SPYDを売却した3つの理由

高配当ETFSPYD, 高配当ETF

SPYD

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

Q太郎が200万円分持っている高配当ETF御三家の問題児であるSPYDですが、このたび売却しました。

ご存知のようにSPYDはズドンのある銘柄ですし、円高も相まって利益が乗っていますし、もうそろそろ潮時ですしね。

今回は売却した3つの理由について述べていきます。Youtube動画で本記事を見たい方はこちらのリンクから

 

SPYDを売却した3つの理由

以前から言っていたSPYDの売却についてです。

正確には、影響がないレベルでの観測用に10万円分だけ残しておきましたが、残りは全部売りました。

理由1 高ボラティリティ

理由その1は、ボラティリティが高いことです。

Q太郎は基本的に低ボラティリティで運用をしています。

できるだけ変動を抑えて、安定した運用をしたいからですね。

低ボラティリティだと大きく下がらない分、大きく上がりません

資産を拡大したければボラティリティの高いものに投資するのがいいでしょう。

そんなに増やさなくてもいいから安定的に運用したいばあいは、ボラティリティを低くするのがいいでしょう。

それで米国ETFのボラティリティを見てみますと、

NASDAQ100のQQQが16.46%、全米株式のVTIが14.39%、高配当ETFのVYMが13.20%、カバードコールのQYLDが10.73%、債券ETFのBNDが3.43%の順になっています

標準的な米国株のボラティリティはVTIの14.39%を基準にすればいいでしょう。

それでSPYDのばらつきがどんなものかといえば、17.75%ほどあります。

QQQを超えてしまっているのですね。

しかもこのボラティリティは下方向へのボラティリティなので、あまりよろしくはないのです。

そのためズドン後に拾って、適当なところで売り抜くというアクティブ投資をする必要があります。

そもそもすでにチャートが崩れてしまっていますし、利回りも微妙なことになっていますしね。4%もいかないレベルだとリスクとリターンが合いません。

ちなみに、このリスクとリターンを表すシャープレシオですが、切り取る期間によって変わりますが、SPYDが登場して以来、現在までで0.61という数字になっています。

1を超えたらリターンの方がリスクを上回っている状態1以下はリターンよりリスクが大きい状態ですね。

0.61だとリターンよりリスクが大きい状態です。

比較として、VTIは0.93、VYMは0.81ですね。1を超えたらパフォーマンスが良いということです。0.61は、リターンはあまりよろしくないですね。

理由2 安定しない分配金

理由その2は分配金が安定しないことです。

SPYD chart

それでSPYDの肝心の配当金なのですが、減少傾向にあります。これは高配当御三家のSPYD、HDV、VYMの配当金を比較したグラフです。青色がSPYD、赤がVYM、黄色がHDVですね。

ご覧のようにVYMとHDVは分配金がしっかり伸びているのに対して、SPYDは横這い、もしくは減少傾向にあります。2021年の配当金がちょっとおかしいですが、前年の5%減ぐらいだと思ってください。

ようするに毎年の分配金が安定しませんし、成長しないのですね。

理由は簡単で、ETFのもとになっている株の質が悪いからです。要するに高配当のボロ株だからですね。

しかも株価が上がって調子がよくなった株を、高配当のボロ株と交換して分配金を増やすというようなことをしていますので、ズドンがあって当たり前なのですね。

このまま長期で持ち続けたばあい、HDV、VYMはしっかり分配金が増えるのに対して、SPYDはどんどん減少していきます。

老後のことなど長期で考えると、やはりVYMやHDVのように優良株の集まっているETFがいいかと思います。

HDVは偏りがあるので、どれか1本という話になると、成長率や分配金の伸びも加味すると、最終的にはVYM1本になるとは思います。

理由3 節税

理由その3は、分配金収入を減らそうかと思っています。

QYLD、XYLD、JEPI、VYM、HDV、さらにBNDやAGG、PFFなど、分配金が多い状態になっています。

必要以上の分配金は、無駄に税金を払うだけなので、これをおさえたほうがいいかなと思います。

 

まとめとQ太郎の見解

まとめると、売却理由は、

1、ボラティリティが高い(そもそもSPYDは底で拾って上で売るというアクティブ投資です。つぎまたズドンがきたらひろっていこうと思います。)。

2、安定しない分配金(高配当のボロ株を集めていますし、分配金の減少があるので長期投資には向かないとQ太郎は思います。いつまでもホールドするものでもありませんしね)。

3、資産全体の分配金が必要以上になっている(必要のない税金を払っているということですね)。

参議院選挙後に、金融所得課税が30%に増税する可能性もけっこう高いので、いまから分配金対策を打っておこうとも思っています。

QYLDも損出しついでに、徐々に縮小しようとも思っています。資金はそのままキャッシュポジションにするか、QQQやVTI、VIGなどに振り分けようと思います。

また高配当ETFのQYLDの比率が高いので、JEPIやXYLDに分散しようとも計画しています。

このあたりはまた損出しの記事で述べていこうと思います。

それとNASDAQ100の投資信託を利用して、毎月1%ずつ取り崩す疑似QYLDですが、現在の実験でパフォーマンスがよければ、こちらにも資金を移行させていこうと思います。

税制面でも、やはり投資信託を利用した方が有利ですね。

疑似QYLDの実験は毎月続けますので、フォローしていただければと思います。