JEPI 400万円分の8月分配金報告ー航空銘柄は鬼門な話【米国ETF投資】2023年
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
米国市場は夏枯れの時期に入ってきて、S&P500もピークからの反転下落が始まっている感じです。前日比で-0.70%、年初来では+16.83%ですね。
NASDAQのほうもダブルトップをつけたあとに下げに転じています。前日比で-1.17%、年初来では+32.11%ですね。
そんな状況のなか、今回は8月のJEPI分配金報告です。
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JEPI 8月分配金報告
さて、JEPIの8月分配金報告です。
JEPIの現在の状況ですが、年初来で+1.62%となんとか横ばい状況を保っている形です。
分配金のほうですが、特定・NISA口座合わせて211.27ドル、 税引き後は154.16ドル、税金は57.11ドルです。
1株あたり分配金は0.2903ドル、前年同月は0.4954ドルだったので、-41.4%の減配となります。昨年と比べるとけっこう減ってますね。
純資産総額
純資産総額のほうですが、およそ290億ドルとなりました。前月の約279億ドルから10億ドルほど増えてますね。今年はずっと増え続けている形です。
高配当純資産総額ランキング1位のVYMですが、506億ドルと、こちらも前月の488億ドルから増やしています。
ランキング3位に甘んじているHDVは107億ドル、こちらも前月の105億ドルから微増です。JEPIとはかなり差をつけられてしまいましたね。
ついでにSPYDですが、69億ドルと、前月の65億ドルから4億ドル増やしています。
QYLDは83億ドル、前月の81億ドルから増やしています。
XYLDは30億ドル、前月の29億ドルから微増ですね。
全体的に純資産総額は増加傾向にあります。
まとめ
米国債券のほうですが、インフレがおさまらない+将来のリセッションを懸念して、長期債価格が上昇しています。10年債の利回りは4%を切りそうな感じですね。
ドル円は1ドル143円台をうろうろしています。米国の消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることから、様子見ムードがひろがっていますね。
日本株のほうですが、中国が日本行き団体旅行を解禁するとのことから、百貨店など旅行関連株に幅広く買いが入っています。
ドラッグストアのマツキヨココカラとか、JR九州やJALが上がっていますね。
ただQ太郎的にはこういう波に乗る投資はあまり好きじゃないので、スルーしようと思います。とくに航空関連はウォーレン・バフェット氏ですら失敗する鬼門のセクターですしね。
航空関連は、インターネットの登場によって、利益のとれないセクターになってしまったともいわれています。
ネットがなかったころは、航空会社は代理店を通じてチケット販売をおこなっていました。その仲介料が何十%と、けっこう大きかったのですね。
ネットが登場すると、「ネットでチケットを直接販売できるから、代理店の仲介料節約できるんじゃね?」と当初は喜んでいました。
ところが他社もおなじことをはじめたため、消費者としては「どのチケットが安いか」をネット上で簡単に比較できるようになってしまったのですね。
そうなると安売り合戦に突入してしまうので、結果的に航空会社全体が薄利になってしまう構造ができあがってしまいました。
こういう技術革新は一見生産性を向上させるように見えますが、全員がおなじことをすれば結果的には前と同じ状態に戻ります。「一人が背伸びをすればパレードは見られる。全員が背伸びをすれば、背伸びをしないときと同じ状態になる」というやつですね。
現在のAI関連もこれと同じような状況になりそうな気はします。一時的に大きく上がってから落ちていく感じですね。
AI関連銘柄で大きな動きを見せているのは、AI融資のプラットフォームであるアップスタート(UPST)です。
年初からは最高で+400%以上と、驚異的に爆上げしていたイナゴタワー銘柄でしたが、ここ5日で-49.16%と、一気に半額になりました。昨夜だけで-34%ほど下げてます。
ドットコムバブルのときはこういうのが本当に多かったです。なんかちょっとなつかしい感じがしました。
そんなわけで、波に乗る場合は逃げ時を誤らないように気を付けたほうがいいとは思います。