JEPI 400万円分の10月分配金報告ーQYLD/XYLDとの比較も

高配当ETFJEPI, 運用成績

JEPI 2022 10

QYLD全力太郎ことQ太郎です。

SP500

先週のS&P500ですが、25日移動平均線を突破できず、下落トレンドに入りそうな状況です。このあと、前回のようにさらに落ちていくかどうかといったところですね。

そんな状況の中、JEPI 400万円分の10月分配金報告と、QYLD/XYLDとの比較です。本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから

 

JEPIの10月分配金報告

さて、JEPIの10月分配金報告です。

JEPI現在のチャートはこんな感じで、戻り売り状態ですね。年初来で-18.42%と、-20%に届きそうな状況です。

先月の分配金報告時は年初来-10.75%だったので、だいぶ落ちたかなという感じです。

今月の分配金ですが、先月からは減配して263.55ドル、税引き後は189.04ドル、 税金は74.51ドルになりました。

1株当たり分配金は0.4808ドルと、前月は0.5589ドルだったので、前月比で-14%の減配となります。

ただ前年同月だと、前年は0.3433ドルだったので、前年同月比で+40%増になっていますね。ボラティリティが大きくなっているため、分配金が多く出る形になっています。

ちなみにQYLDの分配金は287.51ドル、XYLDは291.31ドルだったので、今月はカバードコール商品のほうが分配金が多くなっています。

純資産総額

前月にHDVの純資産総額を超えて約124億ドルになったJEPIですが、今月も資金流入が続き、125.6億ドルとなりました。

一方、HDVは先月は約124億ドルでしたが、今月は約113.6億ドルと減少傾向にあります。JEPIとの差が大きくなってきましたね。

高配当ETF業界の1番人気であるVYMは現在約427億ドルと、先月の460億ドルからさらに減らしてきています。それでもJEPIが追い付くにはまだまだかかりそうですね。

ちなみにQYLDは前月の69億ドルから62.6億ドルと減らしていますね。XYLDは18億円ぐらいです。

 

まとめとQ太郎の見解

高配当ETFからの資金引き上げがおこなわれている中で、JEPIは現在のところ順調に純資産総額を増やしています。今のところ高配当ETF業界ではVYMに次ぐナンバー2ですね。

JEPI

現在のS&P500ですが、一番最初でも述べていたように、一時的には上がっていました。

これは8月のアメリカの求人件数が予想を大幅に下回ったことからの利下げ期待からですが、そのあとで発表された米雇用統計が予想の25万5000人を上回る26万3000人の増加で、思いのほか労働市場が堅調でした。

失業率も予想の3.7%を下回る3.5%です。

そのため、米金融当局による積極的な利上げが続くとの見通しから、戻り売りがおこなわれました。

dolen

一方、ドル円のほうですが、利上げ懸念を受けて1ドル145円を突破していますね。日銀の為替介入への警戒からこれまでじわじわ上がってきたという感じです。

10月11日から入国緩和がおこなわれるので、外国人観光客にとっては悪くはない状況とは思います。

しかし日本が通貨安と観光で稼ぐという発展途上国モデルになりつつある状況というのは、喜ばしいのかどうかというのは微妙なところです。

10yB

10年債利回りのほうですが、また上がりはじめて4%を目指していますね。2年債は4%当たり前の世界になっています。

アメリカの労働市場が底堅い状況なので、次回11月のFOMCも0.75%の利上げになりそうな感じですね。リスク資産にとっては厳しい状況です。

そんなわけで、高金利+ちょっとしたニュースで上げ下げの激しい米国市場なので、余力を残した無理のない投資をしたほうが安全かなとは思います。