JEPI 400万円分の6月分配金報告ー米国市場は横這いを下抜け
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
昨夜は見事に大きく落ちました。上がっているうちに損出しをして、短期的に拾い直すという話を先日しましたが、そのとおりの動きになってしまいました。
損出しについてはこちらを参照してください。
ついでに損出しの逆である益出しについてはこちらをご覧ください。損出しとの考え方の違いについても述べています。
さて、S&P500ですが、前日比で-2.38%と、これまで続いてきた横ばいを抜け出しての大きな下落です。
NASDAQのほうも前日比で-2.75%と、横這いを下抜けてきました。
ただこれをカバーするかのように、円安の進行が続いています。5月後半から一気に上がっていって、現在では134円突破です。日銀が金融緩和を続けているかぎりは、どうにもならない気はします。
米国株投資のほうはもうかるのでいいのですが、「日本大丈夫なのか」といった心配が出てきます。
このままだと物価高が進みまくりそうですね。
しかしそれに対して、日銀の黒田総裁が「家計が値上げを受け入れている」と勝手に国民の声を代弁したことで、批判されまくっています。
ちなみにこの発言は、「なじみの商品の値段が10%上がったらどうするか?」というアンケートに対して、半数以上が「その店でそのまま買う」という調査結果が元になっています。
しかしこれは値上げを受け入れているわけではなく、ほかに買うところもないから仕方なく買っているといったところでしょう。
値上げを受け入れている人なんて誰もいないとは思いますね。家計が圧迫されていいことなんてなにもありませんし。
いちおう黒田総裁は、「表現は全く適切でなかった」と発言を撤回しています。
かといって、円安対策をするわけでもないので、実際日本大丈夫かなという心配はしますね。
ただ、円安なので日本に遊びに行きたい海外の観光客は大勢います。入国が解除されれば、観光業的には潤いそうですね。
そんな状況の中、今回は高配当ETFであるJEPIの6月分配金の報告です。本動画をYouTubeで観たい方はこちらのリンクから。
JEPI 6月分配金報告
さてJEPIの6月分の分配金についてです。
これはJEPIの年初来からのチャートです。現物株が8割以上のETFなので、QYLDやXYLDなどカバードコール商品に比べると、年初来から-9.71%と、下落率は抑えられていますね。
比較チャートで見ていきますと、年初来からのQYLDの下落率がかなり跳びぬけています。現在、年初来から-19.02%です。
XYLDは途中までJEPIに追随するような形でしたが、現在は差が出てきました。年初来で-12.43%になります。
さて、JEPI400万円分の、今月の分配金ですが、266.48ドルになります。税引き後は223.53ドルで、税金は42.95ドルですね。
QYLD/XYLDとの比較をすると、QYLDは税引き前で290ドル、XYLDは306.79ドルでした。
JEPIの現在の分配金は8.5%ほどになっています。QYLDは12%と、XYLDは11%とボラティリティのおかげで限界あたりまで来ていますね。
ただカバードコール商品は株価が下がると、分配金もそのまま下がりますので注意が必要です。
JEPIの場合は、仕組債からと現物株の配当金からの収入があります。JEPIについては以前の記事を参照してください。
ちなみにJEPIの元本のほうですが、株価は下がっているというものの、円安のおかげでそこそこ利益が出ている状態です。
日銀が態度を改めないかぎり、円安はしばらく続きそうですね。
まとめとQ太郎の見解
米国株投資にとってはよい環境ですが、やはり日本大丈夫なのかという気はしてきます。
給料も上がらないのに物価高みたいなスタグフレーションのような状況は避けてもらいたいものです。
とにかく金融緩和で経済を回そうという、無限に金を配り続ける考え方は正直どうかなとは思います。
日本国内だけで石油とかの資源をまかなえるのならMMT的な考え方もよいのかもしれませんが、そういうわけでもないのに金をジャブジャブ流すと、世界から見れば日本円の価値がどんどん落ちていってしまいます。
「あの国、お金刷りまくってやべー」みたいな感じですね。
円の価値が落ちれば、ただでさえ高騰している石油とか資源がさらに高額になっていきます。
金融緩和を続けるにしても、わざわざ明言する必要性はないかなとは思いますね。
「金融緩和を続けるんだったら日本円売ろう」とか、「日本で金借りて、利率の高いドルで預けておこう」みたいな話になってしまいますしね。
本当に適当なところでなんとかしてもらいたいところです。