「任天堂」決算発表!株式分割で高配当ポートフォリオ入りも【日本高配当株投資】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
以前、日本高配当株のおすすめ20銘柄ポートフォリオ動画を出しました。詳しくはこちらを参照してください。
その中でゲーム会社でコーエーテクモゲームスを紹介したときに、「任天堂を組み込まなかったのは株価が高いから」との話をしました。1株単位で買うとしても5~6万円かかります。
これだと1銘柄1万円ずつの20銘柄20万円ポートフォリオを組むのが困難なのですが、10月1日から任天堂株が10分割されるので、そうなると5~6千円になります。2株で1万円ぐらいになるため、20万円ポートフォリオにも組み込めるようになりますね。
任天堂株は配当利回りが3.4%ぐらいあるので、高配当投資にも向いている株だとは思います。
日本の高配当株の情報も扱って欲しいとのリクエストを多くいただいていますので、今回は、昨日発表された任天堂の4-6月の決算についてと、10分割後、仮に高配当20銘柄ポートフォリオに任天堂を組み込む場合に何を省くかについても述べていきます。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
任天堂 4-6月決算
さて、みんな大好き、任天堂についてです。
任天堂の歴史ですが、実は創業したのが1889年と、100年以上前だったりします。当時は「任天堂骨牌」で、花札とかをつくっていましたね。京都の老舗娯楽会社です。
1902年には日本で最初にトランプを製造します。
任天堂株式会社に社名変更をしたのは1963年です。ファミコン以前にはアーケードゲームやゲームウォッチをつくっていましたね。
1985年には世界でもっとも売れたゲーム機「ファミリーコンピューター」通称「ファミコン」の販売がはじまります。家庭用ゲームの歴史を塗り替えたスーパーハードですね。
とくに世界で一番売れたゲーム「スーパーマリオ」の登場で、世界的なゲーム機になりました。
決算
昨日発表された4-6月決算ですが、
売上は前年同期に比べて4.7%減の3074億円となりました。
ただし最終利益は1189億円と、前年同期から28.3%増となっています。過去最高益ですね。
売上が減っているので過去最高益の理由は、円安です。売上自体は減ったのですが、円安で最終利益が押し上げられた形ですね。
現在のニンテンドーの主力商品は「ニンテンドースイッチ」ですが、半導体不足の影響で生産が滞っていました。そういえばコロナ初期のころは「ニンテンドースイッチ」が品薄で、転売ヤーがすごい高値で売っていたりしていましたね。
ニンテンドースイッチの今年の6月までの販売台数は343万台で、前年同期に比べて22.4%減なのですが、円安のおかげで利益が押し上げられたことから、過去最高益を出せました。
夏以降からは半導体部品などの調達状況が改善するとのことで、今後の勢いにも期待できるとは思います。
プレイステーション4と5とかを抱えるソニーグループが、7月29日に最終利益を従来予想の8300億円から8000億円に下方修正したことで株価が落ち込み、それにひきずられる形で任天堂もつられ安していましたが、今日は一気に3%上げてのV字回復になりましたね。
任天堂のゲームのほうですが、4月に発売した『Nintendo Switch Sports』が484万本の大ヒットになりました。また6月に発売した『マリオストライカーズ バトルリーグ』も191万本と好調です。
すでに発売済みの『星のカービィ ディスカバリー』も188万本売れ、累計販売本数あと453万本になります。
あと『マリオカート8デラックス』も148万本売れて、累計販売本数4682万本と化け物的な数字になっています。
ゲームソフトは発売日に一気に売れて、あとはずっと低調みたいなのが多いですが、任天堂のばあいは過去作もしっかり売れているのが強みですね。ただソフトウェア全体の売上は4141万本で、前年同期に比べて-8.6%になっています。
まとめとQ太郎の見解
日本の高配当ポートフォリオにコーエーテクモゲームスを入れたことですが、日本が海外で売れる商品なので、円安の恩恵を受けやすいというのがあります。
たとえば電力株は円高になると燃料の輸入費が安くなりすので、利益が上がります。逆に円安では燃料費が高騰して利益は下がります。
ポートフォリオ的には、円安に強い銘柄、円高に強い銘柄のどちらも組み込んでおきたいところです。
それで以前に紹介した高配当20銘柄のどれをはずすかですが、セクターを考えるとコーエーテクモゲームスと取り替えるのがいいとは思います。
自分の好きなほうのゲーム会社でいいでしょう。身近な方というか、投資していて納得いくほうですね。ニンテンドースイッチ大好きだったら任天堂でいいと思いますし、『信長の野望』大好きだったらコーエーでいいとは思います。
ちなみにコーエーも9月30日に株式を2分割しますね。現在1株4800円ぐらいなので、2分割すれば2400円ぐらいで買えることになります。
それと「ファイナルファンタジー」で有名なスクウェア・エニックスの決算発表も昨日おこなわれました。
売上高が前年同期比-15.5%の748億円、最終利益が45%増の183億円となりました。こちらも任天堂とおなじパターンで、売上自体は減ったものの円安で爆益というやつですね。
そんなわけで円安の恩恵を受けられることと、世界に売れる日本の商品ということで、大手ゲーム会社の株をちょっと入れておくといいとは思います。
スクエニが好きならスクエニにすればいいとは思います。
ちなみにQ太郎はコーエー派です。襟川恵子会長が株式運用で本業の4割を一人で稼ぎ出しているので、ゲーム会社のような投資会社とも言えます。
ちなみに襟川会長は子供のころから祖父母が株式投資をするのを見て育ち、18歳から証券会社に通って株を買い出しました。買った物がほとんど上がっているという状況だったことから、証券会社の人たちからは「株の女王」と呼ばれていたそうです。年季の入り方が違います。
さらに結婚後は、夫が「これからはマイコンの時代だ」と言い出したことから、当時は月給の3~4倍もするマイコンを、「事業の役に立つ」と思い、夫の30歳の誕生日にプレゼントしました。マイコンはパソコンのことですね。昔はマイコンと言っていました。
当時のコーエーはゲームは作っておらず、実家の染料の卸販売を営んでいるぐらいでした。それで先行きが厳しいので、業種転換ということで、マイコンに目を付けたわけです。
これきっかけで光栄がゲーム会社になります。ある意味、襟川会長は高額なマイコンに「投資」したのですね。
襟川会長はいろいろな「伝説」があるので、調べてみると面白いとは思います。
ちなみに襟川会長に株の手ほどきをしたのは、彼女の祖母です。
襟川会長の祖母の言葉に、
「株で損する人はバカで、上がって売りたければ売る。下がったら上がるまで持っていれば良い」
があります。長期投資の大切さを若い頃の襟川会長に叩き込んでいたのですね。