JEPI 400万円分の4月分配金報告ーXYLD/QYLDとの比較についても

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JEPI 202204

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

JEPIの分配金についてのリクエストがあったので、今回はJEPI400万円分の分配金についてと、XYLD/QYLDとの比較について述べていきます。

金利によって大きな影響を受けるNASDAQ系のQYLDと違って、JEPIの銘柄選択はアクティブ投資です。それが現状上手くいっている感じになっていますね。

そのことについても話していきます。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから

 

JEPIの4月分配金報告

JEPIとは?

さて、JEPIについてですが、ざっくりいうと、名目上低ボラティリティな株式を8割と、S&P500の仕組債であるELNを2割組み合わせたETFになっています。

これをポートフォリオマネージャーのライナーさんが管理しているという、「進撃の巨人」的なETFですね。JEPIの詳細についてはこちらの記事を参照してください。

4月の分配金

それで以前、QYLDを1600万円分売却したときに、JEPIとXYLDをそれぞれ400万円分購入しました。

そのときの分配金が入金されましたが、404.38ドルでした。税引き後は290.04ドルなので、税金は114.34ドルになります。

昨年と比較すると、

   昨年  今年
4月 0.3482 0.5877
3月 0.3211 0.4622
2月 0.2626 0.3818 

と増配が続いています。

JEPIはカバードコールと違って、8割を占める現物株から出る配当金もあるため、しっかり分配金が伸びている形になっていますね。

 

QYLD/XYLDとの比較

以前QYLDの分配金についての記事を上げましたが、QYLDは昨年の同月と比べて、3カ月連続の減配になっています。

XYLDのほうは増配になっていますね。詳しくはこちらをご覧ください。

そもそもQYLDは構造的にどんどん株価が切り下がっていきますので、将来的には分配金も減っていきます。

上りはちょっと、下りはQQQレベルのドカーンの、コツコツドカーンなので、これが繰り返されれば、どんどん元本が減っていくのはすぐにわかるかと思います。

また分配金も株価にスケールされるので、株価が小さくなれば、分配金もそのまま小さくなります。

一般株の配当金のように、安いときに買えば得するというものではありません。将来に渡って分配金が減っていくことは約束されています

以前も言いましたが、100万円(分配金10万円)のQYLDを購入した場合、NASDAQが好調な時は毎年-1.7%元本が切り下がっていましたので、もっとも状況が良い場合でも、

10年後には82万円、分配金は8.2万円
20年後には67万円、分配金は6.7万円

になります。

これはNASDAQが昨年までのようにずっと好調なことを前提の計算なので、もっと悪くなる可能性はあります。

JEPIの場合は、仕組みによるリスクは、2割程度組み込まれている仕組債の問題だけなので、これがダメになっても残り8割の現物株が死ぬことはありません。

いちおうキャピタルも狙える形にはなっていますが、低ボラティリティ運用ということなので、そこまで期待しない方がいいとは思います。

ただこの状況下で、けっこう株価を保ってくれているのですね。これはライナーさんの腕がいいのかもしれませんね。

JEPI

これは今年の、JEPI、QYLD、XYLDの株価のパーセンテージ比較です。

ぱっと見てわかるように、QYLDのボラティリティがヤバイことがわかります。-16%までいっていますしね。

QYLDの年間分配金が10%だとして、元本が-16%だとしたら、単純計算でも利益出ていませんね。

 

まとめとQ太郎の見解

JEPIとXYLDはS&P500系列なので、似たような動きになっています。

ただJEPIのほうがボラティリティは低めですね。

カバードコールの仕組みリスクを考えると、現物株を保持しているJEPIのほうが安全かなとは思います。

分配金も配当金から出ますので、QYLDのようにタコ足配当をする必要がないという利点もありますね。

JEPIは設定されたのが2020年5月21日と、まだ日が浅いという問題はありますが、けっこう人気が出ていて、総資産もすでにQYLDを抜いています。

株部分はアクティブ投資なので、今後どうなるかはわかりません。現状は低ボラティリティ運用にはなっているとは思います。

ただ低ボラゆえに、キャピタルが大きく増えることはあまり期待できないため、資産拡大を目指したければ、素直にS&P500ETFのVOOや、関連の投資信託を購入したほうがいいとは思いますね。