VIGのメリット・デメリットーこんな人におすすめ

一般ETFVIG

VIG

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

今回ですが、VIGについて取り上げてほしいとのご意見をいただきましたので、「VIGのメリット・デメリットーこんな人におすすめ」をお送りします。

現在Q太郎はVIGに100万円ほど投資しています。

持っている感想ですが、やっぱり安心感がありますね。

ホールドがまったく怖くないんですよね。優良企業のそろっているETFですしね。

QYLDは償還リスクーー消滅するリスクですねーーそれを常に抱えています。

そんなQYLDをホールドするよりは、長期的な安心感という意味で、VIGはかなり上です。やっぱり実態のあるものは違いますしね。

QYLDは価格がどんどん切り下がっていますし、カバードコールなので、そもそもオプションが売れなければ
その時点でアウトですからね。たこ足配当を続けるにも限度はありますしね。

QYLDは、短中期ならいいのですが、長期投資で積立をするばあいは、現物の存在するしっかりしたETFに投資するのがいいとは思います。

とくに若い人は、QYLDを積み上げて、将来「消滅しました」だと悲惨なことになるとは思います。

しっかりした「資産」を積み上げてほしいとQ太郎は思います。

ここ数年、利上げなどによって厳しい年になるかもしれませんが、目先の株価の動きより、10年、20年後を見据えての投資を考えていただければと思います。

そしてVIGはしっかりとした将来の資産になるETFです。

VIGは、下がったらむしろ喜んで買い増ししますね。

それではまず、VIGについて簡単にざっくりと説明していきます。

 

VIGとは?

VIGは10年連続増配銘柄で構成されているETFです。

そのため、業績の良い成熟企業が中心となります。

業績が悪かったら、そもそも連続増配とかできませんしね。

構成銘柄について

VIG meigara

それでどういう企業があるかですが、上位組み入れ銘柄はこのようになります。

1位はマイクロソフトで5.03%、2位はホームデポで3.58%、それからJPモルガン、ユナイテッドヘルス、ジョンソン&ジョンソン、P&G、ビザ、コストコと、みごとなラインナップになっています。

Q太郎は個別株として、マイクロソフト、ホームデポ、ユナイテッドヘルス、ジョンソン&ジョンソン、P&G、ビザ、コストコの7銘柄に、それぞれ10万円ずつ投資しています。

ただ、ジョンソン&ジョンソンはスピンオフするので、すでに売却しました。スピンオフすると、特定口座から一般口座に移動してしまうので、あとあと面倒なんですよね。

そんなわけで、狙ったわけではないのですが、照らし合わせると、VIGの上位10銘柄のうち、7つを個別銘柄でQ太郎は持っていたことになりますね。

結果的に、Q太郎の好みにあうETFということにもなります。

そのため、もう個別株を全部売り払って、VIGで管理したほうがはやいかなという気がしてきました。

個別株の管理、本当に面倒くさいですしね。

決算見ないといけませんし、スピンオフ気にしないといけませんし。

高配当銘柄のAT&Tも持っていましたが、スピンオフするので売っちゃいましたね。

まあ、本当に個別株やめて、VIGだけでもいいような気がしますね。

そんなわけで、Q太郎が一押ししたいETFとしてVIGが挙げられます。

分配金について

VIGは、分配金は約1.5%とかそんな感じなので、SPYDやHDVなどの高配当ETFとはジャンルが違います

分配金目当てに投資するものではないので、どちらかと言えば、VTIやVOOの仲間ですね。

あくまでVTIやVOOのようなインデックス投資になります。

 

VIGのメリット

それでメリットを見ていきましょう。

メリット1 下落耐性が強い

メリットの一つ目ですが、下落耐性が強いことです。

先程VTIやVOOの仲間だといいましたが、「保守的なVTI」もしくは「保守的なVOO」というイメージを持つのがいいかと思います。

VOOはVTIの中から約500銘柄をしぼりこんだ、いわゆるS&P500のインデックスですが、 VIGはさらに増配銘柄のみの、約250銘柄にまで絞り込んでいますね。

厳選に厳選といったところです。

VIG chart

じっさいにチャートを見るとわかります。これはVIG(青),VTI(赤),VYM(黄色)を比較したものですね。

VTIのばらつきが15.83%なのに対し、VIGは13.46%と押さえられています。VYMは14.81%と、その中間ぐらいですね。

それにもかかわらず、年間リターンVIGが10.29%に対して、VTIは10.69%と、それほど大きくは変わりません。

VYMは8.69%と、けっこう劣後しますね。これは高配当投資の非効率さの宿命ともいうべきところでしょう。期間が長いと、差は大きく出てきます。

下落耐性を表すソルティノレシオを見てみますと、VTIが0.99に対して、VIGが1.10と、1超えの強さを見せています。VYMは0.84と、ここでも劣後していますね。

マックスドローダウンでは、VIG41.11%に対して、VTIは50.84%と、約10%もの違いを見せています。

この下落耐性の強さは、安心してホールドするための、心の拠りどころにもなるでしょう。

メリット2 テーパリングや利上げの局面に強そう

メリットの2つ目は、テーパリングや利上げの局面に強そうという点です。

下落耐性の強さのもう一つの理由は、優良企業揃いという理由以外に「ナスダック100銘柄が少ない」というのもありますね。

ETF銘柄でいうと「QQQ」ですね。グロース株が多いので大きく上昇しますが、下落も大きいという、高いボラティリティを持ったETFです。

S&P500ETFのVOOは、QQQとの銘柄重複率約40%ですが、VIGとQQQ約20%ぐらいしか重複していません。

グロース株は、一般的にはテーパリングや利上げ局面で弱いと言われているので、これから利上げが控えていることを考えると、しっかりとした優良企業のそろっているVIGの強さが活きてくるのではないかと思います。

メリット3 将来の分配金が多くなる

3つ目のメリットですが、将来の分配金が多くなるかもしれないということです。

ただ、これはあまり期待しないほうがいいです。少ないものが少しずつ増えても少ないです。

お金持ちがVIGを買っている理由は、将来の配当金のためではなく、VTIの値動きが大きいので、代わりにVIGを買って、値動きの変動を抑えた運用をするためです。

分配金当てではなく、保守的な運用のためなのですね。

次にデメリットを見ていきます。

 

VIGのデメリット

デメリット1 分配金が少ない

先程の分配金の話がそのままデメリットの1つ目になりますが、「分配金目当ての投資にはなりづらい」ということです。

将来においても、たかが知れた金額でしょう。せいぜい増配して2%とかそんなレベルです。

そのため、分配金目当ての投資をするなら、VIGよりVYMを買って、今の段階から分配金を受け取ったほうが精神的にもいいかなとは思います。

増配率でもVYMのほうが高いですしね。VIGが8%ぐらいなのに対して、VYMは10%ぐらいあります。

あくまでVIGはキャピタル狙いのETFと割り切ったほうがいいでしょう。

高配当投資と将来の増配が目当てならVYMです。

VIGはあくまで「保守的なVTI(もしくはVOO)」という立場です。

デメリット2 長期的にはVTIやVOOに劣後

デメリットの2つ目は、長期的にはVTIやVOOに劣後するということです。

VIGはグロース銘柄が少ないので、伸びるときはやはりVTIやVOOのほうが伸びますね。

ただ年間リターンでみれば、さきほどのように1%以下の違いですから、今後の利上げの時期を乗り越えるなら、VIGのほうが安心感があるかなという気はします。

それが終わり、グロースが伸びる段階になると、VTIやVOOが力を見せてくるでしょう。

まあ、ここは好みの問題もありますね。

デメリット3 将来の成長に期待しにくい

デメリットの3つ目は、これもデメリット2つ目と同じような理由で、成熟企業が多いので、将来的には成長しにくいかも、という点ですね。

まあ、配当がしっかり出せるということは、成熟しているということでもありますしね。

安定か、成長か、どちらを取るかの問題ですね。

 

まとめとQ太郎の見解

まとめると、メリットは、

・下落耐性が強い。
・テーパリングや利上げに強い(かも)。
・将来、微妙に分配金が増える。

の3点で、デメリットは、

・分配金が少ない(というかそもそも分配金に期待するETFではない)。
・長期的にVTIやVOOに劣後する。
・成熟企業が多いので、将来の大きな成長が期待できないかもしれない。

ということですね。

このETFが合う人ですが、「保守的にアメリカに投資したい人」でしょう。

下落耐性が強いので、すごく増やさなくてもいいけど、安全に運用したいという、資産が多くて保守的な人向けですね。

資産が少ない段階では、VTIとかがいいとは思いますね。

それでがっつり長期ホールドですね。

ナスダックにレバレッジを掛けたレバナスとかは、資金に余裕があれば、宝くじ枠としてちょっと投資するのもいいかもしれません。

それと、元本保証レバナスを作る実証実験、現在進行中なので、興味のある方は以下の記事を参照してください。