JEPI 400万円分の7月分配金報告ーJEPIの動きについても【米国ETF投資】2023年
QYLD全力太郎ことQ太郎です。
6月の米消費者物価指数(CPI)の公表を明日にひかえ、株式市場は方向性のさだまらない様子になっています。
とくにハイテク系などバリュエーションが高くなりすぎた銘柄には警戒が広がっていますね。バリュエーションについては前回の「割安優良高配当株の簡単な見分け方」を参照してください。
S&P500ですが、昨夜は微増の+0.24%、年初来では+15.31%となっています。4400をキープできるかが注目どころですね。
ドル円も円高方向にひっぱられて、現在140円台まで落ちました。円高・株安のダブルパンチが怖いところですね。
そんな状況の中、JEPIの7月分配金報告です。
本記事をYouTube動画で観たい方はこちらのリンクから。
JEPI 7月分配金報告
さて、JEPIの7月分配金報告です。
JEPIは3月あたりから一時落ち込んでいましたが、現在は年初来価格を回復しました。年初来で+0.72%です。
ただ年初来で15%以上上がっているS&P500に比べると、分配金を合わせてもパフォーマンスはかなり劣後していますね。
これの理由ですが、そもそもJEPIはJPモルガンのライナーさんというポートフォリオマネージャーによってポートフォリオの組まれたアクティブファンドのようなものです。S&P500をトレースするわけではありません。
そのため、JEPIのパフォーマンスはライナーさんにかかっているといってもいいでしょう。JEPI自体についてはこちらの「JEPIのメリット・デメリット」の動画を参照してください。
JEPIは基本的にリターンの最大化よりもリスクの最小化を狙った低ボラティリティのポートフォリオを組んでいます。
そのためS&P500の上昇局面においても、JEPIは低ボラティリティゆえに大きくはあがりません。
あくまで分配金を配りつつ、株価はずっと横ばいみたいなのがJEPIのめざしている動きですね。
そのためキャピタルゲインを取りに行きたい人にはあまり向いていないETFというか、キャピタルゲインが欲しければすなおにS&P500連動のVOOとか投資信託を買った方がいいとは思います。
変動を小さくして安全に運用したいのか、資産を大きくふくらませたいのか、自分がどういう投資をしたいのかの方向性を考えておくのがよいでしょう。
それで7月の分配金ですが、NISA・特定口座合わせて211.27ドル、税引き後は154.16ドル、税金は57.11ドルとなりました。
1株当たり分配金は0.3593ドル。前年同月は0.6210ドルなので、-42.1%の大幅な減配となりました。今年の分配金は昨年と比べるとかなり低調になっていますね。
純資産総額
純資産総額の方ですが、約279億ドルと、先月の260億ドルからさらに増加しています。増加のペースがかなり速いですね。人気のあるETFということがうかがえます。
高配当ETF1位のVYMですが、488億ドルと、こちらも先月の465億ドルから増やしています。
3位のHDVは105億ドル。103億ドルから微増です。
ついでに高配当御三家の問題児であるSPYDですが、65億ドルと、こちらも先月の62億ドルから増えていますね。
QYLDは81億ドルと、先月の76億ドルから増やしています。人気はまだありますね。
XYLDは29億ドルと、こちらも先月の27億ドルから増加しています。
まとめ
なんとか年初来価格を取り戻したJEPIですが、あくまでアクティブファンドなので、今後どうなるかはわかりません。
S&P500と比較すると、分配金再投資を入れたばらつきはS&P500が18%ぐらいに対して、JEPIが12%ぐらいなので、現時点ではしっかり低ボラティリティで運用されています。上昇局面では弱さはあるものの、下落局面ではS&P500ほどの落ち込みはありませんね。
ライナーさんの組んだポートフォリオが、しっかり低ボラ運用の仕事をしているなという感じはあります。
そんなわけで、運用自体はしっかりETFのモットー通りに運用されています。
Q太郎的には低ボラが好きなので、このままの感じで低ボラ運用していただければと思います。