているとのことです。

現在のところ、ゴメスブラボ氏の運営するファンドは、同種のファンドの95%をアウトパフォームする成績なので、投資手腕は悪くないとは思いますが、このボロ債券拾いが吉と出るか凶と出るか今後クレディスイスがどこまで救済されるかにかかっているでしょう。

当のクレディスイスですが、スイスの金融大手であるUBSが30億スイスフラン約4300億円)で買収することが合意されました。「不祥事があってもでかすぎてつぶせない」といわれていたクレディスイスにとうとう終わりがきます。

昔、「ゴルゴ13」という漫画がありましたが、その主人公・デューク東郷の振込先が「スイス銀行」ということで有名でした。

実際のところ「スイス銀行」という銀行は無く、スイスの大手銀行はクレディスイスとUBSの2つです。これらのどちらかに振り込んでいたのかもしれません。

ちなみに漫画の影響で、「スイスの銀行は違法な金もあずかる」みたいなイメージを持たれてしまっていますが、まったくそんなことはなく、普通の銀行とおなじく審査はありますし不法な金をあずかったりはしません。

ただスイス大手銀行の一角であったクレディスイスは、マネーロンダリングや不正取引、経営破綻して詐欺で訴えられたアルケゴス・キャピタル・マネジメントとの関係など、いろいろ問題の多い銀行でもありました。今回の問題以前から問題があったので、潰れるして潰れた部分もあるとは思います。

そんなわけで先行きが見えない状況ですが、円高・株安なら買う側にとっては良い状況とも言えます。

来年は新NISAもあるので、ゆるゆると積立投資をしつつ、キャッシュを貯えておくのがいいとは思います。

時事FOMC

Posted by koutarou