米国ETFを擬人化して紹介!全22銘柄ー気になるETFに会えるかも?【いらすとや】
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
今日はエンタメ回として、「米国ETFをいらすとやで擬人化してわかりやすく解説」です。
米国ETFの特徴紹介でもありますね。
イギリスでは「死刑台のジョーク」と言葉があります。
「死刑囚は死刑台に上がる前に、何かジョークを言う」というものですね。
深刻な状況のときほど、ユーモアが必要になるというものです。
米国株の先行きも怪しくなってきたときこそ、気楽にかまえて、ろうばい売りを避けるようにしなけれなりませんね。
そんなわけで、米国ETF全22銘柄を擬人化して紹介していきましょう。お気に入りの銘柄が見つかるかもしれませんね。Youtubeでご覧になりたい方はこちらのリンクからどうぞ。
王道インデックスETF
VTI
まずはインデックス四天王のトップに君臨するVTI。
米国ETF界のキングオブキングス、全米の株式をまるっと買ってしまえる王道中の王道です。
投資をはじめたいけど、何に投資したらいいかわからないという方は、とりあえずVTIを買っておけば問題ないでしょう。
いまだと投資信託の楽天VTIやSBI VTIを購入したほうが、分配金再投資もしてくれるので便利かと思います。コスト的にも安いですしね。
VOO
VTIとの双璧であるインデックス四天王の一人、VOO。
アメリカを代表する約500社の株価指数S&P500で構成されたETFです。
「中小企業には興味が無い、大きさこそがすべて」という方にはぴったりのETFです。
じっさいのところ、VTIとそれほどパフォーマンスは変わらないので、「VTI50%、VOO50%」みたいな投資の仕方でもいいかと思います。
VIG
インデックス四天王、防御力に定評のあるVIG。
10年連続増配の優良銘柄で構成されており、ナスダック100銘柄の含有率は20%程度。低ボラティリティ、下落耐性の強さに定評のある、安心と信頼のETFです。
ただ分配金は1.5%程度と少ないので、分配金目当ての投資に向かないかと思います。詳しくは以下の記事を参照してください。
VYM
インデックス四天王の中でも最弱のVYM。
高配当ETFですが、キャピタルの伸びもよく、分配金もVIG以上のペースで増配しています。
分散も効いており、安心して積み立てられる高配当ETFですね。
高配当御三家といわれるVYM、SPYD、HDVの中ではトップ地位に君臨しています。
QQQ
新興企業、ベンチャー企業の多いナスダックを代表する100銘柄で構成されたインデックスETF「QQQ」。
VTI以上の爆発力を見せますが、ITセクターの偏りが大きいため、落ちるときは落ちるという打たれ弱さも。
ボラティリティは高め。派生商品として、高配当ETFのQYLDやQYLGなどがあります。
つぎに代表的なセクターETFを見ていきましょう。
セクターETF
VDE
エネルギーセクターETF「VDE」。
エクソンモービルやシェブロンなど、米国の石油やガス、エネルギー設備などを集めたETFです。
石油需要の高まりで伸びていきますが、脱炭素により長期的には厳しさがあります。
ボラティリティが高いため、扱いには注意したほうがいいでしょう
。似たETFでXLEがあります。VDEについてはこちらの記事を参照してください。
VHT
米国ヘルスケアセクターETF「VHT」。
ユナイテッドヘルス、ジョンソン&ジョンソン、ファイザー、ダナハー、アッヴィなど、米国を代表するヘルスケア企業にまるっと投資することができます。
健康第一の方の長期投資先としてもいいでしょう。
VDC
米国生活必需品セクターETFの「VDC」。
P&G、コストコ、ペプシコ、コカ・コーラなど、多くの人が身近に利用している生活必需品企業を集めたETFです。
景気が悪くても人は物を食べなければなりませんし、生活しなくてはなりません。堅実な長期投資先としてはよいETFです。
VPU
米国公益事業セクターETF「VPU」。
ネクステラエナジーやサザンなど、アメリカの電力やガス、公益サービスを担う企業を集めたETFです。
安定性はあるものの、公益なので大きな成長は望めないかもしれません。
分配金は3%ほどあるので、分配金目当ての投資も悪くないかと思います。
IYR
米国不動産ETF「IYR」。米国リート銘柄で構成されたETFです。
分散投資の一環として、リートETFをいくらか買っておくというのもいいでしょう。
配当金も2%ちょいあります。似たETFとしてRWRなどがありますね。
VOX
米国通信情報セクターETF「VOX」。
メタ(フェイスブック)、アルファベット(グーグル)、ディズニー、Netflix、AT&T、ベライゾンなど、通信や動画配信企業が中心になっています。
NetflixやDisney+など、サブスクリプションサービスをよく利用する人は、その未来に投資するのには適しているかと思います。
VGT
米国情報技術セクターETF「VGT」。
アップル、マイクロソフト、謎の企業「エヌビディア」、インテル、アドビ、オラクルなど、コンピューターや半導体、ITなどの分野に投資ができます。
ペイパル、ビザ、マスターカードなど、電子決済企業も入っていますね。
近年はVTI、VOOを上回るパフォーマンスを見せています。
VFH
米国金融ETF「VFH」。
JPモルガンやバークシャーハサウェイ、バンクオブアメリカ、シティグループ、モルガンスタンレー、ゴールドマンサックスなど、アメリカを代表する銀行や金融関連の企業にまるっと投資できます。
ただ景気敏感銘柄なので、落ちるときにはズドンが来ます。
リーマンショック時は70%以上の下落を見せました。
VUG
米国グロースETF「VUG」。
GAFAMやテスラなどグロース銘柄に投資したい人向けのETFですね。
米国情報技術セクターETF「VGT」と内容は似ていますが、違いとしては、こちらはあくまで「グロース銘柄」で組んだETFなので、ハイテクセクター以外も組み込まれるということです。
ジャンルかかわらずグロースということなら、VUGを選択したほうがいいかもしれません。
VTV
米国バリューETF「VTV」。
先程のグロースETF「VUG」とは対極的な、バリュー投資用のETFです。
バークシャーを筆頭に、JPモルガン、ユナイテッドヘルス、ジョンソン&ジョンソン、P&G、エクソンモービルと、有名企業目白押しの大型銘柄で構成されています。セクターも分散されていますね。
分配金も2%以上あり、堅実な大型有名企業に投資したい人向けのETFです。
HERO
ゲーム&eスポーツETF「HERO」。ETFの名前がかっこいいですね。
謎の企業「エヌビディア」を筆頭に、エレクトリックアーツ、ネットイース、ニンテンドー、アクティビジョン、コナミ、スクウェアエニックス、カプコンと、世界のゲーム関連会社にまとめて投資することができます。
ただ中国企業の影響が大きく、直近は右肩下がりの傾向にあります。
株価の高いニンテンドーに、間接的に投資できるのは悪くないですね。
ちなみにQ太郎は10万円分ほど持っていた時期がありましたが、すでに手放しました。
次に高配当ETFグループです。
高配当ETF
SPYD
高配当御三家の一角、高配当ETF界の問題児、みんな大好きSPYDです。
エネルギー・金融・公益事業・生活必需品と、景気敏感かつ高配当の銘柄を組み込んでいるため、ボラティリティはQQQよりも高いです。
その高いボラティリティのため、株価や分配金の安定度には欠ける銘柄ですね。
一時期は分配金5%ありましたが、最近では値上がりして3.5%程度になっています。
景気が悪くなるとズドンが来ますので、どこかの時点で利益確定する必要もあるかなとは思います。詳しくはこちらの記事を参照してください。
HDV
高配当御三家の一角、VYMとSPYDの間ぐらいの分配金のHDVです。
以前は分配金4%ぐらいありましたけど、いまは3.3%と、これもSPYDとおなじく、高配当ETFとしては微妙な立場になってきましたね。
ヘルスケア、日用品、エネルギーと、景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄多めで組まれたETFです。
そのわりに、ボラティリティはVYMよりちょっと高いですね。
銘柄数は約80程度と少なめで、リバランスも多く、アクティブ寄りのETFになっています。
正直何を考えているのかわからない不気味さはあります。方向性が読めないですね。
QYLD
利回り10%を超える高配当ETF「QYLD」。
QQQでカバードコール戦略を使い、オプションプレミアムを稼いで、それを分配金にするというスタイルです。
伝統的な株式投資から見れば邪道の類ですね。
たこ足配当もやっていますので、株価は毎年どんどん切り下がって、右肩下がりになっています。
QYLD自体が消滅する償還リスクを常に抱えていますので、長期投資向きではないかなと思います。
似たものに、S&P500を利用したカバードコールETF「XYLD」がありますが、原理的にはおなじなので、リスクも似たようなものです。むしろ総資産の少ないXYLDのほうが償還リスクは高いですね。
若い人にはおすすめできないETFです。
というか、若い人は高配当投資などしないで、VTIやVOOなどまっとうなインデックス投資で資産拡大をめざしたほうがいいでしょう。
高配当投資は本当に増えにくく、時間を十分に活かせる方には非効率です。QYLDの仕組みについてはこちらの記事を参照してください。
YYY
分配金約9%、ハイ・イールド債などのハイリスク債券に投資する毎月分配型高利回りETF「YYY」。株式も2割ほど組み込まれています。
景気よく分配金をばらまきますが、QYLD同様、右肩下がりです。
ハイイールド債投資は、ほかに「HYG」「JNK」があります。
DIV
分配金約5%、配当利回りの高い50社に投資する毎月分配型米国低ベータETF「DIV」。
生活必需品や不動産、エネルギー中心ですが、低ベータになるよう構成されています。
低ベータとは市場の動きに対して反応が低いという意味で、比較的低いボラティリティで安定的な分配金を受け取ることができるという戦略ですね。
組み入れ銘柄は、ファイザーやパブリックストレージ、エクイトランス・ミッドストリームなど。
分配金目当てなら、SPYDよりこちらかなという気はします。
ただ上り局面での動きは遅いので、落ちた後の回復も遅いですね。
姉妹品として、世界の高配当100銘柄に投資する「SDIV」というETFもあります。
BND
債券ETFの代表「BND」。
米国投資適格債券にまるっと投資してしまえる守りのETFです。
ボラティリティは小さく、純資産は多く、安定した分配金を受け取ることができます。
近年の低金利で価格上昇、分配金低下状態でしたが、利上げやインフレ懸念から株価は落ちてきています。しばらくすればよい買い場になるかもしれません。詳しくはこちらの記事を参照してください。
債券ETFにはほかに「AGG」や、20年超の「TLT」などがあります。
まとめとQ太郎の見解
というわけで、気になるETFはありましたでしょうか。
ETFは好きな分野に投資できるのがいいですね。
ただQYLDなど、仕組み的に複雑なものもありますので、投資の際には注意したほうがいいでしょう。
おすすめとしては、やはりVTIやVOOといった王道ETFですね。
保守的に運用したければ、VIGやVYMといったところでしょう。
QQQも悪くはないですが、セクターの偏りが気になるところです。GAFAM銘柄が好きなら投資してみるのもいいかもしれませんね。