QYLDとXYLD 400万円分の6月分配金報告と比較・今後の見通し【2022年】

QYLD, 未分類運用成績

QYLD 2022 06

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

先週の米国市場は横這いの展開でした。

SP500

S&P500は過去5日で+0.76%、年初来では-14.34%です。チャートは過去5日のものですが、上がったり下がったりの横這いになっていますね。方向性のつかめない感じになってきていますが、戻り売りラインの4300あたりは警戒したほうがいいでしょう。上値余地もあまり残ってはいませんね。

この状況でそろそろ損出しをしておきたいという方は、以前を参照してください。

高配当投資は、損出しで税金が戻ってくるので、分配金が多い人はやっておいたほうがいいかなとは思います。注意点は動画を参照してください。

NASDAQ

NASDAQのほうも過去5日間は横這いの状況です。5日で+1.02%、年初来では-23.90%とまだまだ厳しい状況です。金利の問題もあるので、NASDAQ系は今後もしばらくは厳しいかなとは思います。

10 year bond

肝心の金利の方ですが、10年債利回りがまた3%に向かい始めています。インフレ懸念もありますし、しばらく上向きなんじゃないかと思います。Nasdaqというか、株式市場にはあまりよい環境ではありませんね。

今回はそんな状況においての、QYLDとXYLDの値動きと分配金と、今後の状況について考えていきます。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから

 

QYLD/XYLDの推移

さて、QYLDとXYLDですが、まずは値動きを把握しておきましょう。

さきほども言ったように、金利がまた3%を目指し始めている状況なので、QYLDの飯のタネになっているNASDAQにとってはあまりよい状況ではありません。

QYLDの推移

QYLD nesyo

現在の状況で、我らがオクトパスレッグETFのQYLDはどうなっているかと言えば、年初来から-18.98%となかなか良い下げ方を見せています。

とくに5月過ぎからは、いったん大きく落とすと、戻すのが大変という、「上りはちょっと、下がりはドカーン」の、コツコツドカーン銘柄の悪いところが出ていますね。とくに直近の戻りがかなり弱いです。上ちょっと下ドカーンの、上下のバランスが違うので、全体的には株価がどんどん切り下がっていく形になります。

QYLD 5Y

5年チャートで見てみると、株価の切り下がりはかなり顕著です。どんどん上値が切り下がっていくのがわかるかと思います。

とくに今年に入って、コロナショックの下値を下回りました。

コロナショック時は金利を下げて金融緩和をすることが可能だったため、急速な回復が可能でした。

いまは金利を下げ過ぎてしまい、お金をばらまきすぎてしまったため、金利を上げてお金を回収ということをしなければなりません。コロナショックのときのような回復は期待できないでしょう。

期待できないというか、やりようがないですね。金利上げないといけないのですから。

XYLDの推移

XYLD

XYLDの方ですが、こちらは年初来で-12.32%。QYLD同様、コツコツドカーン銘柄なので、直近の戻りは弱いです。

XYLD 5y

XYLDの5年チャートを見てみますと、QYLDほどではありませんが、上値の斬り下がりは起こっています。

ただQYLDとは違って、コロナショック時の下値にはまったく届いていません。

カバードコール商品は、株価の最大1%を毎月分配するという形で行われています。何度も言っていることですが、株価が下がれば、分配金も下がります。そのため、株価が下がりにくいXYLDの方が、QYLDに比べて分配金も維持されやすいとは思います。

JEPIの推移

JEPI

ついでにJEPIの5年チャートを見ていきますと、こちらはダメージが他の2つより軽微です。やはり低ボラティリティの現物株が8割以上入っているのが強いですね。こういう状況では、やはり現物株の強さが発揮されています。JEPIについてはこちらを参照してください。

 

QYLD/XYLDの分配金

それでQYLDの400万円分の分配金ですが、やはり株価が下がっている以上、今月はがっつり減っていますね。

QYLDの分配金は291ドル税引き後は250.58ドルになります。税金は40.42ドルですね。

一方のXYLDの400万円分の分配金ですが、こちらもやはり下がっています。

XYLDの分配金は306.79ドル税引き後は200.22ドルです。税金は46.50ドルですね。

そして、XYLDの分配金が、QYLDを超えました。

NASDAQ下落に伴うQYLDの株価下落が大きかったことで、分配金に影響してしまったということですね。

カバードコール商品の分配金はあくまで株価依存なので、株価が下がれば、そのぶん分配金も減ります。

下げ幅の大きいQYLDが、XYLDに分配金を抜かれたという状況ですね。

QYLDの分配金推移

QYLD divided

QYLDの分配金推移を見てみますと、先月は1株につき0.2051ドルだったのに対して、今月は0.1785ドルと、13%ほど落ちているのがわかります。

ちなみに昨年5月の分配金は0.2207ドルでした。昨年と比べれば2割ほど落ちていますね。

XYLDの分配金推移

XYLD DIVIDED

XYLDのほうも、先月は0.4947ドルでしたが、今月は0.4411ドルと11%ほど落ちこんでいます。昨年5月の分配金は0.3334ドルなので、昨年と比べるとむしろ上がっていますね。

上がった理由としては、やはりS&P500のボラティリティが上がったからでしょう。1%に近い状況になったということですね。

 

まとめとQ太郎の考察

そんなわけで、「カバードコール商品で一番重要なのは株価」ということになります。

株価が下がり続けると、分配金は減り続けることになりますしね。

高配当株でしたら分配金はそんなに大きく変わらないので、安い所で拾うことによって配当利回りを上げることができます。

しかしカバードコール商品は「株価下落=分配金下落」なので、NASDAQにはがんばってもらいたいものですが、いまの金利状況だと厳しいですね。

税金面を考えると、投資信託を購入して、自分で取り崩したほうが税金は安くなります。どちらにしろ、分配金が支払われた時点でQYLDやXYLDの株価はその分落ちますしね。

市場が大きく下落したときは、カバードコール商品より、高配当の株やETFのほうが配当利回りも高いですし、将来的には株価も配当も伸びる可能性が高いので、将来性もあっていいかなとは思います。

現状、QYLDもXYLDも株価が切り下がっている状況ですしね。