QYLDを買うタイミングと積立投資について
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
「QYLDをどういうタイミングで買えばいいのか」
「積立投資はどうなのか」
とのご質問をいただきましたので、今回は「QYLDを買うタイミングと積立投資」について述べていきます。YouTube動画で見たい方はこちらのリンクから。
QYLDを買うタイミング
高配当投資のタイミング
先日、Q太郎はさらにQYLDを200万円分を購入しました(2021年12月29日時点)。
購入方法ですが、これは寄席での成行で買いました。市場が開かれる前に成り行き設定ですね。
なぜ12月の終わりに購入しているのか、その理由については、次回に記事をアップします。
ちなみにQ太郎は、12月前までのQYLDの投資金額は200万円でした。12月に入ってから一気に1600万円増えた形ですね。
前回、「まとまった資金がある場合、一括投資と分割投資、どっちがいい?」という記事を掲載しましたが、全米やS&P500のインデックス投資は、タイミングを見ることなく、いつでも一括投資してしまっていいと思っています。このあたりの話は、前回の記事を参照してください。
で、問題は高配当投資のほうです。
これも基本的には一括投資でいいのですが、問題はいつ買うかです。
配当金はそう大きく変わらないので、買った値段で利回りが固定されてしまいます。
高く買えば利回りが低くなりますし、安く買えれば利回りは高くなります。
あたりまえですね。
そのため、できるだけ安く買う必要があります。
例えばSPYDのばあい、これはタイミングを見る必要があります。景気敏感株が多いので、暴落時にはズドンと食らいます。逆に底からの回復局面では大きく伸びますので、できるだけ底で拾っていきたい銘柄です。
QYLDのレンジについて
それでQYLDについてですが、
分配金が10%超と大きいこと、
毎月分配されること、
株価が一定のレンジ内で動くこと
という3つの理由から、他の高配当銘柄に比べれば、そこまでタイミングを見る必要はないと思っています。
それでも、なるべく低いところで拾いたいところです。
そこでQ太郎は、「一部を成行買い+一部を指値」という形で購入しています。
図はQYLDの6カ月チャートですが、だいたい決まったレンジで上下しているのがわかると思います。
QYLDはどんどん上値が切り下がっていますので、半年ぐらいの期間のチャートを見れば十分だと思います。あとコロナショックのときとか、ズドンと落ちたときにどれだけ落ちるかだけ知っておけば十分です。
基本的には半年ぐらいのチャートですね。
過去分を見ても、現在は上値が切り下がっているので、値幅の参考にはあまりならないかと思います。基本的に、過去の高値には戻らないと思ったほうがいいです。
2018年は23~25ドルのレンジで動いていましたが、まあ、たぶん戻らないでしょうね。
基本的にはどんどん切り下がります。下への一方通行です。
これが、QYLDが長期的には厳しいという理由です。
で、現在のレンジですが、イレギュラー的な大きなブレを除けば、22~23ドルで推移しています。
2018年の23~25ドルのレンジから見れば、見る影もないですね。以前の最低値が、いまの最高値ですからね。
今後もこれは下がっていきますので、チャートを参考にするときは、直近半年ぐらいを参考にしてください。過去の高値に期待しない方がいいです。戻らないと思ってください。基本的に株価は減る一方です。
とにかく高配当投資は、リスク回避のために配当金を吐き出させているのですから、つねに悲観的でなければなりません。
QYLDについては、ETFが消滅する償還リスクも抱えていますので、いつでも逃げられるようにしてください。QYLDのリスクについては、以下の記事を参照してください。
Q太郎はあくまでQYLDは短期~中期的な投資と割り切っています。
投資はもうかるかもうからないかだけで、銘柄に思い入れをもってはいけません。
逃げるときは全力で逃げる、これを徹底してください。
QYLDは買ってぬくぬく長期投資というものではないとQ太郎は思っています。このあたりは「QYLDに1,600万円投資した3つの理由」の記事も合わせて参照してください。
長期投資したければ、VTIやVOO、VTI、高配当御三家のVYMに投資したほうがいいでしょう。
来年あたりは荒れそうなので、保守的に運用したければVIGかVYMがいいかなとは思います。
QYLDの指値
それで話を戻しまして、現在QYLDは22~23ドルのレンジなので、Q太郎的は、22.4ドル以下で買えれば御の字かなとのことで、資金を分けて、22.4から、22.3、22.2、22.1みたいな感じで何カ所かに指値を設定しておきました。
買う枚数ですが、それぞれ400枚とか均等に設定してもいいですが、値段が低くなるほど枚数を増やすというのでもいいです。安いときにたくさん買うということですね。ここは自分の趣味で設定すればいいでしょう。
Q太郎は面倒くさいので、均等にしました。
あと取引手数料を節約したければ、100万円単位ぐらいで指しておくといいかと思います。楽天証券やSBI証券は、取引手数料が約0.5%ですが、22ドルが上限になっています。たくさん買った方がお得なのですね。
それで12月に入ってから22.4ドル以下がけっこうあって、最安で22.03ドルがありましたね。
先程のチャートを見ていただければわかると思いますが、12月はけっこう荒れましたね。
値動きが激しかった分、バンバン刺っていった感じです。
指値をしていない資金について
一方で、指していない資金で、22.4ドル以下あたりが終値のときに、適当に成り行き注文もしたりなどで増やしていきました。
そんなわけで、他の高配当銘柄に比べると、そこまで厳密に底を拾わなくてもいいとは思います。
指値しつつ、安いときに適当に買うみたな感じでいいかと。
QYLDの積立について
「QYLDの積立はどうか」という質問ですが、基本的に高配当銘柄は積み立てして買うようなものでもないかなというのが、Q太郎の意見です。
SPYDやHDVなんかとくにそうですね。
というか、積み立てする時間があるのなら、普通にVTIやVOO、それ関連の投資信託のほうがいいかと思います。
もしくはVYMやVIGですね。
この4つは鉄板です。
保守的にやりたければ、VIGは値動きがVTIほどブレないのでおすすめです。保守的なインデックスとして、VIGが優れています。下落にも強い。連続増配の優良企業で構成されていますので、安定感がありますね。将来の資産拡大にもなりますしね。
VYMもそこそこ配当金を吐き出すので、ちょっとでも分配金が欲しい人にはおすすめです。株価も伸びるのがすばらしいですね。
一方、QYLDは資産を取り崩す投資なので、何度もいっていますが、若い方にはおすすめできません。
「積立で保守的にやりたい、ついでに資産拡大もしたい」なら、QYLDよりVIGかVYMでいいとは思います。
それで資産を増やして将来QYLDにスイッチしたほうが、QYLDをそのまま抱えているより、将来多くの配当金を受け取れます。
大きく増やしたほうが、その資金でQYLDをたくさん買えるのですから当たり前ですね。
QYLD自体は株価が減り続けますし、このブログの読者様は保守的な運用が中心とは思うので、長期的な積立ならVIGかVYMでいいかなとは思います。
短期~中期ならQYLDでもいいとは思います。責任は取れませんが。
QYLDの長期投資リスク
VIGとかVYMは、たくさん企業をあつめたETFなので償還リスクはほぼ無いのですが、QYLDは事情が違います。
カバードコールですし、資金尽きたり、オプションの買い手が減ったらアウトですしね。
償還リスクはつねにあります。
「QYLDは、長期的に積み上げるものじゃないかな」とQ太郎は思います。短期~中期的に運用したいならいいかもしれませんが。
Q太郎はリーマンショックのころ、毎月分配型投資信託を8種類ぐらい買っていたのですが、だいたいの投資信託は償還日が設定されていましたね。
この手の毎月分配型が無期限で運用できないことは、ファンドつくった人たちが一番よく知っていますしね。
そんなわけで、QYLDも長期的な投資向きではないとは思いますね。
ただすぐに消滅するわけでもないので、短・中期的には大丈夫だろうというのがQ太郎の考えです。
長期的に積み立てしたければ、VTI、VOO、VYM、VIGから選んだ方がいいかなと。
QYLDはまとまった資金があるときに一気に購入して、撤退も視野に入れつつ運用していくのがいいかなとは思います。
キャッシュポジションを利用した購入方法
一気に購入するもう一つの方法としては、資金の半分で一括購入、残りはキャッシュポジションとしてとっておき、毎月、価格が下回ったとき、その分をキャッシュポジションから補填するという方法です。
翌月に2万円分下がったら、2万円分補填するということですね。これならタイミングを見る必要はありません。
「元本保証レバナスの作り方」でもやり方を説明しているので、以下の記事を参照してください。
QYLDはレバレッジがかかっていませんから、QYLDとキャッシュの比率は50%:50%か、70%:30%なんかでもいいとは思います。自分のリスク許容度に合わせて設定してください。
まとめとQ太郎の見解
まとめとして、
・資金をわけて、指値と成行買いで買い付ける。
・もしくは資金の一部で一括購入。翌月に下がっていたら、その分をキャッシュから補填する。
の2通りですね。タイミングを見るのが面倒な人は後者がいいと思います。
あと積立は、短期中期的な投資ならいいですが、長期積み立て投資を考えているなら、VTIやVOO、もしくは保守的にVIGかVYMにしたほうが資産は増えると思います。
QYLDが消滅するリスクにおびえなくてもいいですしね。
消滅したら、お金はもちろん、積み立ててきた時間が無駄になってしまいますしね。
時間が一番もったいないですね。
お金は取り返せますが、時間は取り返せませんしね。
何十年も積み立ててきたQYLDが消滅してしまったら、
「この何十年はなんだったんだ! VTI積み立てればよかった!」
ということになり、大きな後悔をするかもしれません。
時間のある若い方は分配金を出さない投資信託に積立投資し、何十年も放置するのが一番かなとは思います。高配当投資は基本的にはあまり増えませんので。
そんなわけで、QYLDを買うタイミングと積立投資についてでした。