JEPI 400万円分の5月分配金報告ーXYLD/QYLDとの比較についても
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
今週に入ってからも、米国市場のダウントレンドは続いています。
S&P500は前日比+0.25%と微妙に上がりましたが、年初来では-16.59%と前回の底値を割ってしまった状況になっています。
0.25%微妙に上がっても、焼け石に水という感じですね。
みんな大好きNASDAQですが、こちらも前日比+0.98%という微妙な上げ。年初来では-25.86%と、こちらも前回底値を割っている状況です。
そんなわけで今回は、JEPI400万円分の分配金報告についてです。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
JEPI 5月運用報告
JEPIとは?
JEPIですが、カバードコール商品とは違い、アクティブ運用の現物株が8割と、仕組債2割といった商品です。
現物株があるので、カバードコール商品のような仕組みによるリスクが低めです。
低めと言うか、仕組みリスクは2割といったところですね。
現物株のほうは低ボラティリティでの運用とのことですが、実際にそうなるかどうかはポートフォリオマネージャーのライナーさんの腕次第でしょう。詳しくはこちらの記事を参照してください。
JEPIの5月分配金
JEPIの5月分の分配金ですが、税引き前で257.62ドル、税引き後は184.78ドルになります。取られた税金は72.84ドルになります。やはり税金高いですね。
前回のQYLDの400万円分の分配金が334.36ドル、税引き後250.58ドル、XYLDが344.06ドル、税引き後260.29ドルなので、カバードコールの分配金のほうが多いです。
ただJEPIの年初来での下落率は-10.14%と、3つの中では比較的落ちにくいという感じはあります。
ちなみにQYLDは年初来で-16.55%、XYLDは年初来で-11.07%なので、現物株8割の低ボラティティが効いているのかもしれません。ただ基本的には、XYLDとあまり大差ないかなという気はします。そもそもS&P500で組んでいますしね。
QYLD/XYLDとの比較
JEPIの株価変動
JEPIは、今週は結構落ち込みましたね。特に昨夜、大きな出来高を伴って下げています。大口が投げている感じですね。
ついでなので、QYLDとXYLDの5年チャートの動きを見ていきましょう。
QYLDの株価変動
QYLDですが、コロナショック時のレベルまで落ちてしまって、現在とうとう19ドル割れの18.60ドルです。
コロナショック時は金融緩和があったので値をある程度戻すことが出きましたが、今回はそれが無いので、かなり厳しいことになるかと思います。というか、金融緩和どころか利上げですからね。
高配当株の配当金と違って、カバードコールの分配金は株価に依存しますので、株価が低くなれば、分配金もそのまま低くなってしまいます。
株価が上がってくれないと、受け取れる分配金もどんどん減配していくことになりますね。
上値がどんどん切り下がっていきますので、分配金もどんどん減配していくとは思います。というか、実際に減配しています。詳しくはこちらの動画を参照してください。
ついでにXYLDも見ていきましょう。
XYLDの株価変動
こちらは耐えているという状態ですが、QYLDのような株価の切り下がりも徐々に見えはじめてきていますね。
カバードコール商品自体が、上げはちょっと下げはドカーンのコツコツドカーン型なので、長期的には上下のアンバランスさから、切り下がりチャートになってしまうとは思います。
まとめとJEPIの今後
JEPIは2020年5月に設立されたばかりなのでデータが少なすぎてなんともいいようがないですが、現物株自体はディフェンシブ銘柄が選ばれているので、そう悪くはならないかなとは思います。
アッヴィとかユナイテッドヘルスとかの鉄板ヘルスケアや、コカ・コーラ、ペプシコ、P&G、ついでにチョコレート会社のハーシーまでありますね。
ハーシーは現在の状況でも、きれいな右肩上がりですね。とにかく防御力で選んだような銘柄並びです。
そのため、JEPIはディフェンスETFとしていいかもしれませんが、現状XYLDとそれほどパフォーマンスは変わらないかなという感じです。
長期的には現物株部分で差がついてくる可能性はあるかもしれませんね。
とにかくまだ2年程度のETFなので、今後も注意深く見守っていきたいと思います。
そしてポートフォリオマネージャーのライナーさんには頑張ってもらいたいと思います。仕組債部分のELN(エレン)も頑張って、進撃のETFにでもなってください。